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SUPER EUROBEATvol.203レビューまとめ

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そんなこんなで予告通りSEBvol.203レビュー。
以下あくまでも一リスナーの勝手な感想、本当に興味のある方のみお進み下さい。


1.FREEDOM/ DAVID DIMA A
(DAVIDE DI MARCANTONIO)
今回一枠を飾るDIMA MUSIC。SEBvol.201、202と低速路線が続き、個人的には「うーむ」といった感じだったのですが、本作はツンデレ・KING OF THE WORLDタイプの高速攻め路線。

と言いつつもオープニングはかなり静かな雰囲気で、ここだけ聞くとさながら哀愁路線価と勘違いしてしまいそうな作り。それでもvo.が登場する辺りから少しずつ加速し始め、同時にそれまでの哀愁色は次第と弱まり、そのままリフへ。

今回のリフはギター基調で、感じとしてはVIBのBLACK NIGHT/ DAVID辺りに近いでしょうか。BLACK~はギターをメインに張ったせいで、どうしても決定打に欠ける印象でしたが、本作も掴み部分はそれと同じ。
が、今回は中盤~後半にかけてうねる様なシンセ&刻みフレーズがギターと同じくらい主張してくるので、物足りなさは皆無。全体的に勢いも増しており、前半気持ち控えめだった分後半の盛り上がりも際立ち、アグレッシヴ好きにもってこいのリフに。

派手なリフ締め部分からするとAメロ歌い出しでやや小休止。それでもvo.はギターを盛り込んだ弾むようなバックにあわせて歌い進み、サビに向けてじわりじわりと加速。
その加速を受けてのサビは、初見ではその妙な明るさに違和感を覚えますが、ノビのある歌声に景気のいいLET’S GO!サンプリングらがしっかりと盛り上げてくれるので直に気にならなくなるかと。

サビ前半で軽く流しつつ、そうかと思えば掛け声で締める。リフ以上にメリハリの感じられる仕上がりで、ちょっとBURNING LIKE FIRE/ DAVE RODGERSをかすめる中盤、後半の箇所含めてお気に入り。

EXTENDED部分の構成も凝っており、FIREBOUNCEver.?のようなバックの3コーラス目A・Bメロにお約束のギターソロパート(長い!)、直後のサビ抜きパート等々美味しいパート揃い。

1枠収録も納得の出来映え、いきなり聞きごたえのある作品で個人的に大満足。



2.SEND ME AN ANGEL/ MOMO B
(S.CASTAGNA-C.CODENOTTI-F.LEHR-E.SOMENZI)
SEBvol.189収録FROM HEARTACHE TO HEAVE以来、ちょっと間を開けての登場となる彼女。前回は同レーヴェルのPAMSYにも似たトランス路線ながらもドラマチックな展開で、この手の曲調が苦手ながらも割と好んで聞いいていましたが、今回はどうかと言うと。

こちらもイントロはかなり静かな作り、奥の方で歌声が舞ったかと思えばすぐさま手前で歌いだすと言う構成で幻想的。このまま進んだらまるでPAMSYと一緒じゃ…なんて思いつつ聞き進めると続くリフでカウンターパンチ(笑)
直前に思い浮かべたのはトランス色の強いぼかし気味のリフだったのですが、実際流れてきたのはやたら音のはっきりしたシンセで構成された攻め路線のリフ。
よくよく聞いてみると以前のLOVE COUNTDOWN/ FASTWAYと同じ滑らかさも持ち合わせたシンセで、LOVE~が好きだった人なら本作もリフも同じように気に入るはず。

そんな非トランス路線のリフと比べると、ヴォーカルパートはトランス路線を行ったり来たりといった格好。そうは言っても結構なBPMで畳み掛けてくるので、トランスのあの感じが苦手と言う人(私含む)でも難なく聞けてしまう作りとなっており、この辺りは前回と一緒。
サビはその前作以上に華やかさが増し、彼女の歌声が十二分に発揮された仕上がり。どうしてもその音色からリフにばかり耳が行きがちですが、このサビも負けず劣らずなかなかの高揚感。解説にもあるようにデビュー時よりも格段にスケールアップした作品。

