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SUPER EUROBEATvol.207レビューまとめ

リンク用まとめ記事です。

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1.LIMOUSINE/ MANUEL A
(S.OLIVA-M.CARAMOLI)
GGM時代のMANUELの蔵出し作品なのですが、まぁ聞いた瞬間、「この作品を収録しなかったのは誰だぁ!!」と頭の中で海原雄山大暴れ(笑)お蔵入りにしておくにはあまりにも勿体無いクオリティ。

曲のはじめはいきなり彼の雄叫びに始まり、早くも前回のALL IS MAGICとは真逆の雰囲気。さまざまな歌詞を並べ、ギターで煽りつつGO!の掛け声から一層加速、少しのタメから歯切れの良いハイハットフレーズで弾みを付けた後、一気にリフを展開。

リフはイントロの雰囲気そのままにアグレッシヴ路線なのですが、メロディが妙に明るかったりするので、人によってはちょっと違和感を覚えるかも。ただこのレーヴェルの作品にしてはかなりしっかりとした音色、微妙なうねりも加わり疾走感も十分。違和感を覚えたことすら忘れさせてくれるほどの力強さも兼ね備えた仕上がり。

ヴォーカルパートは圧巻の一言。これまでのGGM時代の作品同様、人間離れした歌声が初っ端から響き渡り、イントロ・リフ以上に聞き手を惹きつけ、気分を高揚させてくれる内容。
NIGHTRAINと対になっている…かどうかは分かりませんが、あちらがダーク路線で魅せてくれたのに対し、こちらは明るい曲調寄りでの勝負。と言ってもここにかなりのアグレッシヴさが加わるため、朗らかさなどは皆無。

Aメロから相変わらず巧みなヴォーカルワークを見せつけ、早口な歌いまわしや掛け声コーラス、バック抜きなどを交えつつ、とにかく賑やかに進行。
Bメロに時点でかなりのテンションの高さですが、サビに入れば怒りのスーパーモードよろしく、もう一段階高いレベルへ突入。掴みのタイトルコールから流れるように歌い進め、裏声を交えた叫び。直前パート以上にコーラスの存在感は増し、楽曲の奥行き、立体感も相応にアップ。
終始聞き手を圧倒するようなこの歌い回し、やってることは従来作とそう変わらないはずなのですが、そこからマンネリを感じることはなく、むしろもっと聞きたい!と思わせてくれるほど。このダイナミックさ、アグレッシヴ好きには堪りません。

しかし歌詞も凄いですね、この曲…2コーラス目の“ordere a sushi”(寿司を握ってもらおう)のくだりがお気に入り(笑)



2.BIGGA BOOM/ CHRISTINE B
(S.CASTAGNA-C.CODENOTTI-E.SOMENZI)
なんだかとても久しぶりの登場な気がするCHRISTINEさんの新曲は、これまた久しぶりに“BOOM”をタイトルに用いた作品(SEBではMY HEART GOES BOOM BOOM以来?)
このタイトルを見れば自ずと期待も高まるのですが、果たしてその期待通りの出来映え。

イントロは最近のPOWER OF MY LOVE(vol.201)やHANKY PANKY(vol.202)などと同じ強めのベースに始まり、ところどころにヴォーカルを散りばめた内容。SCPらしくこの部分の尺は短めですが、本編が爽やかな曲調であることを存分にアピール。

直後に始まるリフは案の定 爽やか路線。構成するシンセが初期BLAST!作品のようにやや細いのが難点ですが、常に上へ上へ向かおうとするメロディライン、そしてこの強気なベースと相まって頼りなさはそこまで感じず。
ここ最近のクソ暑い夏とは違う、初夏を思わせる爽快さがクセになります。

Aメロ以降に関してですが、自身のYEAH!タイプといえば分かりやすいでしょうか。良くも悪くも優等生、何か特別なギミックがあるわけではなく、ベタに王道路線。
とは言えそのベタベタ加減がこの手の曲調に上手くマッチ、Aメロから屈託のない歌声が響き渡り、サビまで軽快に進行。

