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SUPER EUROBEATvol.204レビュー

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あー出費が増える、でも出来るならアカペラも配信してもっと出費させて欲しいなぁーなどと訳の分からないことを呟きつつ、SEBvol.204のレビュー。以下、本当に興味のある方のみお進み下さい。


1.I WON’T FALL APART/ JAGER A
(S.CASTAGNA-C.CODENOTTI-F.CORDIOLI-E.SOMENZI)
ジャガーってカタカナで書くと何だか気弱な医者が旦那の某レスラーのように見えてきてしまいますが(笑)
レーヴェルの作風変化、BPM低下に合わせてかこのところ新名義の増えてきたSCPですが、今回はこれまでのBUBBLESやYO SHINEなどと違い男性ユニットの新名義。
もっとも新しいと言っても歌っているのは間違いなくあの人(笑)

オープニングはREMIXのようなフレーズから始まり、奥の方でくぐもったようなヴォーカルが歌う幻想的なパートが続き落ち着いた作り…と思ったのも束の間、「オオッ!」とやおら歌い出し、さながら雲に覆われた空が次第に晴れわたっていくといった具合に明るくなり始め、小気味良いドラムフィルを挟んでから雪崩込むようにして始まるリフ。

まるで爆発するかのごとく勢いのあるリフ。高揚感溢れるメロディラインやノビのあるシンセなどLOVE COUNTDOWNとはまた違った意味で何度も聞きたくなるような仕上がりとなっており、今回一枠収録も納得の内容。
シンセ自体、SEB180番代のそれと大して変わっていない筈なのですが、不思議と例のハリボテ感は鳴りを潜めており、飽きとは無縁のリフに。

BPM150と200以降のミドルテンポ路線と比べると割合早いテンポでの進行で、ヴォーカルパートは軽めのエフェクトのせいでBLAST!のMIKE SNAPと化してしまったダミ声vo.がそのリズムに合わせて歌いこなしていくというスタイル。
歌っている人はおそらくあの人なんでしょうけど、このリズムやエフェクト、他にも曲調なども手伝ってFASTWAY・DUSTYやGO2時とはまた違った印象を受けます。

サビまでの曲の運び方はAメロこそややマイナー調であるものの、Bメロには入れば裏声を用いたり、GO2の時のように合いの手を入れたりなど一気に賑やかに。
その流れそのままに始まるサビはややキャッチーさに欠ける歌詞面で損をしていますが、それでもリフ同等もしくはそれ以上の高揚感、盛り上がりを演出。

Bメロと同じ裏声やバックでうねるフレーズ、それ以外にもサビ後半には自身?のMAKE OR BRAKEのようなフレーズなども登場し、リフからサビにかけてまでとにかく耳の話せない内容。

EXTENDED尺が相変わらずとか不満がない訳ではありませんが、何度も聞きたくなるという点でこの評価に。万人受けしそうな曲調、仕上がりでオススメ。



2.FOREVER FLY/ STELLA D
(S.CASTAGNA-C.CODENOTTI-E.SCARPA-P.SCARPA-E.SOMENZI)
てっきりGGMの人だとばかり思ってました(ESTERと勘違い(^^;))
前回はSEBvol.186収録のROUND ROUND ROUNDで、久しぶりの登場となる今回はこの名義第2弾。
以前のレビューを読み直してみると「幸せ一杯平和路線でオッサンにはちょっと無理」なんて書いてありましたが、今回も印象としてはそれに近いかも。

これまたイントロはエフェクトでぼかしたvo.を配置し幻想的な雰囲気、続くパートではピアノをあしらったメロディラインが続き、そのまま流れるようにしてリフに。
こちらのリフはこの直前のメロディそのままにシンセと軽めのギターを加えた作りとなっており、末広がり、奥行きを感じさせる仕上がり。
とは言えあまりにもメロがきれい過ぎるせいか、そうした広大さの割には頭に残りにくいのが難点。

ヴォーカルパートもサビに到るまでの道中、面白みに欠けるのがネックで、曲調こそまるっきり異なりますが、作りとしてはPAMSYのトランス路線とそう大差ないので、この手の路線に耐性がないとかなり退屈に聞こえてしまうかも。

