FC2ブログ

SUPER EUROBEATvol.206レビューまとめ

リンク用まとめ記事です。

AVCD-10206_20100803231759.jpg

以下、評価ありのレビュー、本当に興味のある方のみお進みください。


2.FREEDOM RIDE/ THE SNAKE B
(S.CASTAGNA-C.CODENOTTI-E.SOMENZI)
SEBvol.203収録のTHE SNAKE AROUNDから割合短めのスパンで登場。本職がロックということで、これまでもギターをふんだんに取り入れたアグレッシヴ作品をリリースしてきましたが、今回もご多分にもれずその路線。

オープニングいきなりダイナミックなフレーズに始まり、それに続けとばかりに走りだすベースにギター。ワンクッション置いてから登場するヴォーカルに「以前もこんな感じの曲なかったっけ?」と思ったのも束の間、間髪入れずにリフがスタート。

今回のリフも前作同様、シンセではなくギターを主軸においた作りですが、ギターリフ特有の物足りなさはなく、次々と繰り出される豪快なフレーズに終始圧倒されっぱなし。例によって例のごとく、やっつけ感の漂うリフではあるのですが、そのやっつけ感を打ち消すがごとくの迫力、攻め具合。

ヴォーカルパートもそうしたリフの勢いに上手く乗っかっての展開となっており、Aメロから左右にギターのカッティングを散らしながら荒々しく進行。続くBメロ前半で多少勢いを弱めるものの後半にかけて盛り返し、特に捻りを加えること無く王道路線でサビに突入。

今作のサビは、ライナーに書かれているQUEEN OF MEANと同レーヴェルのFREEDOM WILD/ NICK MANSELLを足して割ったような作り。
やや煮え切らなさの残る入り部分“Girl we got run”に違和感を覚えるものの、このデジャヴ感、そしてリフからサビにかけて一貫して攻め続ける姿勢を聞いているうちにそれも気にならなくなるかと。
リフとは対照的、あくまでもサポート役に徹するバックのギターが好印象。サビの壮大さ、盛り上がりに上手く貢献。

やってることと言えばこれまでとほとんど変わらず、一時期のマンネリGO2作品と同じ危険な香りもしますが、聞けばハテナばかり浮かぶ最近の作品の中ではこうした従来通りの作品を聞くと逆に安心するというか(笑)
相変わらずのEDIT尺にはウンザリですが、ギターソロがあるのは◎。まさにアグレッシヴ好きには堪らない作品に仕上がっています。



3.IT’S LIKE A FIRE/ KAIOH B
(A.GATTI-S.OLIVA-F.PASQUINI)
どうも以前と比べて歌声、歌い回しが違うように聞こえたために、FREDDY RODGERSとこのKAIOHは腹違いの兄弟なんだと勝手に思い込んでいたのですが(どんだけ失礼なんだ)、クレジットに彼の名前があるところを見るとFREDDY君=KAIOHということなんでしょうね。なんか色々とゴメンなさい(^^;)

いきなり脇道それてしまいましたが、今回はそのKAIOH初めてのソロナンバー。
ちょっとハウリングを起こしたマイクのような音からヴォーカルによるFIRE連呼、エフェクトパート、そして「でもでも~」と様々なフレーズが登場し、なかなか賑やかなイントロ。

ややよろめいたフレーズを介して始まるリフ。多少シニカルさを漂わせた暗めのアグレッシヴ路線というコンセプトは良いのですが、メロディ面に若干の難有り。
同じようなダーク路線のNIGHTRAIN/ MANUELなどと比べると、ちょっと中途半端な位置で動くラインにやきもき、何度も聞いているうちに慣れそうとは言え、個人的には中盤、後半部分でもう少し起伏を作って欲しかったなんて思ったりも。

DOMINOがいなくて果たして大丈夫?なんて聞く前に少し思ったりもしましたが、いざ聞いてみればそんな心配どこへやら、堂々とした歌いっぷりでリフで感じた幾らかの物足りなさをしっかりカバー。

Aメロ歌い出し“Fly baby fly baby”などフレーズ連呼でキャッチーさと疾走感をアピールしつつひたすら突き進み、再び登場の「でもでも~」を踏んでから始まるBメロはアグレッシヴさに磨きがかかり、またAメロ以上に存在感を見せるコーラスのおかげで賑やかさもアップ。