そのサビも、冒頭の“ビビビ”からキャッチーさ全開で展開。似た様なタイトルでエナアタのCHICA BOOM/ MISS Kがありますが、それに勝るとも劣らないキャッチーさ、華やかさ。中盤、後半で二手に分かれていくメイン&コーラスのヴォーカルワークもいいアクセントに。

このタイトルコール含めやっぱり王道ベタ路線。目新しさという点では幾分劣りますが、その分親しみやすさに富んだ仕上がり。YEAH!が好きだった人なら同様に楽しめるはず。



3.1.2.3.4. FIRE!/ DEJO AAA
(LEONARDI-FOGLIA)
こちらは過去のFASTWAYと全く同じタイトルの作品。同名タイトルにヒット曲があると、どうしてもそのイメージが払拭できずイマイチなんて評価になりがちですが、今回はそうしたジンクスを見事に吹っ飛ばしてくれた快作。

まるでいつかのALE’ JAPAN/ DAVE RODGERSを彷彿とさせる、ギターをふんだんに用いたイントロからスタート。野太いコーラスにメインvo.、歓声も加わり、ますますALE’ JAPANしているのですが(笑)、盛り上がりに関しては及第点以上。
そんなイントロを聞けば続くリフへの期待も自ずと高まってくるわけですが、これがその実に驚いたというか。

以前のSUPER EUROBEAT/ NIKO(vol.197)もそれまでのSS作品とは異なるシンセで意外に思ったりしたものですが、今回はそれとはまた違うシンセ。このところ再び使い始めたペニャ系シンセは形を潜め、代わりにドーンと分厚いシンセを配置。
いつかのA-BETAにさえ通じるようなこの存在感のある音色、LEONARDI作品ですよと言われても、「ウソでしょ?」と思わず疑ってしまうほどの変化。

ダイナミックなリフに続けとばかりにヴォーカルパートも勢い満点。以前のTOO YOUNG TO FALL IN LOVEの時と同様、走りに走ったバックに合わせ、躍動感ある歌い回しを披露。
今回はそのバックも随分と重厚さも増しているのでvo.だけ変に目立ってしまうなんてことはなく、またリフからの流れを断ち切らず、上手くサビまで継続。

サビは当然、この見るからにキャッチーそうなタイトルを軸に…と思いきや、意外にも温存。この辺り聞いた当初はやや拍子抜けしてしまいましたが、直前パートから連綿と続く躍動感、疾走感、そして程良いアグレッシヴさとが上手くカバー。
キャッチーさに関してはFASTWAYの同名ナンバーの後塵を拝する格好になってしまっていますが、盛り上がりに関してはこちらに軍配。

しかしこの曲も1曲目同様、歌詞の対訳を見ると見る目が変わるというか…これだけアグレッシヴに攻めておいて、まさか「おっしゃー仕事終わったぁぁぁぁ家に帰るぞぉぉぉ!!」なんて曲だとは思わなんだ(笑)

あと今思い出しましたが、リフはGETTIN’ ON DESIRE/ MR.GROOVEに似ています(よくよく聞いてみるとイントロも…)



4.WONDERWOMAN DREAM/ DESTINEE A
(DAVIDE DI MARCANTONIO-MANUEL CARAMOLI)
DIMA MUSICの新たな女性ヴォーカル。以前に素晴らしい歌声のvo.が入ったから期待してて、なんてメッセージを頂いたのですが、聞けばそれも納得。同レーヴェルのSTEPHYとはまた違った意味で伸びやかな歌声が印象的。

こちらのイントロは、ちょっとYOU/ ANGIE DAVISをかすめる展開。ぼかし気味のフレーズに彩られ幻想漠然とした雰囲気、そうした中に映える歌声は儚くもあり、しかし一方で力強さも兼備。
ピアノを交えつつ一通り歌いきった後、40秒前後から楽曲は動き出し、せわしなく刻み始めるシンセにベースと、ゆったりとした前半とは対照的な雰囲気へと変貌。