一方サビは変に押さえ気味のA・Bパートと比べ彼女の伸びやかな歌声が最大限に発揮されており、まるで翼の折れたエンジェル/ 中村あゆみを彷彿とさせるような華やかさ、明るさがあります。
STEPHYにも迫るほど迫力ある歌いまわしで、リフ以上に吸い込まれてしまいそうな、聞き惚れてしまうヴォーカル。曲調が自分の好みに合わないとしても、この彼女の歌声だけでも一聴の価値があるかと。

次は更に各パート持ち味が発揮出来るような曲構成、また前作・本作以上に攻め要素を取り入れた作品をお願いしたいところ。



3.FACE THE RACE/ POWERFUL T. C
(A.SEPE-ALKOGAN)
先日新レーヴェル設立について発表されましたが、今回はそのSUN FIRE RECORDSの作品ではなくA-BEAT発の作品。この人もSEBvol.171のACE OF SPADESからあの暗黒期、そして復調期と一時期に比べ人の減ってしまったA-BEATを支えてきましたが、ACE~から数えて今回通算9曲目(たぶん)

でそんな彼の新曲、今回も例に漏れずギターをガンガンにフィーチャーした作りとなっており、曲ど頭から微妙に憂いを漂わせたフレーズが登場。
イントロも前半はそのように哀愁がかっていますが、20秒を過ぎた辺りからだんだんと明るくなり始め力強さもプラス。
変わらずギターをまといつつ十分に助走をつけ、うねる様なフレーズを踏んでさぁ!といった具合に始まるリフ

…なんですが、またしても「そっちじゃない」と言うか。これは以前のBURNING LIKE FIREやKING OF THE RACEにも言えたことですが、どうにも煮え切らなさの残るメロディで何度聞いてもしっくり来ない。
リフまでの盛り上がりやしっかりとした音色は文句なしに100点をあげられる内容なのですが、肝心のメロがこれではそれも台無し。
こういう煮え切らなさを残すぐらいならI WANNA RUN TO YOU/ MICKEY B.のように既視感のあるメロディでやってくれた方がまだ良いと思うのですが。

不満の残るリフに対してヴォーカルパートはほぼ完璧。いつもと違って各パート明るさを含ませた曲調となっており、ともすればその明るさがメインvo.の足を引っ張ったり嫌味に聞こえたりしがちですが、今回はそんなことはまるで無く、曲調とヴォーカルが上手く共存。
これまでギター→アグレッシヴor微哀愁というパターンが多かったせいか、今回のこの組み合わせは結構新鮮に聞こえますね。

もちろんサビではそうした明るさだけでなく、相応にアグレッシヴさも前面に打ち出した路線で展開しており、お馴染みのハイトーンボイスはそこそこに左右に散らしたギターのカッティングや奥の方で低く唸るギターフレーズ、一服の清涼感にさえなっているシンセと続き賑やかさには事欠かない内容。

中盤には激しさと程よい哀愁さを保ったギターソロパート、バック弱め&ハイハット強調の変型パート、以前のACE WARRIORなどと同じギターを織り交ぜたリフなども有りEXTENDEDも聞きごたえが有ります。

…と本編の出来が良かっただけに余計にこのリフが気になってしまうわけで(^^;)



4.GOOD LOVE&MYSTERY/ LOLITA A
(S.OLIVA-E.GOBBI FRATTINI-A.GATTI)
昔々のMYSTERY IN LOVEとHOT LOVE&EMOTIONを足して割ったようなタイトルの本作。試聴の段階からこれは良いかもと期待する一方、今回もやっぱりリフの押しが弱いんじゃ…と色々と不安に思っていましたが、ではその出来はと言うと。

いきなりサビコールスタート、彼女の力強い歌声がこだまし、思わずハッとして居住まいを正してしまうような曲の入り方。バックはイントロと言うことでかなり控えめですが、メインにこのvo.を据えているおかげで序盤にしてはかなりの存在感。

そんなイントロを聞かせておいてリフが貧弱だったらアタシもう許さないんだから!と自分でもよく分からない状況のまま聞き進めてみれば、これが実にしっかりとした作りでビックリ(笑)
たしかに構成するシンセ自体はちょっと堅さの残る音ではあるのですが、以前のULTRA MI-HA DELUXEなどと比べるとそれはほとんど気にならない程度。一方でNACK5や109のような鋭さも残っており、結果としてバランスのとれたリフに。

メロディもありがちなポップ・爽やか路線ではなく、彼女にしては珍しくアグレッシヴ路線での勝負となっており、この手のシンセとの相性も抜群。また出だしから結構意表を突いてくるようなメロでもあるので、いつものGGM楽曲以上に聞きごたえ、面白みが増しています。