惜しむらくはリフとの一体感に欠けるAメロと方向性の見えないBメロでしょうか。頭とケツが良かっただけに中盤の迷いが勿体無い限り。



3.MY DREAM/ ACE WARRIOR C
(ALKOGAN)
ACE WARRIORが復活したらいいですね、なんて話していたらタイミングよく登場して笑っちゃいましたが(笑)A-BEATが最悪期を抜けた頃以来の登場となりますが、今回はALKOGAN名義で制作されたナンバー。

オープニングはちょっとバラードチックですが、すぐさま複数のギターフレーズが響きいつの間にかアグレッシヴ方向へとシフト、本作のこれからの方向性を示すイントロに。
続いて始まるリフは案の定アグレッシヴ路線、若干音に迫力がないながらも180番代と比べれば厚みも増しており、進む度に正統派路線を裏切っていくメロディラインとの相性も抜群。

でヴォーカルパートなんですが。いつだったかACE WARRIORが久しぶりに登場した時にも似たようなことを書いたような気がするのですが、彼ってこんな声でしたっけ?
たしかに歌っているのは本人なんでしょうけど、どうも自分の中でイメージしているのと違うと言うか。
Aメロ・Bメロはややバックトラックに押され気味、サビはサビでちょっとアップアップしているような…以前の怒気をはらんだような歌い回し、トゲトゲしい歌声を期待しているとちょっと肩透かしを食うかも。

内容の方はイントロ同様にギターを従えたAメロに始まり、Bメロでは順当にテンションを上げつつ、自身のNO RELIGIONをかすめつつサビといった王道路線。
中盤にはこれまたお約束のギターソロ、更にはリフ+うねりまくるギターと続きギター好きには堪らない内容。この歌声さえ慣れれば。



4.WAITING FOR YOUR HERO/ DANIEL A
(MATTEO RIZZI-CLARA MORONI)
FRONTAL IMPACTやFULL METAL CARSなどリリース数は少ないながらアタリの多いDANIEL名義、タイトルに“HERO”を冠した本作はこれまでのHERO OF DESIREやHERO OF THE NIGHTなどと同じく正統派仕様。

いきなりエフェクトを掛けたvo.で始まるイントロ、その後ひとしきり歌い、TOO YOUNG TO FALL IN LOVEにも通じそうなパートを踏んでからリフという流れ。

上で正統派と書きましたが、このリフ部分に関してはあまりそういったものは感じられず、全体的にMY GASOLINEタイプの作り。もっとも作りはシンプルながら音が軽いなんてことはないので、ライナーで言われているような「チープさスレスレ」なんてモノはあまり感じず。
アグレッシヴ路線とは言えないながらも、変に色気を出すことも無く真面目に突き進んでいく内容、またシンセ自体も派手、更には伸ばしたフレーズの連続といった構成なので案外一度聞いたら忘れられないリフに仕上がっているかと。

ちょっと正統派から離れたリフに続いて始まるヴォーカルパート。こちらもタイトルからするとちょっと意外に思うような作りとなっており、押さえ気味のAメロ、続くBメロでも勢いは強まるもやっぱりどこか押さえ気味。
サビもこの調子なのかしら、だとしたら全然正統派じゃないじゃんこの曲などと色々と思案しながら聞き進めてみると、ようやくの正統派路線(笑)

Bメロラストの駆け上がるようなパートを踏んでからのサビはタイトル通りヒロイックさを存分に感じられる仕上がりで、リフ・A・Bメロとちょっと捻ってきただけに余計にその格好よさが際立ちます。
基本的に自身のFULL METAL CARSを踏襲したスタイルですが、疾走感も増し、パートごとの山谷もあってメリハリもあるので見劣りはしないはず。リフの段階で好みが分かれそうですが、個人的にはBメロ~サビでしっかり盛り返してくれるから無問題。お気に入り。

余談ですけど、クレジットのPRODUCED欄がNEWFIELDではなく“MORRIS CAPALDI&SILVIO MORETTI”となっているのが気になりました。



5.TOY FOR LOVE/ BON D
(A.LEONARDI)
MAURIZIO DE JORIO=DEJOもビックリでしたが、今回のNANDO BONINI=BONもさすがと言うか何と言うか(DELTA時の名義が使えないなんてことは無いと思うんだけど)