上の作品以上に王道路線、段階的に勢いを強めてから始まるサビはそれまでの力強さに、このレーヴェルらしい華やかさも加わり、リフを聞いた時点では想像もつかなかったほどの明るさ、盛り上がり。
タイトルコールも分かりやすい単語を配置したおかげで十分すぎるほどのキャッチーさ、また前作NACK5でも見せたvo.の伸びやかな歌声も映え、その貫禄たるやとても今回がソロデビュー作品とは思えないほど。
DANCE TO THE MUSICの時とは声も歌い回しも大きく異なります(だから腹違い

尺は多少短いものの、前回のESTERのナンバーなどと同じように変型パートは満載。2コーラス目のサビ抜き、サビ+αパート、他にも後半の変型サビやフレーズ乗せ変型リフなど、見た目以上に中身の濃いEXTENDEDで聞きごたえも十二分。

MANUELが抜けて男声vo.が不足気味のGGMですが、その穴を埋めるべく、彼にはこれからもこの調子で頑張って行って欲しいですね。



4.SCREAMING OUT THE POWER/ LOUISE C
(ACCATINO-RIMONTI-FESTARI)
HRG600番台はほとんど出番がなかったこの名義も700番代に入るとかなりの頻度で登場、CINDY名義などと同じようにここ最近良く使われている名義ですが、今回はカタログ未掲載、おそらくHRG800番台の作品。

何だかやたらと懐かしいサンプリングが飛び交うイントロに始まり、ベース、キラキラしたシンセを散りばめたパートを踏んで、さぁリフ!…と思いきや、このレーヴェルにしては珍しくサビフレーズを挟んでの展開。
思えば前回のSQUEEZE MEも初っ端からサビフレーズを登場させていましたが、今回のようにある程度の長さのものを配置するのはやっぱり珍しいような気がします(パッと思いつくのはLOVE ME CRAZYぐらい)

そんな今まではちょっと違うイントロを踏んでからのリフ。ややぼかした感じの音色に彩られ、これまた従来と異なる印象を受けますが、フレーズの構成自体はSUPER EUROBEAT/ FRANZ TORNADO辺りと変わらず。このシンセの分だけ力強さは失われてしまいましたが、一方で耳への馴染みやすさを手に入れ、差し引きゼロのトントン。

ただこの作品もメロディ面に若干の難有り、中盤、後半部分でメインのシンセを抜く箇所があるのですが、どうもそれがアクセントになっていると言うよりは、何かポッカリと穴が空いてしまったといった感じで幾らかの物足りなさが。
これに関しては変に捻らずとも、そのままシンセ連打でよかったような気がします。

ヴォーカルパートはそのリフに即した作りとなっており、とにかく聞きやすさ重視。
BOMBAやCATACLYSM NIGHTでも用いられたベースや上記SEBでも登場したサンプリングなども登場し、時折軽めの哀愁要素をブレンドしつつ、程々の派手さをもってサビまでマイペースに展開。

いわゆるいつものエナアタっぽさ、クセといったものはなく、とにかく万人受けしそうな曲調。エナアタはちょっと苦手かも…という人もすんなり聞けるんじゃないでしょうか。
ただ逆に私みたいな激しい曲調を求めている人からすると、どうも全体的に抑え気味、リフだけでなく曲全体として物足りなさを感じてしまうかも。



5.ON THE TOP AGAIN/ GARCON C
(ACCATINO-RIMONTI-FESTARI)
SEBでエナアタ楽曲が連続で収録されるなんて…と驚く一方、それだけ他レーヴェルのストックがないのかしらなんて邪推してしまい、純粋に喜べなかったりするのですが(^^;)
とまぁそれはそれとしてGARCON歌うこの作品、彼と言えばあの「確かに~」や最近でもMAXIMUM SPEEDなどお馬鹿~アグレッシヴよりの作品を担当してきましたが、今回はどうもちょっとそれまでと毛色が異なるようで。

上の作品でもイントロがちょっと珍しいなんて書きましたが、こちらもなかなかどうして珍しい作りとなっており、あのGARCONの作品にも関わらずまさかのピアノが登場。あまりにもらしくない展開に、聞いた瞬間、思わず「ええっ」と声に出して驚いてしまったほど(笑)