歌部分に関しても一貫して非ミーハー路線、あくまでも攻めに徹していますが、掴みの“give me×3”や“promise×3”でキャッチーさをカバー。またそうしたフレーズの配置はテンポの良さにも貢献しており、Aメロからとにかく息付く間もなく展開。

そうかと思えばBメロではまるで変型パートのようにバックに抜きを設け小休止。普通ならここで流れが途切れて云々となるところですが、彼女の歌声のおかげかそうしたモノは感じず、それどころかむしろこれから始まるサビに向けての前準備、サビへの期待感を高めてくれる内容に。

もちろん続くサビはこれまで以上に勢いを増し、メリもハリも兼ね備えアグレッシヴ好きをも思わず唸らせる仕上がり。Aメロ同様、同じフレーズを複数配置しのべつ幕無しに畳み掛けてくるスタイルで、ミーハーさが無くとも、はたまたシンプルなバックであってもそれをまったく感じさせないサビ。

2コーラス目から変型パートを盛り込んだりサビ後にもう一盛り上がりしたり、後半サビではアカペラ部分があったり等々、こちらも3曲目に負けず劣らずギミックに富んだEXTENDEDで同様に聞きごたえが有ります。オススメ。


5.ALL IS MAGIC/ MANUEL C
(MANUEL CARAMORI-DAVIDE DI MARCANTONIO)
A-BEAT、GGMと渡り歩いてきた彼が次に辿り着いたのがDIMA MUSIC。レーヴェルを移籍するとなると音楽性の違いだとか、人間関係がどうこうなどなど悪い方に悪い方に考えてしまいがちですが、実際はどうなんでしょうか。

それはそれとして移籍後初めてのナンバー。MANUELのあの熱い歌いまわしにDIMAのアグレッシヴ路線が加わればまさに鬼に金棒、こいつはどえりゃーことになるだがや!と急速に河村市長化しつつ期待していたのですが、実際流れてきたのは低速路線。
何となくMANUELよ、お前もか…と多少うらぶれた気持ちになり、タハタハと力ない笑いをするしかなかったのですが(苦笑)

それでもSEBvol.201や202のような半端な哀愁路線ではなく、爽やかを基調にした曲調なので同じ低速路線でも印象は異なります。
イントロは冒頭から何だかアンニュイな音が響き、一瞬頭の上に?が浮かぶも囁くような“MAGIC”が登場する辺りからエンジンがかかり始め、折り重なるようなヴォーカル群の登場により一気に走りだすといった内容。

気ままに歌うヴォーカルを介してから始まるリフ。
BPM137とかなり遅いテンポで展開されるこのリフは、爽やかと言うよりはドリーム系といった方がしっくり来るような作りとなっており、KING OF THE WORLD辺りと同じシンセに彩られ程よい厚みも備えた仕上がり。低速ながら結構な存在感。

いつもとは違うリズムの中、ヴォーカルも若干歌い方を変えており、これまでの荒々しさはそこそこに、より地に足つけてしっかりと歌い上げるというのが今回のスタンス。
BPMが低い分だけ歌声が妙に耳に残るというのも従来作品とは異なる点。そんな歌い回しとは裏腹に展開自体は割合オーソドックス、やや勢いを落としたAメロからDIMA節を織り交ぜつつ、続くBメロでだんだんと勢いを強めサビで一盛り上がりといった流れ。

サビは自身のALL THE BESTと昔々のALWAYS ON MY MIND/ LOU GRANTを足して割ったような内容で両者が好きだったなら同じように楽しめるはず。リフから続くドリーミーな雰囲気の中、気持ちいつものアグレッシブさを残した伸びやかな歌声が映え、清々しさ、爽快感を持ち合わせた仕上がり。

ただ、一方で少し気になるのがヴォーカルが妙に出し惜しんでいる感じが窺えるといったもので、これまでと曲調、BPMが異なるので一概には言えませんが、でも彼ならサビでもう一段上のレベルまで行ってくれる(行って欲しい)なんて思ってしまうわけです(笑)
サビは爽快感を感じながらも、今ひとつ突き抜けた感じが感じられず、どうしても不完全燃焼なんて言葉がチラついてしまいます。