今回は色々と特徴的なイントロの作品が多くこの部分を聞いているだけでも楽しいのですが(笑)、こちらはかなり低めのベースがボヨンボヨンと淡々と跳ね回る出だし。何となく「来るところ間違えました」的気分になりますが、それでも聞き続けていると聞き慣れた歌声が登場し、聞き覚えのあるようなサビメロを歌い出して一安心。

そんな特異なイントロを聞き終えてからのリフなんですが…うーん、遅い。
測定してみるとBPM145、別にこのテンポがダメなんてことを言うつもりは全く無いのですが、ただこの曲もSEBvol.202の作品などと同じくこの早さにする必要性が余り感じられないと言うか。
このテンポに合わせて曲を作ったと言うより、BPM150後半の作品を145にまで下げたような印象。

LIVE IT UPなどと同じベース、キックを用いたヴォーカルパートは躍動感もそれなりにあるのですが、いかんせんこの早さなので、フレーズも手伝って何だかえらくノンビリしたBOOM BOOM FIRE/ D.ESSEXを聞いているような気分に。
ライナーには「思わずBPMを上げて聴きたくなる衝動に駆られる」ともありますが、前回のDREAM FIGHTERS同様、いつも通りのBPMで勝負すればその印象もだいぶ変わったんじゃないかなと思ったりも。

2コーラス目から変化を盛り込んでくるアレンジ、間奏~バックの異なる変型パートなど凝ったEXTENDEDパートは◎。



6.DO WITH ME/ VICKY VALE A
(MATTEO RIZZI-CLARA MORONI)
焦らしに焦らしてくれたSUNDAY MORNINGや80’s路線のSTAR HEARTなど心なしかリスンニング志向の強い作品が続きますが、今回もどちらかと言うとその辺りを踏まえての展開。

まるでEDITされたかのような曲の入り方ですが、冒頭はベース部分もそこそこに変型サビパートと踏んでからリフへなだれ込むという展開。

4曲目と全く同じ作家陣ながらもリフの作りは大きく異なっており、ややくぐもった音色ながらも芯のしっかりとしたシンセで構成され、“シラソファ、シラソファ…”と階段状のメロディライン(たぶん)でキャッチーさに長けた仕上がり。
またリフの前半、中盤にかけてはポップさ、明るさを前面に打ち出しつつも後半締め部分にかけて急速に愁色を強めていくといった組み合わせで、この前後のギャップが良いアクセントに。

今回のMORONIは、リフ前半のイメージから媚びた感じでの歌い回しをすると予想していたのですが、実際聞いてみると結構低いトーンで迫ってくるようなスタイル。Bメロに入っても相変わらず鋭ささえ感じるヴォーカルワーク。

ところがこれがサビに入ると途端に素人くさい歌い回しを織り交ぜ始め、一気に可愛らしさをアピール(笑)もちろんこの変更は大成功で、明るさと切なさが見え隠れするサビの展開、盛り上がりに大きく貢献。早口にまくし立てながら“what you want you”でアクセントを付けるなどテンポの良さも十二分。
リフ同様、締め部分にかけて急速に哀愁調に持っていく展開も◯。

たしかにこの手の路線ならもう少しBPMを抑えても良かったかも知れませんが、このままでも案外すんなり馴染めちゃう仕上がり。そう感じるのはリフ~サビととにかく嫌味のない、キャッチーな曲調、ヴォーカルがあるからなのでしょう。

少し難癖を付けるとしたら、アウトロ(4:48~5:00)の部分は今の2倍くらいの尺をとっても良かったような気もしますし、タイトルはI BELONG TO YOUで良かったような気がします(STEPHYと被っちゃうけど(笑))



7.THE SNAKE AROUND/ THE SNAKE B
(S.CASTAGNA-C.CODENOTTI-E.SOMENZI)
最近はTHUNDEBOLT BLACKOUTやWILD WORLDとロック路線が続き、ユーロはもうやらないのかしらなんて思っていたのですが、今回久方ぶりにSEB本家に登場(SEBvol.189収録SPIRIT GO WILD以来)