イントロで意表を突かれ、気持の整理もつかないまま流れてくるリフに耳を傾けてみるとまたしてもSCPの某曲路線(笑)今年の2月ぐらいに配信されたEUROBEAT COOLvol.4収録のLOVING YOU LOVING ME/ DOLLY POPなどと同じく、RIDER OF THE SKY/ ACEを彷彿とさせるサウンド。
構成するシンセはHRG600番前後に近い軽いタッチの音色なので、迫力、荒々しさには欠けますが、上の作品同様、取っつきやすい仕上がりに。
個人的に締め部分にかけて音色変えてくる部分が良いアクセントになっておりお気に入り。

イントロ~リフと、いつものアグレッシヴ路線とは異なる雰囲気での展開でしたが、それはヴォーカルパートも同様。
いつものトチ狂った感じは形を潜め、とにかくクールかつ真面目に進行。お笑いに走ったり転調するなんてこともなく、やや間延びした歌い回しを軸に展開。

Aメロからサビにかけてこれといった特徴がないのがネックですが、4曲目同様、聞きやすさに関しては申し分なし。全く一緒の感想になってしまいますが、従来のおバカ作品が苦手な方でもすんなり馴染めるんじゃないかと。

ただ逆に、とここも一緒の意見になってしまうのですが(笑)、従来作品と同じようなノリを求めていると肩透かしを食う羽目に。個人的に“ON THE TOP AGAIN”と威勢の良いタイトルなのだから、変に小奇麗にまとめてしまうのではなく、いつもの荒々しさと程々の下品さでアグレッシヴに攻め上げて欲しかったなぁ、と。
この曲調で「もう一度頂点目指そうぜ!」と言われても「はぁ」と気の抜けた返事ぐらいしか出来ないです。


6.I’LL REMEMBER WHY I LOVE YOU/ NATHALIE D
(LEONARDI-FOGLIA)
SEBvol.201に収録されたLIVE IT UP!の出来が良かっただけに今回もまた期待していたのですが、結論から言うとどうも今ひとつだったというか。

オープニングはどこかEBF後期の作品を彷彿とさせる不思議系のフレーズに始まり、懐かしさも手伝って思わず引き込まれるような雰囲気ではあるのですが、普段のエナアタ並みにすぐにイントロを打ち切ってリフを始めてしまうので、かなり味気なく感じてしまいます。

続くリフも、このペニャーっとしたシンセを使うのは別に構わないのですが、TOO YOUNG TO FALL IN LOVE/ DEJO辺りと比べると硬めの音色で派手さにも欠け、リフ全体で見ても非常に淡白。メロディラインもポップ方向に進むのか、アグレッシヴ方向に進むのか、今ひとつはっきりしないまま進むため中途半端、イントロ以上の味気なさを味わう羽目に。

ここまで良いところ無し、それならヴォーカルパートで取り戻してくれれば…と期待しつつ聞いてみたのですが、特に挽回してくれるような箇所もなく。
前作LIVE IT UP!などはヴォーカル、ベース以外にもシンセ、ギター、SEともうそれこそうるさいと思ってしまうぐらい盛り込まれていましたが、今回はそういったものがほとんど無いため、終始淡白、サビ含めて盛り上がりに欠ける印象。

路線としてはLIVE~と変わらないはずなんですけど、でも全ての面で見劣りしてしまう…リフ-サビともう少しゴージャス感を打ち出してくれたら、その印象もまた変わったのかも知れませんが。。。



7.LOUDER&FASTER/ POWERFUL T. A
(R.TIRANTI-G.PASQUINI)
リリース数の割にピンと来る曲はほとんど無かったPOWERFUL T.。音が軽かったりメロディがどうにもパッとしなかったりと、レビューのたびに「うーむ…」と唸ってばかりいたのですが、今回は久しぶりに聞いた瞬間、「おおっ」となりました(笑)

SUN FIRE移籍 第1号となる本作、レーヴェルが変わって作風が大きく変わるなんてことはなく基本的には従来と同じロック路線。
静寂さと緊迫さの入り混じるパートに始まり、これから先どうなるんだろうと期待と不安を感じさせるイントロ。その後は少し落ち着いたパートで小休止、しかし直後には高めのシンセを敷いたパートが続きリフへ向かって再加速。