EXTENDEDも変型パート少なめ、GAS×3やNIGHRAINのようなvo.お遊びパートも無くこちらでもいくらかの物足りなさが。

次もこの路線かどうかは分かりませんが、この方向で勝負するなら更にこの常人離れしたヴォーカルが活きてくるサビ、EXTENDEDにして欲しいところ。
親しみやすいリフ、Aメロ・Bメロの曲の持っていき方は◎。



6.SANDY/ MELA(BC)
(M.FARINA-F.SERRA)
@社の意気地なしと言いつつ、最初のver.(ARD1374)の方のレビューを再掲。
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トラックプロパティを見るとSUNDAYだったりして、どっちなんだよって感じの本作(AでもUでも発音一緒だから区別出来ない(^^;))
歌うはまさかのメイクミラクルで復活したMELA、この人といえば昔々のHELP MEが有名ですが…曲としてはARD1103 THIS IS MY WAY以来?

程よく散りばめられたギターに手拍子のようなフレーズも入るイントロは何だかボサノバちっく、思わず体を揺らしたくなるような陽気な仕上がり。
そんな景気の良いパートから次に始まるのはもちろんリフなんですが…リリースからそれなりに経ってますけど、もう聞く度に笑っちゃう(笑)

以前も触れましたがメロディはもうホントそのまんまLET THE MUSIC PLAY/ KRYSTAL&DIMA、それ以外に表現の仕様がないというぐらいのソックリ具合。
3Bらしくベースが強めなのがほぼ唯一の違いでしょうか。新鮮さに関しては限りなくゼロに近い出来ですが、ただ逆を言えばLET~に慣れ親しんだ方ならすんなり受け入れられのではないでしょうか。

ヴォーカルパートについては一応オリジナリティある内容となっており、イントロ・リフ同様、どこまでも明るい曲調を背景にvo.が伸び伸びと歌いこなしていくというスタイル。
バックにギターを仕込んだAメロに始まり、軽くULTLA MI-HA DELUXE/ PROJECT2っぽいフレーズの登場するBメロとそのベースも手伝ってかなりの存在感。

相当なグルーヴ感を含ませつつ始まるサビは掴みがエナアタのI’M HAPPYしているものの、そんなことはお構いなしに一層明るく元気に突き進むといった展開。
“SANDAY”という日本人にも耳馴染みのある歌詞のおかげでキャッチーさも十二分、リフから一度も流れが途切れない点も◎。

リフのメロディがアレなので色々と賛否ありそうですが、曲としてのクオリティはなかなか。個人的にかなり久しぶりの女性楽曲のリリース、去年の男性楽曲とは違う滑らかなシンセを使ってくれたということが嬉しかったですね。

次回はこのシンセのまま独自性のあるメロディを持った作品を出してくれるともっと嬉しいですね(笑)
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今回のver.(ARD1376)との比較はこちら。リンク先にも書いたようにこちらのver.も「これはこれで、まぁなかなか」なんですが、でも両者比べるとやっぱり以前のver.の方が好みですね。リフは完全パクリですけどあちらの方が勢いがありますし。



7.RAINBOW/ DANNY ROCK
(M.FARINA-F.SERRA)
こちらは2年前のレビュー記事からの再掲。
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そんな個人的な不満を見事に解消してくれたのがこの作品!
まさに“RAINBOW”の名にふさわしい快作!

MIX名に(Guitar version)と銘打っているとおりこの曲も上の作品同様、冒頭からギターフレーズ満載の作りですがギター色は本作の方が上。イントロは聞いているだけで心躍るようなギターパートに軽快なピアノフレーズ、そして聞き慣れた歌声、更にはコーラスまでが参加する作りで初っ端からかなり景気の良い作り。
23秒辺りから始まりリフはシンセではなくギターフレーズをメインにした作りでイントロからの明るさを引き継ぎつつひたすら格好いい仕上がり。そんなギターリフが終わっていざAメロ…と思いきやまさかのシンセリフ!自分がリフだと思っていたのは実はリフではなくギターソロパートだったのです(なっ…何だってー!(爆))

上でリフが漠然としていて云々なんて言いましたが、本作のリフは一つ一つの音がハッキリとした作りとなっており、感じとしてはTIMEとエナアタを足して3Bで割ったような仕上がり。イントロからの明るさは多少抑えめ、アグレッシヴでありつつもキャッチーさも忘れないメロディラインで親しみやすさすら感じられます。