こちらも3曲目のACE WARRIORと同じギター120%、早くも従来作品同様の路線であることを予感させてくれるイントロ。かすかに聞こえる「イターイイターイ…」で笑いを誘いながらも基本的には重厚然りとした雰囲気で、勢いそのままにリフに突入。

本作のリフは以前のQUEEN OF MEANタイプの、シンセよりもギターを重視したモノとなっており、1曲目のレビュー時にも少し触れましたが、どうしても決定力に欠けるのが難点。それでもメロディ自身が上へ上へ向かおうとしているおかげか、そのパンチ不足もいくらか緩和。さすがに1曲目とまではいかないまでもそれなりの勢いを維持。

ヴォーカルパートに関しては良く言えば王道、悪く言えば在り来りといったところですが、それでもリフで見せた闘志そのままにサビまで突き進むスタイルで、これまたアグレッシヴ好きに受けが良さそうな出来。
決してバックのギターに負けること無くA・Bと歌い進め、サビには入れば豪快な歌い回しでレーヴェルメイトのACEを脅かすほどの壮大なスケール感、またグルーブ感を演出。
お世辞にもキャッチーとは言えないサビコールですが、そんなことお構いなしに熱く歌いこなしていく彼らがお気に入り。こういう暑苦しいの大好き(笑)

在り来りながらも思わず聞き入ってしまうサビが本作の最大の魅力。もちろんEXTENDED部分はギターソロ有り(こっちも長い!)、変型パートも多めで、最近は4分デフォの退屈EXTENDEDの多いSCPの作品の中ではかなり面白味のある作品に仕上がっています。



8.ONE-O-NINE/ DOMINO B
(S.OLIVA-A.GATTI-A.KOZATO)
SEBvol.190のブックレットに記載されるも未だ収録の無かった109がついに登場。いつかのPOPTEENなどと同じようにテーマは渋谷で、聞くまでは「儂のような年寄りには付いていけんワイ」なんて書く気満々だったのですが、意外にも…

いきなりコーラスの歌い出し、そうかと思えば手拍子に掛け声、複数のタイトルコール等が駆け巡り、イントロの段階では年寄り排除型ミーハー路線(ひどい)を予想しますが、続くリフでは一転、ミーハー色一切なしの真面目な攻め路線。

大宮アルシェから渋谷に移って…かどうかは分かりませんが、感じとしては以前のNACK5/ DOMINO&KAIOHの延長線上のような仕上がりで、構成するシンセはかなり細めながらも全体的に攻めの姿勢が窺え、存在感も相当。BPMもそれと比べると高めに設定されているので、アグレッシヴ度もその分増加。

Aメロ以降は、あの試聴のせいで「駆け込み寺」などネタ満載だと思いがちですが、これまた意外にもそうした要素抑えめ、リフ同様の真面目な王道路線。
個人的に日本語歌詞がネックなのですが、今回は各パート割とまくし立てるような歌い方なので、この「駆け込み寺」含め数箇所ぐらいしか日本語と認識しないと言うか。
歌詞をよくよく見てみると8割方日本語なのですが、実際聞いている分にはHEY MR.DEE JAY以上TO SAY TO DO KISS未満ぐらい(分かりづらい)

Aメロからとにかくアップテンポで畳み掛け、コーラス、SE、シンセで賑やかさも抑えつつ、Bメロラスト「駆け込み寺」で笑いも抑えつつとなかなか侮れない仕上がり。
サビではこれまでのテンポの良さに、ここでようやくミーハーさが程々に加わり、彼女らしい曲調に変化。似たようなタイトルの100/ DAVE RODGERS以上にタイトルコールはキャッチーで口ずさみやすく、変に身構えること無く自然と耳に馴染んでくる内容。

聞く前の予想、イメージ次第で本作の印象もだいぶ変わりそうですが、ミーハー路線を予想していた自分からすると嬉しい誤算だらけでした(笑)



9.TAKE THIS WAY/ CHRISTIAN AAA
(S.DALL’ORA-L.DEGANI)
SEBvol.201収録のWONDERLANDでは本名のうち一部をもじってK.DELEOとして登場しましたが、今回は前回使われなかったCHRISTIANをそのまま使用(もーCHRIS STANTONでいいじゃん)
適当さ光る名義とは裏腹にサウンドの方は本物で、前回READY FOREVER以上の攻め路線にやっぱりニヤニヤが止まらない(笑)