そしていざ始まるリフ。構成するシンセはDANCE IN MY TOWN/ DAVE&FUTURA以上に繊細、一音単位で聞くと多少頼りない感じすら窺えるのですが、そうしたシンセがいくつも折り重なり、加えて今回は最初からギターがバックに敷いてあるのでリフ全体で見ると最初感じた頼りなさはどこへやら。

メロディも正統派から途中変化球な要素も織り交ぜるという作りで、以前のINTO THE GAMEなどと上手く差別化。重厚さには多少欠けますが、その分いい意味での身軽さでの勝負、昔々のNIGHT FLY TO THE SKY辺りが好きだった人なら同様に嵌るはず。

ヴォーカルパートに入っても重厚さではなく身軽さ重視での展開ですが、この常人離れしたヴォーカルのおかげで軽さが気になるなんてことはなく。
要所要所にコーラスを挟みAメロからなかなかの賑やかさ、続くBメロでは早くもハイトーンヴォイスが炸裂し、果たしてこのままサビまで持つのかと心配になるも、頭打ちになること無くきちんと歌い上げるのがこのヴォーカルの凄いところ。

サビはややバックの足並みが揃いすぎている感もありますが、Bメロ以上に高い位置で動く歌声がそれを上手くカバー。予想に反してサビバックではほとんどギターが登場しない(目立たない)のですが、そんなもの無くともこの声だけでどうにかしてしまっているのが凄まじいというか、何と言うか(笑)
Bメロからサビにかけての高揚感、盛り上がりは最近の作品では屈指の出来。2曲目同様、アグレッシヴ好きにオススメ♪



8.FLASH&LOVE/ MOMO C
(S.CASTAGNA-C.CODENOTTI-E.SOMENZI)
こちらもSEBvol.203収録のSEND ME ANGELからかなり短めのスパンでの登場。確かその時は以前に比べて面白みの増したリフにサビにかけての壮大さが素晴らしい云々と書いたような気がしますが、今回はどうだったかと言うと。

で、まずもっていきなりのイントロなんですが、こういうイントロを聞くだけで気持ちが萎えてしまうというか…曲の始まりというよりは、途中から急に始まったような唐突感を覚えてしまう作り。これだったらむしろイントロなんて全部とっぱらって、ユロパニよろしくいきなりリフから始めれば、なんて思ってしまったほど (苦笑)

そんなイントロを踏んでからのリフは、感じとしてはFOREVER FLY/ STELLAに近い爽やか+ドリーム路線。ただし作り自体は、まるでSEB170~180番台のようなハリボテリフに近いため、前作のような面白みや深みは皆無。
この曲調、強めのベースのおかげでそれなりの存在感はありますが、聞き終えたあとも心に残る、また聞きたくなるような魅力があるとは言えず。

ヴォーカルパートもリフそのまんまの内容、とりたて何か特徴があるわけでもなく、言い方は悪いかも知れませんが「よくある作品」に終始してしまっているのが難点。
こちらもリフ同様、曲調の分だけ聞きやすくはあるのですが、その聞きやすいから先の感想が出てこないというか。
後半にかけてのアドリブパートは聞きごたえがあるのですが、ただやっぱりそこだけでなく、通常パートでももっとこの歌声をプッシュするような曲作りをして欲しかったですね。

EXTENDED尺は遂に4分切って3:58、行き着くところまで行ってしまった感すらします(ここまで来たら逆にどこまで短く出来るかぐらいやって欲しいわ(笑))



9.HARD TO SAY I’M SORRY/ MICHELLE ROSE C
(ACCATINO-RIMONTI-FESTARI)
かなり久々の登場となるMICHELLE ROSE名義ですが、前作はHRG569  LET THE SONG GO OUT OF YOUR HEART、またCD収録もSUPER EURO X’MAS 2003収録のMY LOVE IS YOUR LOVE以来とやっぱり超久々。

この名義というとライナーにもあるSUNDAY NIGHTや他にもMACH期のONCE MOREなどがありましたが、今回はそうした強気の作品とは540度ほど異なる低速路線。
曲の方はピアノ伴奏に彩られた明るさ、朗らかさいっぱいのイントロに始まり、私のような性根が根元から腐っているような人間からすると眩しすぎるほどの作り(笑)

続くリフは、前回のCY-ROのナンバーがAXEL Fっぽい作りだったのに対し、こちらは複数のシンセを重ね、厚みのある作り。メロディもただ明るいだけでなく、進むごとに微妙に哀愁要素を絡めていくので、平和路線が苦手な人も嫌悪感を覚えずに聞くことが出来るかと。