だんだんと勢いをつけた末に始まるリフ。最近のDIMA MUSICの作品はどうにもダシを取っていない醤油ラーメン的というか、聞いても釈然としない作品が多く、いつも?マークを頭の周りに浮かべながら聞いていたのですが、今回はそんな?マーク一切なし(笑)
さすがに派手さや力強さといったものはありませんが、メロディがしっかりしており「私はこういう曲なんです」という主張がしっかりなされたリフ。
そのメロディは爽やか+高揚感+微哀愁といった作りで、微細な変化や耳に馴染みやすところが魅力。

ヴォーカルパートはそんなリフの雰囲気を上手く引き継いだ格好。落ち着き払ったAメロで一呼吸置いた後、続くBメロでは清涼感を漂わせながら流れるように歌い上げ、気が付けばあっと言う間にサビ。
ヴォーカルも、とても本作がデビュー作とは思えないほどしっかりと歌い上げており、サビにおいては貫禄さえ感じるほど。
上にも書いたようにクセのない伸びやかな歌声で、この手の曲調とも相性抜群。SUNSHINE IN YOUR EYES/ JACKIE’O辺りが好きだった人なら嵌る確率大。

ただ単にBPMを上げただけではない、リフにもサビにも「もう一度聞きたい」と思わせる要素があるのでこの評価。



5.ALL ABOUT YOU/ DREAM FIGHTER C
(DAVIDE DI MARCANTONIO-SJOERD VERMAAK)
BANDだったり複数形だったり、今ひとつアーティスト名がはっきりしない彼ですが、今回はストレートに“~FIGHTER”。一応、SEBに入ってから初めての単数形だったりします(笑)

今回も、以前のBLACK FEVERやSTORMBRINGERのようなアグレッシヴスタイルではなく、前作I CAN’T STOP LOVIN’と同じ低速路線。
アコースティックギターによる静かな伴奏で幕をあける本作、HELP MEやTSUNDERE NIGHTなどと同じようにラップ調のフレーズを挿し込み、ややダラダラとした独特な雰囲気を演出。
4曲目から続けて聞くと、当然このラップパートの後ももう暫くイントロが続くと思ってしまうのですが、実際はそのままリフへと移行。

でこのリフなんですが、確かSEBvol.201、202辺りのレビューでも同様のことを描いたような覚えがありますが、いつもの速さのリフをただBPM142程度に引き下げたような内容で、なんとも言えない違和感が。
例えばSOMEBODY TO LOVE/ DAVID DIMAなどは同じようなBPMでありながら、リフ二段構成、後半にはギターを取り入れ、聞かせることに重きを置いたということが十分に伝わってきたのですが、他方本作においてはそういった箇所は見当たらず、聞いているうちに「いつものBPM(157程度)で聞きたい…」なんて思う始末。

ヴォーカルパートに関してもこの中途半端な速さが足を引っ張ってしまっており、疾走感で押していくのか、あくまでも聞かせる系で展開していくのかどっち付かずになってしまっているのが難点。
その速さ以外においては可もなく不可もなく、男性版DREAM/ KRYSTALと言ったところで、変に捻ったり主張することもないのですんなり耳に馴染んでくる仕上がり。
ただし歌詞含め特徴らしい特徴がないので、聞きやすいけど頭に残りにくくもあり、そこのところがこの半端な速さと合わせ不満に感じてしまいます。

聞かせる系にしてもアグレッシヴ押しにしてもBPM次第でかなり化けたと思うんですけどねー。ちょっと勿体無かったかも。



6.FEEL THE POWER INSIDE/ JOE D.TOASTER AAA
(ACCATINO-RIMONTI-FESTARI)
最近よく登場するGARCONやバナナ王子などと比べると出場機会少なめの彼。とは言え少ないながらも名曲は多く、スッパイダーボーイやMAXI、SAMURAI×2などお馬鹿~アグレッシヴ系統を主に担当。
ただ今回はそうした従来作品と比べると毛色の異なる作風なのが特徴。

冒頭いきなりピアノをあしらったイントロに始まり、このあまりにもらしくない展開に面食らうこと必至。このまま物悲しい曲調で展開すると思いきや、直後には歓声、更には分厚く伸びのあるシンセをふんだんに使用したパートと続き、この時点で相当な盛り上がり。この部分の尺自体は以前とそれほど変わらないのですが、これほど派手にやらかしてくれるとなると「おお…」なんて驚きつつ、ついつい聞き入っちゃいます。