昨日も少し触れましたが、今回はイントロの面白い作品が揃っており、そんな中で今回一番面白いのがこのTAKE THIS WAYのそれでしょうか。車に乗り込んでエンジンを掛けて…と、どこぞの頭DかVIP2かといった具合で思わずエフェクトの掛かったWILD REPUTATION 2005やNEW GUNFIREが勝手に脳内で流れ始める始末(まさか)

文字通りエンジン入れて加速し始め、ハイハットで一呼吸おいた後、お馴染みコーラスさんが顔見せ程度に登場。挨拶もそこそこ、怪しげなフレーズを背景に車があちこち行き交い、ますます混沌としていくイントロ。

果たしてこのままどうなってしまうんだろうなんて心配し始めた頃にこのレーヴェルでは久しぶりの(ような気がする)パンニング、掛け声を介してリフへと殴り込み。
ややフライング気味に始まるリフはTIME期のLOVE ME IN THE HEAT OF THE NIGHTにSATURDAY TIMEを足してIRON MANで割ったような作りで、格好良さと変態要素が混在(笑)
リフ前半では跳ね回るようなフレーズが牽制し、そうかと思えば中盤・後半ではかすれ気味のシンセがうねりながら曲をかき回していくといった組み合わせ。抑えのきかないじゃじゃ馬のような勢いのあるこのリフ、TIME好きもとい親父好きなら文句なしに気に入るはず。

イントロ、リフとこの段階でかなりの濃さですが、以降パートに関しても同等もしくはそれ以上に濃ゆーい内容となっており、リフのリズムそのままにK.DELEO的ヴォーカルが次から次へとまくし立てどこまでもアグレッシヴ一直線。

BPMは160とREADY FOREVER(156)以上で、その分だけ疾走感も増大。歌い出しで鋭く切り込みつつ、一方でAメロ・Bメロ中盤などではTIME楽曲らしくワンクッションおいたりと強弱のはっきりした曲運びで、リフからサビにかけて一切流れが途切れないジェットコースターのような展開がポイント。
歯切れの良いTAKE!THIS!WAY!に早口でのfantasy、更にはSPEED MANやHURRICANE MANなどでもお馴染みコーラスさんまで登場し、サビはイントロ以上に混沌とした内容。けれどもその混沌が全てプラスに作用、各々の要素が互いに主張しつつも一つに集まり、とんでもない盛り上がりを演出。

DEGANIさんが付いているにも関わらず親父やりたい放題といった感じすら窺える仕上がり、もちろん大好物です(笑)
前回READY FOREVERと同じようにこの曲もREMIX制作予定。



10.I AM LIAR/ LILLY C
(C.ACCATINO-F.RIMONTI-R.FESTARI)
実はCD未収録のMONEY CANNOT BUY MY LOVEがデビュー作だったりするLILLY名義、今回で通算11作品目にあたる本作は来月発売のSEBvol.203収録予定の作品でもあります。

オープニングは何とも摩訶不思議なフレーズに始まり、これからどんな路線で展開されるのか判別しにくい作りではありますが、奥の方で流れるエフェクトを効かせたvo.のおかげでその不思議さにたじろぐなんてことは無く。
このイントロも進めば進むほど哀愁味を帯び始め、続いて始まるリフは果たして哀愁路線。

前後の作品がキンキンシンセ、かすれシンセで激しく攻め立てる中、本作は単音系のシンセを用いており、それを重厚なギターが支えるといったスタイル。メロディ自体は微哀愁タイプでやや中途半端な感じは否めませんが、このシンセによって物寂しげな感じがアップ、一方でギターのおかげで淡白になり過ぎずとバランスの良い仕上がり。

BPM146とゆったりとしたリズムの中で女性ヴォーカルがブレずに歌い上げ、リフと比べ地に足ついたAメロ、Bメロ。曲の運び方も丁寧で変に落ち着きすぎず、出しゃばり過ぎないところがポイント。
そうした流れを経てからのサビなんですが、個人的には微妙といったところでしょうか。作りとしては直前パートまでと同様、芯のあるvo.+重厚さを演出するギターと言う組み合わせなのですが、どうにもサビに入った感じがあまりせず、何となくBメロをそのまま聞き続けているという感覚。