ヴォーカルパートに関してはAメロ、Bメロはややシリアスタッチ、vo.のはきはきしたの歌い回しも手伝ってすんなり耳に馴染んでくる仕上がり。
ただしサビに入るとそれまで気持ち控えめだった朗らか平和路線がメインとなるため、この手の路線が苦手な人――というか自分のことだけど(笑)、にはちょっと厳しいかも。

今回収録されたエナアタ3曲、そのどれもが同じ結論になってしまうのですが、聞きやすさ重視の作りで、いつもの激しさが苦手な人、他にも低速、朗らか路線に抵抗がなければ問題なく楽しめるはず。
逆に私みたいに毒にも薬にもならない曲はちょっと…と思っている人からすると、tr.4、5と同じように物足りなく感じてしまうかも。


10.IN MY ARMS/ KATE PROJECT AAA
(M.FARINA-F.SERRA-A.BINDELLA)
以前の配信レビューより再掲。
----------------------------

最近SEBに収録されたNEW TECHNOLOGICAL WORLDやDIABOLIKがイレギュラーなスタイルだったので、今回初登場の名義KATE PROJECTが歌う本作も、Bメロがないとかサビがないなど同様にちょっと変わった構成なんじゃないかと予想していたのですが…いざ聞いてみれば!と思わず感嘆符を付けてしまうほどの驚きの内容(笑)

曲の第一声もとい第一音はピアノの伴奏に始まり、早くも本作が哀愁路線であることを予見させるオープニング。直後には儚さ漂う女性ヴォーカルが、また更に進めばOH HONEY OHなどと同じようにFARINAコーラス(たぶん)も加わり、耽美と重厚さが入り交じる、本格派哀愁楽曲にふさわしいイントロを展開。

パーカッションや奥のほうから忍び寄ってくるエフェクトを介してから始まるリフ。シの音から一音ずつ下っていくメロディラインは、誰が聞いても哀愁と答えざるを得ないような作りで、MY WORLD/ SOPHIE辺りが好きだった人なら確実にハマるはず。

手法として何か目新しいものがあるわけではなく、ベタもベタ、これまで散々やりつくされてきたパターンだったりするのですが、昨今の微哀愁路線と比べればその聞きごたえは段違い。
BPMは144と比較的抑えめではあるものの、足取りはしっかりで意外にも疾走感も兼備。先日のDIMAのSOMEBODY TO LOVEと同じく32拍×2構成、後半部分にギターを絡ませ哀愁度を引き上げるアレンジも◎。

哀愁一色だったリフに対してヴォーカルも負けず劣らず哀愁一本勝負。このレーヴェル特有の強めのベース音を軸に、芯のしっかりしたvo.が随所に泣きを入れながらテンポよく歌いこなし進行。
そうした歌声の合間合間には心休まるようなピアノ、うねるようなシンセ、そしてBメロから登場するFARINAコーラスで楽曲の奥行き、物悲しさはグンとアップ。

マンをジして満を持して始まるサビは、それまで以上に語気鋭く悲哀に満ち満ちた内容、イントロから続くこの一連の哀愁路線のラストに相応しい出来…なんですが、一方でものすごいデジャヴ感が(^^;
いくつかあるような気がしますが、聞いた瞬間真っ先に思い浮かべるのはVIBのBE MY LOVER・BE MY MUSIC辺りでしょうか。Bメロラスト~サビの触り部分で思わず“Baby, ビー…”ってつい歌いたくなる衝動に駆られます(笑)

とフレーズに関しては他レーヴェルのものが脳裏をよぎりますが、ただそれ以外の、ヴォーカルやバックトラックに注視(耳)して聞いてみると、何故かそういった既視感のようなものは消え、いかにも3Bの哀愁楽曲を聞いているという気分になるのが不思議というか。

このミドルテンポにこちら側の心に深く訴えかけてくるような哀愁度という組み合わせが、同レーヴェルの昔々の作品DOCTOR OF LOVEやMY BLUE EYESを聞いた時の感覚にも似ており、この辺りがいかにも3Bの哀愁!と思う理由なのかも知れません。