盛大なイントロを踏んでから、ややフライング気味に始まるリフ。使われているシンセは直前のモノと同じ分厚い音色で、メロディもこの名義にしては珍しいヒロイックさを打ち出した作り。全編かなり高いキーでの進行、疾走感こそあまり感じられませんが、それを補って余りあるほどの存在感、賑やかさ。
これだけの派手さを持ちつつも、一方で柔らかさも持ち合わせているため、以前のARE YOU READY/ BUGABOOなどと違い万人受けしそうな仕上がり。

リフが賑やかなら、それ以降も負けじと賑やか。ややネチっこい、耳にまとわりついてくるようなヴォーカルの歌い回しで賛否分かれそうですが、それでもこれぐらいアクの強いvo.でないとバックトラックに飲み込まれてしまうわけで。

こちらも疾走感を捨てた代わりに派手さ、重厚さを選んだ内容となっており、このクセ声vo.、コーラス、ギター、シンセ、各種SEともう様々な要素がまるで津波のように聞き手の耳に迫ってくるダイナミックな作り。
終始手を緩めることなく攻めつづけ、サビに入ればその盛り上がりも最高潮。いつものおバカ要素はどこへやら、らしくない哀愁調に当初は戸惑うものの、そんな戸惑いさえ吹き飛ばしてくれるこの盛大さ。

路線としては前回のGARCONと同じなのですが、破壊力に関してはこちらの方が数段上。
EXTENDEDも無駄な繰り返しなし、ピアノをフィーチャーした変型パートも完備。イントロ~ケツまでアンコぎっしり、とにかく聞き応えがあります。



7.LUCKY STAR/ CLAUDIA VIP B
(ACCATINO-RIMONTI-FESTARI)
SEBvol.201収録、HRG816 IN YOUR CARSで久しぶりに登場したCLAUDIA VIP嬢がスパン短めで再び登場。昔々のPIZZA GIRLの作品に同じタイトルの作品がありましたが、そちらが明るさ重視の曲調だったのに対し、こちらはやや哀愁を含ませた展開なのが特徴。

オープニングはちょっとウニューっとした感じの音に始まり、摩訶不思議な感じ漂う作り。ややコミカルな要素も見え隠れしますが基本は哀愁路線、続くリフもそれと同様の曲調。

構成するシンセは前作や前回SCREAMING OUT THE POWERなどとは違う、どちらかと言うとLANCELOTO PLAY MY KOTO辺りに近い音色。上の作品のような派手さはないものの、芯のしっかりしたシンセで一歩一歩足取りのしっかりした仕上がり。
とは言えメロディ自体は似た様なフレーズの繰り返しであるため、哀愁路線の作品のリフトしては若干単調、退屈に感じてしまうかも。

Aメロ以降もリフと同じ微哀愁路線。このところ曲によってヴォーカルがコロコロ変わっているような気もしますが、今作ではハキハキとした歌い回しの御方がvo.を担当しており、曲調の割に弾力のあるヴォーカルパートを演出。バックとの一体感もなかなか、テンポも良くすんなり耳に馴染んでくるところが◯。

本作のミソはサビ冒頭タイトルコール部分でしょうか。それまでの微哀愁路線から一転、明るさ、華やかさを打ち出したこの部分、多少BIGGA BOOMと被り気味なのが気になりますが(笑)、それでも楽曲のメインとなるサビの掴みとしては十分過ぎるほど。
その後もただ冒頭の明るさで押し通すのではなく、微かに哀愁を織り交ぜ、聞き手に飽きを感じさせず。直前パート以上にバックの存在感も増しており、サビでの盛り上がりも、上の曲とまではいかないまでもなかなかのモノに。

リフ~サビと抜け目なく大安定の本作、個人的にはいずれのパートにおいても気持ちもう少し冒険しても良かったんじゃ…なんて思ってしまいましたが、さすがにそれは贅沢でしょうか(笑)