SEBvol.201、202のDIMA作品を聞いたときにも思ったことですが、この手の低速路線となるとどの曲調をやるにしてもそれなりの聞き所、特徴を設けないと「程よいテンポで聞きやすいですね」で終わってしまうと言うか。
BPMが低い分、余計にじっくり聞き込んでしまうわけで、そうなってくると本作のような微哀愁だと得も知れぬ物足りなさが。

このテンポでいくならド哀愁に近い路線で、またDELTAやTIME、SCPの過去作品のように80’S路線で特徴付けるなどすると作品としての聞きごたえ、面白みも増すんじゃないかな、と(YOU KISS MY LOVER/ LOUISEなどがそうでしたけど)
リフのアプローチの仕方は◎、EXTENDED構成の単調さは×。



11.DIABOLIK/ DIABOLIK C
(P.CERIN-M.FARINA-S.DEL PRETE)
3BもDAVEと同じくvol.201以降、“新曲”が収録されていないイメージが有るのですが、今回も以前にリリースされたASIA1345の別テイクということで、新曲感は今ひとつ。

イントロはいかにも3B然りとした内容でかなり強気のベース音をはじめ、それ以外にもサイレンや豪快な笑い声、掛け声なども登場し30秒も経たないうちにかなりの盛り上がり。
そんな盛大なイントロからリフと移っていくわけですが、何だか可愛らしいシンセで構成されているせいか、直前までのノリからするとちょっと物足りなく聞こえてしまうかも。

リフはシンセのみの32拍+フレーズ有りの36拍とイレギュラーな作りですが、ヴォーカルパートもだいぶイレギュラー。Aメロから何となくBメロに移ったかな?と思い、続くYEAH!の掛け声を介してからさぁサビと思ったら清原長渕よろしくの「オーオーオー」パート。
この長渕パートがサビの代わりなのかなと思っていると、そのまますぐさま2コーラス目が始まり、普通の楽曲と同じ感覚で聞こうとすると?がたくさん浮かんじゃうかも(笑)

前回のNEW TECHNOLOGICAL WORLDではBメロが欲しいと書きましたが、今回はきちんとしたサビを入れて欲しかったところ。
VIBのEL SONDIO DEL DIABLO/ TORERO SOMBREROにも通じそうなワイルドな歌いまわし、3分過ぎからのおふざけコースはお気に入り。



12.I BELONG TO YOU/ STEPHY D
(DAVIDE DI MARCANTONIO)
1枠を飾ったDIMA MUSICですが、今回はトリも担当とかなりの好待遇。
改名前含めるとDIMAではFEVER OF LOVEやSPEED DEMONといったテンポの異なる作品をリリースしてきましたが、今回は後者以上に低速での曲展開。

オープニングはいかにも彼女らしいピアノをあしらった物静かな雰囲気でピアノ好きには堪らない展開、ですが段々とトランス色の強いアレンジが施され始め眉しかめ度メーターが上昇。
そんなイントロを踏まえてのリフはDIMA MUSIC版PAMSY楽曲と言った感じとなっており、全体的にぼかしを入れた幻想的な仕上がり。PAMSYのような路線が好きな人なら難なく楽しめると思いますが、そういう路線はちょっと…という人からすると今回もピンと来ないかも。
また使われているシンセが少し粗いというのもマイナス、何度も聞きたくなるというリフとは言えず。

BPMは131.9と今回のアルバムでは最遅ですが、中途半端な早さより思い切ってこのぐらいまで下げきった方が良いのかも知れません。不思議と遅さは感じず、低い位置からの歌い出しから徐々にキーを上げて行き、サビでは堂々と歌い上げ、自身のEMOTIONSにも似た壮大さを打ち出した構成。
ベタといえばベタですが、彼女の持ち味を活かすには最も適した手法かと。