リフ~サビと既述の通り過去作品を思わせる作りであるため、こうしたパクリを許容できるかどうかでこの作品の評価も異なってくるかと思いますが、個人的には有り。
終始ブレない一貫したド哀愁路線、最近はこういった作品がめっきり減ってしまったこともあって、パクリ作品とは言え新鮮に感じました。



11.ME&YOU/ ACE B
(S.CASTAGNA-C.CODENOTTI-E.SOMENZI)
心なしか久しぶりの登場の気がするクリスちゃんCODENOTTI。
昔々のナンバーにYOU&I/ CHRISTINEをそっくりそのままひっくり返したようなタイトル、もちろんレーヴェル初期の軽妙なタッチの作風なんてことはなく、ここ最近多いミドルテンポ寄りでの展開。

曲の頭は奥のほうから迫ってくるようなvo.の歌声に始まり、開始早々、幻想的な雰囲気を漂わせ、直後にはバック弱めの変型サビの一部を配置し、思わず引き込まれるようなイントロを展開。

その流れに乗って始まるリフは8曲目と同系統、爽やかさよりもドリーム要素が強めということで一応の差別化は図られて入るものの、相変わらずぼかし気味の音色での構成であるため、やはりこちらも深みや面白みは皆無。
どうもこの実体のないというか、ボヤーっとした感じのリフにはなかなか馴染めません。

そんなリフとは対照的に、ヴォーカルパートは聞きごたえ満載。パターンとしては8曲目の性別が入れ替わっただけのようにも見えますが、そこはCODENOTTI、制作に直接携わっているだけあってか、きちんと聞き所を抑えた仕上がり。

Aメロこそやや在り来りですが、Bメロからサビにかけての伸び、爆発力は相当。Bメロラストの引き気味のパートから切り替えして壮大なサビを展開するくだりを聞けば、イントロ以上に曲に引き込まれ、躍動感あるバックに清々しさを交えた曲調も手伝って、すんなり何の抵抗もなく耳に馴染んでくるサビ。

本作の一番のポイントはサビでの歌い回しでしょうか。前半は分かりやすい単語を軸にハキハキと歌いこなしているのに対し、後半にかけてはやや泣きを入れた、4拍の枠を微妙に突き崩しての歌い回しを披露し、この辺りの前後半の対比がいいアクセントに。
「よくある作品」に陥らないよう貢献しているかと。

リフがもう少しはっきりしていれば。それ以外はお気に入り。



12.LABYRINTH OF LOVE/ ALEKY D
(DAVIDE DI MARCANTONIO-SJOERD VERMAAK)
今までずっと「アレキー」って読んでいたのですが、ブックレットを読むに「アレッキー」さんだったんですね。別にだからどうって話じゃないですけど、自分の読み方と違っていたりするとちょっと驚きますよね(以前のNANDO=ナンド/ ナンドゥーもかなりビックリしましたが(笑))

でそんなアレッキーもといALEKYさんの最新ナンバーなんですが、どうも小難しいというのが率直な感想。例えばSUCK A BAZOOKAが単純明快ギャグマンガとするならば、こちらはプロレタリア文学的というか(何となくのイメージ)
自分みたいに人としての地の部分でバカまるだしの人間からすると、この曲の良し悪しはおろか、どんな作品なのかさえなかなか掴み切れず、「んだけっども俺っちにはむんずかしすぎてナニがナンやら…」状態。

とまぁ冗談はこれぐらいにして、肝心の曲の内容ですが、なにやら奥のほうで漂うフレーズに始まり、こちらも幻想的なイントロ。直後にはその静寂を破るがごとく、ダダダッとダイナミックなフレーズが入るもしばらくすると鳴り止み、引き伸ばしたSEだけを残してイントロは終了。

イントロが終われば当然リフ…なんですが、今作では直後にAメロを配置し、そのまま1コーラス展開するというイレギュラーな構成。
そのイントロ明けのAメロはバックに手拍子をあしらった作りなのですが、リフ無しでこういったパートが始まるとなると、そこにはもはやユーロビートを聞いているという感覚はなく、何か別の、ハウスミュージックでも聞いているような感覚に。