8.I NEED A REVOLUTION/ MARKO A
(MAURIZIO CAPALDI-MATTEO RIZZI-S.MORETTI-LUCA TORCHIANI)
DELTAのMARKOさん…ってPOLOは?なんて思っちゃいましたが(笑)ブックレットによるとそのMARKO POLOとは無関係、今回初登場の新人さんだそうです。
この手のタイトルではI NEED A HEROがありましたが、今回はREVOLUTION。何となく繋がりがありそうな気もしますが実際はどうなんでしょうか。

冒頭エフェクトを掛けたタイトルコールでスタートする本作、その後はちょっと風変わりなフレーズで変化をつけつつ、また3曲目同様、歓声音を取り入れ次第と勢いを強めていくイントロ。
そんなイントロに続いて始まるリフは、感じとしてはMIRA LA LUNA/ PAUL HARRIS辺りに近いでしょうか。伸びやかなシンセで構成されるもメロディ面の押しが弱く、ややのっぺりとした印象を受けるこのリフ。

正直このメインのシンセのみだけだったらあまり惹かれず、イマイチなんて評価を付けて終わっていたと思うのですが、今作ではそうしたメインのシンセ以外に高音域で目まぐるしく動きまわるフレーズが加わり、上に書いた印象も大きく変化。
二つの要素が加わることで非常に立体的、エキサイティングなリフを実現。

ヴォーカルパートはまさに格好良いの一言。新人と言いながら聞き覚えのある歌声がこだまし、軽快なバックトラックに合わせ、やや物憂げな感じを含ませつつリズミカルに進行。
続くBメロではバックで鳴り響くギターを糧に更に加速、同様に哀愁らしさをアピールしている点も◎。

Aメロ→Bメロの流れ同様、サビに入ればもう一段ギアを入れ再加速。タイトルコール“I need…”から鋭く斬り込んでくるこのパターン、最近ではYOU ARE MY WONDERやYOUR BARBIE GIRLなどでも用いられていましたが、これを男性vo.がやるのは結構新鮮かも。

斬り込んでからの伸びはもちろん、そこに男性vo.ならではの力強さも加わり、聞きやすさとアグレッシヴをうまく両立。RIZZIさん作品特有のSE(プシューってやつ)やヴォーカルをなぞるようにして配置されたシンセ、そして何よりメインを上手く盛り立てる男女コーラス。曲中 様々な要素が飛び交うも、それがきちんと一つにまとまり、サビの盛大さに貢献しているところが本作最大の魅力。



9.STARDUST/ MR.MOOG B
(DAVIDE DI MARCANTONIO-SJOERD VERMAAK)
こちらはSEBcol.201収録のSAY GOODBYE以来の登場。今回はその前作の雰囲気を引き継いだ格好、なかなか聞きやすくもあり良いです…と言いたいところなのですが、リフがちょっと残念なのが惜しい限り。

オープニングは水滴が落ちるような音に始まり、エフェクト掛けで奥の方から忍び寄ってくるようなフレーズと続き、幻想さとコミカルさが混在した雰囲気。
タイトル通りキラキラとしたスターな感じのSE?を皮切りにヴォーカルも登場、段々と主張し始めるベースから時折抜きを挟みブレーキをかけつつも、POWER OF MY LOVE/ YO SHINE辺りを彷彿とさせるフレーズも盛り込み、パートが進むごとにどんどんと加速。

緩急をつけたイントロを経てからのリフ。使われているシンセは、少し前の高速路線に使われていたものと同じ細めの音色で、それについては何ら問題ないのですが、他方メロディ面は多少の難有り。
エナアタHRG600番台っぽい雰囲気…という表現でどこまで伝わるか分かりませんが、どうもリフの出だしの部分がナヨナヨっとしているため、「さぁリフ!」と意気込んでいるとちょっと肩透かしを食ってしまうかも。
音はしっかりしているので、繰り返し聴くうちにその違和感も消えていきますが、個人的にはもう少し、初見の段階で「おお!」と唸らせるようなメロディで展開して欲しかったですね。