景気の良さはヴォーカルパートに入ってからも相変わらずでAメロで一旦トーンダウンするもBメロから持ち直し、サビに入ればイントロ以上の明るさ、盛り上がりを展開。明るさを基調としながらも、その根底にはこのレーヴェルの“らしさ”でもある荒々しさ、アグレッシヴさが存在しており、終始盛り上げつつも攻めるスタンス。
かつてのCRASH BOOM BOOMを地で行くような作風ですが勢いが違います。

2コーラス目からはサビ締め部分にワンクッション置いたり、中盤でライヴ演奏のようになったりと細部に至る気配りも申し分なし。
唯一私がリフと勘違いした冒頭のギターパートがそれ以降一度も登場しない点が気にはなりましたが、総じて見ればそれも些細なこと(自分で足せば良いだけのこと)

やたら!マーク多用、終始褒めちぎりっぱなしのレビューとなってしまいましたが、これはそう書きたくなる、書かざるを得ないほど楽曲が素晴らしかったから。
最近の3Bは悪くもないけど良くもない、なんてイメージだったのですがこの曲だけは別格。
レビューも気持ち良く書けました(笑)


しかし…気になるのはこの曲を収録しないという点。ドライヴだかパーティだか知りませんが、本作はそのどちらにも打って付けだと思うのですが。
引き合いに出して申し訳ないですけどA SIMPLY MELODYなんかよりもよっぽどこちらの作品の方がパーティ向き。

何故収録しないのか。以前も言いましたが選曲担当者が3Bのことが嫌いだからというのが一番理由としてはしっくり来ます(苦笑)
まぁそれ以前にこの楽曲の権利が@社なのかF社なのかって話なんですけどね。
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結局@社経由で収録されました。めでたしめでたし…



8.SQUEEZE ME/ CINDY B
(ACCATINO-RIMONTI-FESTARI)
カタログ未掲載の完全新作。このところアメリカやロシアなど国名のついた作品
を歌っていたCINDY嬢の新作はSQUEEZE MEと割合ストレートなタイトル。もちろんこの場合の“SQUEEZE”は野球のスクイズではなく“抱きしめて”の意だと思いますが(当たり前)

イントロは適当に散らしたタイトルコールに弱めのバックをあしらったモノとなっており、落ち着いた、もうこの時点で哀愁楽曲であることを予見させる内容。
しばらく似たようなフレーズが続いた後、高めのうねる様なシンセフレーズが舞い踊り、物悲しさを煽り、更にその後一呼吸おいてからリフが続くという序盤の流れ。

今回のリフは以前のEUROBEAT COOLvol.3にも収録されたDON’T GET AROUND/ MARA NELLにも通じるようなメロディで、力強さも兼ね備えたハイパー哀愁路線。割とベタ路線のメロは目新しさこそありませんが、変に捻ったり裏を書くようなモノでもないので結構すんなり耳に馴染んでくるはず。

…と行きたいところなんですが、先日配信されたINTERNET KILLS EUROBEAT STARS収録のMAXIMUM SPEEDやARE YOU READYなどと同じように強めのベース音が施されているため、誰かれ構わずすんなり聞けちゃいますと言うわけには行かず。
たしかにこのベースでリフの勢い、凄みは増していますが、一方であまりにも主張してくるのでせっかくのメロディも幾分霞んでしまっているのが難点。

またリフ以上にこのベースの影響を受けているのが続くヴォーカルパートで、MONEY FUNNY DOLLARSタイプのお姉さんがハキハキと歌いサビまでサクサクと進んでいくのですが、各パートいずれもこのベース音が圧迫してくるので今ひとつこのヴォーカル、アレンジ、哀愁具合といったものに集中出来ずやきもきとした気分に。

たしかにMAXIMUM~やARE~のようにどこかイっちゃってるお馬鹿&アグレッシヴ路線ならこうしたベースもプラスに作用しますが、本作のような哀愁路線となるとどうしても全体の雰囲気をぶち壊してしまっているような気がしてならないと言うか。

いずれのパートも哀愁楽曲らしく、バックにさり気なくピアノフレーズをあしらっているのですが、ベースがあまりにも主張しすぎるため、もともと影が薄いのに一層薄くなってしまっているのが残念(^^;)

このベースさえ取っ払えば楽曲に対する印象も随分と変わったと思うのですが。
リフからのハイパー哀愁路線を崩さず最後まで押し通す点、サビまでテンポよく突き進む一連の流れ、次々に迫ってくる激しいサビと上記以外の部分においては概ね及第点以上。