とは言え個人的にSEBで聞きたいのはこういう作品ではないわけで。イマイチ。



13.POWER OF LOVE/ GIRL NEXT DOOR
(WRITTEN BY:千紗&KENN KATO/ COMPOSED BY 鈴木大輔)
これは酷い…と書いたら勘違いされそうですが、この曲が酷いのではなく、アレンジが最悪という意味(念のため)
原曲を聞いたことが無いのでどこがどう変わっているのかいまいち分からないのですが、歌部分に関しては勢いのあるバックにソツなく歌いこなすヴォーカルにパートが進むごとに勢いを高めていく王道路線。
更に締めのサビ部分では伊制作EUROBEATではあまり感じることの出来ない爽やかさ+高揚感+一瞬垣間見える微哀愁という組み合わせで、聞きやすさを抑えつつもしっかりと気分を盛り上げてくれる仕上がり。

とヴォーカルパートに関しては文句のつけようもないのですが、それを台無しにしてくれたのがこのリフ。MY KING IS YOU/ LESLIE PARRISHのリフを酷くしたと言えば分かりやすいでしょうか、覇気のないスカスカシンセでA~サビで作り上げてきた流れもここでバッサリ。何を以てこういうリフを付け加えたのか理解に苦しむところです。
----------------------------------------------

14.TRY ME<ROCK MIX>/ DAVE RODGERS
(HINOKY TEAM)
TRY MEをDAVEが、しかもロックver.でと、最初見たときは「いやいやまさか、そんな」と半分眉唾に思っていましたし、なにより新曲聞きたい欲が相当あったので「半端な出来だったら承知しないけんね」ぐらいに思っていたのですが(笑)

メロディが引っ込んでしまったリフ部分は少し物足りないながらもギターの激しさが何とかカバー、またヴォーカルパートはvo.変更に伴ない大きく雰囲気が変わり、攻めると言うよりはリスニング志向の強い路線へとシフト。
円熟味の増したDAVEの歌声には隙がなく、また原曲ではイケイケ色の影に隠れ、殆ど感じ取ることができなかった哀愁さが今回は全面に打ち出され、同じ“TRY ME”でもその内容は正反対。バックにはギターだけでなく、おしゃれなジャズピアノまであしらわれ、そうした雰囲気に上手く貢献。

また中盤には原曲を意識してなのか長めのピアノパートも挿入され、ギター好きだけでなくピアノ好きも思わず唸る展開。
前回の逆パターンがあんまりにもあんまりだったので、今回も期待よりも不安の方が大きかったのですが、そうした不安を見事吹き飛ばすクオリティで大満足。

出来る事ならこの情熱を新曲の方にも向けてくれると自分としては嬉しいのですが…(笑)


<どうなってんだ小野さんよ!>
せっかくなのでルビタグの練習も兼ねて記載(人の呟きすらネタに)

>…’cause I’m thinking “why”→「何故(もうイヤ)」って後悔してる
>…Break my heart now,→心が引き裂かれた(バラバラ…)

そう言えばこの人もずっとSEBの対訳担当してますね(とりあえずvol.27の次点で小野さんだった(笑))



話が脱線しちゃいましたが、今回のこのSEBvol.203、下のレスにも書きましたがかなりのアタリ盤。何度も引き合いに出して申し訳ないですけど、前回vol.202と比べると攻めに力を入れた作品が多く、DAVID DIMA・DANIEL・THE SNAKE辺りがお気に入り。キャッチーさに富んだVICKY VALEや意外な伏兵DOMINOといった作品も昨日から何度もリピート中(笑)

そうした作品の中で一番ハッとしてグッときたのは、やっぱりTAKE THIS WAY/ CHRISTIAN。
聞いていて空恐ろしくなる程の勢い、アグレッシヴさでREADY FOREVERで完全K.O.された私はゴングが鳴る前から早くもダウンで不戦勝(意味不明)
名義がどうであろうとレーヴェルがどこであろうと持ち味を十二分に発揮する彼ら、どうぞこのまま好きなように進んじゃって下さい(笑)

毎回このクオリティで…とまでは言いませんが、前回と今回を足して割ったぐらいのクオリティを続けてくれると嬉しいんですけどねー。

それとブックレットを読んでいて気になったのですが、TRY ME<ROCK MIX>のSUN FIRE RECORDSって何なんでしょ?
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