冒頭で感じたその違和感を必死に打ち消しつつ聞き進めてみると、続くBメロではAメロの重苦しさは形を潜め、代わりに幾らかの明るさがプラス。やや尻切れトンボ気味のタメを踏んでからのサビは、このヴォーカルの持ち味でもある伸びやかな歌声が響き渡り、前作ETERNITYに迫るほどの壮大さを演出。
路線的には上のACEのナンバーと被っちゃっていますが、性別も違いますし、また堂々した歌い回しの中に時折 儚さをちらつかせているため、似ているようでいてその印象も微妙に異なります。

そのイレギュラーなところからDELTA配信ナンバーMAKE YOU UNDERSTAND/ HELEN辺りに近いでしょうか。ただそれと比べるとリフの押しや曲調の分だけ心に残りにくのがネック。

また冒頭に書いたように親しみやすさとは無縁、その難解さで聞き手を選んでしまうところも無きにしもあらず。個人的にはリフ・Aメロ・Bメロと踏んでサビでドーンと盛り上げ大団円、単純明快、理路整然、睡眠バッチリ、明日も快晴お出かけ日和!(意味不明)ぐらい分かりやすい作品の方が好みなので、遂に最後までこの作品に馴染むことは出来ませんでした。



14.MUSIC FOR THE PEOPLE<ROCK MIX>/ DAVE RODGERS
(G.PASQUINI-S.OLIVA-A.CONTINI-J.BATTEN)
何だかここが定位置になってしまっているような気もしますが…(笑)SEBvol.203収録のTRY MEに続いてSUN FIRE RECORDSからのリリースとなった過去作のロックアレンジ。
実はこの曲、アナログオンリーでROCK MIXは存在していたのですが、今回はそれを収録というわけではなく、きちんと作り直した新規のものを収録。

作りとしては前回のTRY MEに近く、新たにギターで起こされたリフ部分も迫力、トゲトゲしさが増してお気に入り。ヴォーカルパートに入ってもギターは激しく鳴り響き、DAVEの熱い歌い回しと相まって通常ver.以上に闘志をかき立てられるような仕上がり。

と基本的には満足なのですが、唯一主張の激しいピアノが気に入らないというか、馴染めないというか。SPACE BOY<GRAND MIX>などと同じような形でピアノが随所に施されているのですが、どうも楽曲の大部分を占めるギターとの相性は今ひとつなようで、いずれのパートにおいてもこのピアノが浮き気味。
特にサビ直前辺りはもう少し後ろに下げる、控えめな感じで配置してくれたほうが良かったかも。


<ドル建て損分に充ててね!>
キャプチャ

サビ前ピアノフレーズがバッチリ堪能できるON THE TOP AGAIN、またこちらもイントロから登場するピアノやひたすら物悲しさをアピールし続けるバックフレーズを存分に味わえるIN MY ARMSがオススメ。
あとGGMのIT'S LIKE A FIREは相変わらず止まります(笑)


ずっと疑問に思っていたのですが、最近のSCP楽曲、特に4分尺の作品ってそのほとんどが<SEB VERSION>と銘打ってあるんですよね。と言うことはもしかしてSEBじゃないよver.もあって、本当は4分どころかその倍、8分ぐらいの尺があって、CD収録のために泣く泣く削って(まさか)

とにかくここ最近のSCP4分尺の理由が知りたいですね(ちょうど100作ぐらい前のA-BEATもそんな感じでしたけど(笑))長けりゃいいってもんじゃないですけど、EXTENDED VERSIONで収録!と謳っておきながら、以前のEDIT尺と変わらないとなると、どうしても物足りないと感じてしまいます。

私なんか貧乏性の権化みたいなもんですから、今回の総収録時間69:38という数字を見ては、どうせならあと1曲、なんならSCP尺で2曲ぐらい入れたらどうなんだ、なんて思ってしまいましたけど(笑)

その尺で思い出しましたけど、次回収録のMANUELの作品は4:38という長さ、またDIMAのカタログにも載っていないところからGGMからのリリースと予想。収録位置も1枠とかなり良い位置をキープ、果たしてどんな作品なのか今から楽しみです。
(そう言えば講習会のリムジンってこの曲だったのね(笑))
関連記事

コメントの投稿



スパム対策のため「http」が使えません。お手数ですがhを抜くなどでご対応下さい。
非公開コメント

プロフィール

玉鬼feat.管理人

Author:玉鬼feat.管理人
旧HDDの発掘作業完了(たぶん)ついでに音源整理も。

最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ
カレンダー
06 | 2020/07 | 08
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2カウンター
リンク
ブログ内検索