9.BANG BANG/ PAUL HARRIS B
(MAURIZIO CAPALDI-MATTEO RIZZI-LUCA TORCHIANI)
試聴の時点では今回も微妙かも、なんて勝手に思っていたのですが、実際CDできちんと聞いてみたら案外良いじゃない!となったのがこの曲。ありがちなタイトルで見た目のインパクトには欠けますが、中身の方はなかなかどうして侮れない出来映え。

こちらも8曲目同様、軽めのエフェクトを掛けたオープニングで、最近久しく使われていなかった(気がする)“BANG”をいくつか散りばめつつ厳かに進行。ぼかし気味のフレーズを合間に挟みながら儚げさをしっかりと聞き手に感じ取らせるイントロ。

控えめなイントロから駆け上がるようにして始まるリフ。全体的にノビのある音色で構成され、感じとしては以前のFULL METAL CARSの延長線のような内容で、微妙に哀愁がかったメロディも共通。
どことなくノッペリとした印象も受けますが、このシンセが要所要所で締めてくれるので間延び感、ダラダラ感は皆無。

リフが微哀愁路線だったのに対し続くヴォーカルパートも同様の微哀愁。前回DREAMLOVERと比べると抑え気味のBPM、その早さに即した優しい、でも少しばかり物憂げな雰囲気を内包した歌いまわしなのが特徴。

Aメロはそうしたvo.が前面に出ていることもあって落ち着いた雰囲気ですが、これがBメロに入るといくらかの明るさをまといつつ勢いを強めていき、そのまま失速すること無くサビまで打って出るといった構成。
ベタといえばベタですが、いずれのパートも丁寧なアプローチで展開されるためマンネリなどは感じず、vo.と合わせスッと耳に入ってくる仕上がり。

サビは2種類の“BANG BANG”でキャッチーさをアピールしつつ、一方で哀愁は哀愁でもラテン方向、裏を書くような哀愁要素を織り込んであるので、微哀愁と言えども随分と聞きごたえがあります。
個人的にまるで背後霊のようにメインヴォーカルにピタっと張り付いて、目立たないながらも甲斐甲斐しくメインを支える低めのコーラスがお気に入り(笑)

欲を言えばもう少し各パート派手さが欲しい&変型パートにもう一工夫欲しいところですが、そう文句を言いながらも好きです、この曲。



10.PROMISED DISCOLAND/ MELISSA WHITE C
(S.CASTAGNA-C.CODENOTTI-E.SOMENZI)
このところ登場の機会がなかったせいか、他の名義に押されがちのMELISSAちゃん。ちょっと調べてみましたが前回はSEBvol.182収録のEVERLASTING FIRE(自信ない)、その前作は高揚感のある80’s路線でお気に入り、他にもMY WISHやACEとのデュエット曲など、リリース数は少ないながらもクオリティの高い作品を多く歌ってきただけに今回も期待していたのですが。

今回はイントロいきなりヴォーカルが登場するという作品が多いような気がするのですが、こちらも冒頭からvo.登場、バック弱めの変型サビを展開。
その後はSCPの楽曲らしくあまりイントロには時間をかけず早々にリフを展開。

で今回のリフなんですが…これが非常につまらないと言うか。一向に面白くならないイントロとは対照的に、LOVE COUNTDOWN辺りから音色含めリフの面白みは増してきたのですが、本作はその流れから逆行するかのように一本調子の作りで、まるでSEB170~180番代の作品を聞いているような感覚に。
音自体はしっかりしているものの肝心のメロディは似たようなフレーズの繰り返し、キャッチーさもアグレッシヴさも中途半端。どの路線で勝負したいのか見えてこないところが×。

ヴォーカルパートに関しては概ね無難な内容で、従来作同様、あるところではバックに合わせながら、あるところではそうしたバック関係なしに自由気ままに歌ったりと緩急自在の歌い回しを披露し、そういった声の部分から聞き手を取り込んで行く仕上がり。

MY WISHなどと比べるとサビはドラマチックさでは劣りますが、より強気に出た分、それをアグレッシヴさでカバー。やや長めのタイトルコールをものともせず、早口で歌っていくところなどはなかなか他の女性アーティストには真似出来ないでしょうし、サビでの盛り上がりにももちろん貢献。

EXTENDED尺が5分超え、いくつも変型パートを盛り込んであり聞きごたえは十分。
4:34~の部分はSCPの作品で似たようなやつがあったような(案の定思い出せず)