楽曲の基本的な方針は前作とそう変わらないのですが、ただヴォーカルの見せ方は前作から大きく進化。以前感じた控えめさ、出し惜しみ感はどこへやら、Aメロから足取りしっかりと歌い進め、Bメロに入れば一層力強い歌声を披露。そんなヴォーカルに張りあうがごとく、バックには挑発的なシンセが敷かれ、高低バランスの取れたパートに。

KING OF THE WORLD/ DAVID DIMAにも似たBメロラストで弾みをつけてからのサビは、これまでのパート以上にこのMAGNANIvo.を全面に打ち出し、とにかくダイナミック。タイトルコールの度に響き渡る爆発音、またそうした要素の間を縫うようにいくつものシンセが敷き詰められ、サビはどこを取ってもぎっちり満杯。

どうも聞く前はSTARGATE/ STARKLY ICEのようなドリーム系統の曲調を思い浮かべていたのですが、いざ聞いてみればクセ声全開アグレッシヴ仕様。唯一、リフが残念ですが、それ以外においては概ね及第点以上。この声が好きな人なら問題なく楽しめるはず。

そう言えばDIMA制作&MAGNANIvo.の組み合わせってTIME期のJUMP AND GOやJUMPING UP THE NATION以来?(どちらもDIMAが歌ってもいいような歌詞なのが気になりますが(笑))



10.STAY WITH ME/ MARIKA B
(MATTEO RIZZI-CLARA MORONI)
DELTAの女性vo.、名義も最近はVICKY VALE・CHERRY・QUEEN26で固定でしたが、ここに来て新たな名義が登場。声を聞く限り8曲目のMARKO同様、全くの新人ではないようですが…自分の場合、vo.の話をすると確実に恥をかくだけなのでこの辺でやめておきます(笑)

曲の方は昔々のVIBRATION楽曲のような女性の語りに始まり、その後は落ち着いたトラックにRIZZIさんSE(伝わんねー)に細いながら鋭さを持ったシンセが次第と加わり、抑えめの雰囲気ながらリフに向け徐々に加速。
一瞬の静寂を挟んでからのリフ。これまでの流れを汲んだ、やや控えめながらも程々の迫力を以て聞き手に追い迫ってくる作り。BPMの割に疾走感もありなかなかに聞きごたえもあるのですが、ただ使われているシンセがペタペタとした音色で、それが若干足を引っ張っている印象も。
一時期のGGM楽曲にも似たこの音色、個人的にはもう少し厚みを感じられるシンセにして欲しかったところ。中盤にかけて盛り返してくるメロディはお気に入り。

ヴォーカルパートは安定したクオリティ。8曲目同様、とても今回がデビュー作とは思えない堂々とした歌いっぷりで、このゆったりとしたリズムの中でAメロから一歩一歩着実に歌い進めるスタイル。
ややアダルトな雰囲気を含ませつつも、こちらも合間合間にはシンセが敷き詰められたりパートの代わり際に例のSEが配置されているので、決して重苦しい曲調にはならず。そこそこの勢い、疾走感のおかげで、このテンポにも関わらずサビまであっと言う間に聞かせてくれるところが本作のミソ。

ちょっぴりTO LOVE ME/ DENISEっぽいタイトルコール(特にキャンサミ2000時)もスッと耳に馴染みやすく、際立った派手さはないものの、この伸びやかな歌声、そしてシンセとともにメインvo.を支えるバックのギターで結構な満足感。

個人的にこの手のテンポの作品はあまり得意ではないのですが、4曲目同様、「私はこういう曲なんです」という主張がしっかりなされているので、変に違和感を覚えたり不満を感じることもなく楽しむことが出来ました。
後半、最近のLEONARDI作品ばりのキー上げパートがあるところも◎(笑)



11.HI LOVE/ JAY LEHR B
(S.CASTAGNA-F.LEHR-C.CODENOTTI-E.SOMENZI)
前々回のLITTLE LITTLE STARがこれまでとは全く違う、高速BPMでの展開で、そのあまりの変貌ぶりに「JAY LEHRさん、なんか変なものでも食べちゃった?」とさえ思ってしまったのですが(ひでぇ)、今回もそれに近い高めのBPMでの展開。