11.CATACLYSM NIGHT/ JOE BANANA D
(ACCATINO-RIMONTI-FESTARI)
8曲目同様、こちらもカタログ未掲載の完全新作ナンバー。昨年SEBにも収録されたWILD BOY BAD LOVEをはじめ、HRG700番台から俄然登場回数の増えたバナナ王子ですが、今回はライナーにもあるように「2012」がテーマ。

映画では地殻変動によって人類が滅亡するなんてことが語られていましたが、それを意識して?冒頭から妙なエフェクトを用いておどろおどろしさ重視の雰囲気。進む度にベース部分は駆け足になり、また曲の奥の方では呻き声にも似た叫びがこだまし、ますます以て怪しいイントロに。

そんなイントロを聞けば自ずと期待は高まり、リフはまだか!と喜び勇んで耳を傾けてみたところ…なんとまぁ人を選びそうな音使いのリフ(^^;)
路線的にはGET THE DARK SIDE INTO MY BRAIN、BOMBAの流れを汲んだ内容となっており、正統派とは真逆に位置するような仕上がり。
メロディは終始低い位置で動き回り、私のような一にも二にもメロディ!というような人間からするとかなり退屈、また上に挙げた2作品と比べるとダイナミックさにも劣り、特徴的な音色を用いている割にはインパクトの薄いリフになってしまっているのもマイナス。

そんなイレギュラーなリフからするとAメロ以降はいつも通りの展開で一安心。ちょっと狂ったようなヴォーカルが相変わらず所狭しと暴れまくり、Bメロ冒頭には歓声などもあしらい一段とテンションを上げノンストップでサビに突入。
そのサビも代わりばなDOCTOR OF DREAMSをかすめつつ、少し控えめに進行するもすぐに持ち直し、コーラスやギター、効果的に配置されたシンセフレーズなどとともにもう一盛り上がり。狂ったvo.とは対照的に曲の方向性としては正統派然りとした内容なので、アグレッシヴ好きなら結構楽しめるかも。

このリフの音使いに何の抵抗もなければあるいは。
個人的にはいつも通りのパターンで展開して欲しかったところです。



12.HEAT ME UP/ M.O.V.feat.FRANKIE D
(R.GABRIELLI)
見たことも無い名義の人がこれまた見たことない人をフィーチャリングして、もう見た目からして一癖も二癖もありそうな感じが窺えますが、実際曲の方も一癖二癖どころか三癖も四癖もある内容。

オープニングは最近の作品では珍しいアカペラタイトルコールからのスタート、直後にはサイレンにも似たようなフレーズや各種SE、女性コーラスをまといつつ一気に賑やかに。一通り盛り上がった後にハイハットで息を整えリフへと流れていくといった展開で、序盤の内容は申し分なし。

そんなイントロを受けてのリフは…うーん。この辺りの印象は上の作品とほとんど一緒なのですが、これまたメロディ要素少なめ、ROCK YOUなどと同じく淡白、単調なラインの推移で私みたいなメロディ野郎にはかなり辛い。
なんとなくスルメ的作品で何度も聞くうちに慣れそうな気もしなくはないのですが、ただ上の作品の後に続いてとなるとさすがにお腹いっぱい。Tr.11、12と似たような方向性の作品を並べた担当者のセンスにも疑問が。

本作のヴォーカルを務めているのは、微妙に私の煮え切らなさメーターが反応しているところからMAGIC RING OF FIRE/ SONIC RAYと同じ人のような気もしますが、実際はどうなんでしょうか。
内容の方は低い位置で動くリフのノリそのままにA・Bメロとかなり抑え気味での展開。サビはそうした従来パートを受けて、一気に爆発、大盛り上がりするのかと思いきや、こちらも低い位置での展開で、初めて聞く分にはかなり地味に聞こえてしまうかも。

それでも低いなら低いなりにきちんと盛り上げており、しっかり主張してくるベースに華やかさを持たせた女性コーラスと一緒にじわりじわりと迫ってくるサビに。
初見では地味に聞こえても案外耳に残る仕上がりで、取っ付きやすさはリフ以上。

上にも書いたようにリフにメロディを求めるような人からするとちょっと厳しいですけど、逆にそういうことは二の次三の次という人なら11曲目とセットですんなり聞けるんじゃないでしょうか。



13.TORA TORA TORA<2010 YEAR OF THE TIGER REMIX>/ MAX
(作詞:鈴木計見/ 作曲・編曲:TIGER BOYS/ REMIXED BY OVRAR)
遂にと言うか、やっぱりと言うか、寅年にちなんだアノ曲がやっとこさ登場。

早速聞いてみましたが、さすがにヘリのSEなどは入っていませんが冒頭イントロは原曲に準じた、またリフもTIMEリメイクなどとは違いメロディそのままとオーソドックスな内容。
それでもシンセは新たな音色で再構築されより華やかに、またヴォーカルパートもバックがかなりしっかりしているのでリフと合わせかなりアグレッシヴに。SEBvol.110などにも収録された以前のMAXが歌うver.以上に力強く、聞きごたえも十二分。
相変わらず随所にインストールされた“フォー!”サンプリングも楽曲の勢い、盛り上がりに大いに貢献、良いアクセントに。

PARAPARA HI-BPMvol.2収録のあのver.などとは違いvo.陣もしっかりしているので、原曲のDOMINOのver.と比べても遜色なく楽しめるはず。
ちなみにライナーによるとMAXのヒット曲をメドレーで盛り込んだVERSIONもあるようなので、そちらにも期待(キャンサミ辺りに収録されそうな予感)

ただ気になるのが4:17付近で曲が終わってから30秒も無音状態が続くということ。プレスミスの類なんでしょうか?
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14.DON’T STOP THE DANCE<VINTAGE 2001 DELUXE VERSION>/ ACE
(S.CASTAGNA-C.CODENOTTI-E.SOMENZI)
試聴の時点ではこんなのDON’T STOP THE DANCEじゃないやい!なんて思っていたのですが、実際聞いてみると、あらま結構いいじゃないと途端に手のひら返し(笑)

EUROMACHvol.14では前曲STOP&GO/ DUSTYの勢いそのままに、派手めな音色を用いてLOU GRANTと一緒に終始アグレッシヴ路線で突っ走っていましたが、今回のver.はまさに真逆もいいところの曲調。

BPMは大幅に引き下げられ、牧歌的と言うよりはどこか南の島のビーチを連想させるような雰囲気に自由奔放ノビノビと歌い上げるvo.が上手く合わさり、聞き進める度に癒されていく仕上がり。
個人的にサビでのアドリヴ気味の歌い回し、バックでオシャレに鳴り響くピアノフレーズがお気に入り。

欲を言えばいつもの楽曲でもこれぐらいアレンジに気合入れて欲しいところですが(笑)
原曲のイメージを良い意味で大きく裏切ってくれたver.、お気に入りです。



そんなこんなでSEBvol.204。レビューし終えての感想ですが、やっぱり一昨日と変わらず今ひとつピンと来ないといったところ。
これはSEBvol.202のレビュー時にも書いたことですが、半年間SEBが休みをとった割に「おおっ!」と思わず唸るような作品が少ないのが気になります…各レーベル、下がり調子とまでは言わないまでも無難なレベルで推移していると言うか。

もっとも今回のこうした印象も、どちらかと言えば似たような作品を並べたこの選曲の仕方に依るような気もします。
爽やか路線だけで4曲、そうかと思えばラストtr.11、12で似たようなダーク路線を配置し、NON-STOPで似たような作品ばかり並べる私が言えた義理じゃないですが(笑)、もう少しこの辺りに気を遣って欲しいですね。
アルバム単位でコンセプトを決めるのも結構なことかも知れませんが、そうしたコンセプトに縛られて結果として皆似たような路線、仲良く共倒れとなってしまってはどうしようも無いわけで。

個人的にはそんな変な縛りは入れず、良い意味でゴチャゴチャとした内容にしてもらった方が格段に面白いと思うんですけどねー。色々なレーベルの作品、バラエティに富んだ様々な曲調を聞けるのがコンピレーションアルバムの醍醐味だと思ってますし。

この辺りのアルバムの方向性は魔女みたいな爪をしたあの女のさじ加減次第なんでしょうけど。
次回はもう少し路線をバラしての選曲をお願いしたいところです。


インストはこの辺りを購入。

instrumental.jpg

ウェブマネーの残高があったのでmora経由で購入しましたが、相変わらず炭酸よろしく、奥の方でシュワシュワ言っているのが気になります…

個人的にサビバックで情熱的に唸るギターが存分に堪能できるBANG BANGと、3:57付近で思わず頭の中がウニになるGOOD LOVE&MYSTERYがオススメ(笑)
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外国人がいないだけで人の多さは以前と同じくらいになってきた気がする@秋葉原

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