オープニングこそ以前のIMAGINEやMYSTIC LOVEのような、爽やかさを全面に打ち出した作りで、割といつも通りの感じだったりするのですが、裏打ちハイハットが参加し始める辺りからどんどん加速。言っても前作ほどの速さではないのですが、裏打ちの分だけ緊迫度もアップ。

多少急かされながら続くリフに耳を傾けてみると、まぁこれが何とも懐かしいというか(笑)2005年頃のACE・FASTWAY作品っぽいと言えば分かりやすいでしょうか、非常に平面的で勢いでごまかし気味、飽きを感じるのも早そうなリフではあるのですが、でも一方でその勢いだけのやっつけ感も懐かしくもあって。
深みとか面白みといったものは正直あまり感じられませんが、メロディは常に上向き、疾走感も十二分とアグレッシヴ好きに打ってつけの仕上がり。

ヴォーカルパートはやや方向性の見えないAメロこそ微妙ですが、Bメロに入れば次第と路線も明確になり、サビに向けてどんどんと加速。変に捻りを加えず直球勝負のこの展開、この辺りもまたいつかのSCP楽曲らしく懐かしいですね。
日本人にも分かりやすい単語を二つ繋げただけのサビはもちろんキャッチーさ十分、同様にアグレッシヴさも兼ね備えており、リフ以上の盛り上がりを実現。また以前より抑えめとは言え、彼らしい爽やかさも抑えてあるので過去作と同じように楽しめるはず。

正直、この作品がその2005年辺りにリリースされていたら、あまり惹かれなかったような気もしますが…久しぶりにこの手のパターン、そしてこれをJAY LEHRが歌ったっていうのも大きいのかも。
リフはTOKYO LIGHTS/ ACE+FASTWAYの作品のどれかっぽいです(笑)



12.THE RACE OF THE NIGHT/ DAVE RODGERS C
(G.PASQUINI)
THE RACE IS OVER—THE RACE IS GAMEと来てこの曲なんですが、以前のLOLITA辺りの作品のときにも思いましたが、同一名義で似た様な作品をリリースすることにあまりメリットがないような気がするんですよね。覚えにくいし、またどうしたって比べてしまうので。

これまでDAVE良くなった!やったぁ→DAVE、うーん…→DAVE良くなった!やったぁ→(以下繰り返し)と続き、その度に喜んだりガッカリしたりして来ましたが、前回LOUDER&FASTERで喜んだせいか、今回のこの作品は「DAVE、うーん…」(苦笑)
すんなり復調とは言い切れない仕上がり。

唸りを上げるギターに始まり、直後にはこの時期の作品にしては珍しいテクノフレーズを配置。その後もFIRE ON THE MOON/ ALEPHを思わせるようなフレーズも飛び出し、なんとか調子の良かった頃を思い出そうとしている感の窺えるイントロ。
冒頭だけでなくいずれの部分においてもギターが鳴り響き、こうした様々なギミックと合わせ、かなり期待を持たせてくれる仕上がり。

そんな期待を胸に続くリフを聞いてみると…これがその、「うーん…」と言うか(^^;)前回LOUDER~以上に重厚さは増し、ますます以てアグレッシヴ仕様、合いの手のように入るギターも良いアクセントになっており、良いところは多々あるのですが、ただいかんせんメインのシンセに問題ありと言うか。ややかすれ気味のこの音色、SEB170番台後半~180番台を彷彿とさせ、確かにそれらと比べればバックもしっかりしており、聞いた瞬間溜め息が漏れるなんてこともないのですが、ただもう少し万人受けするような、滑らかな音を使って欲しかったですね。

ヴォーカルパートはさすがの貫禄。押し殺したような歌い出しから、ギターやセルフコーラスを交えつつ複合的に攻め上げ、パートが進むごとにグイグイと引き込まれる展開。
ややサビ前部分が寂しい気もしますが、それでもその後の盛り上がり具合はなかなか。THE RACE IS OVERとまではいかないまでも、直前パート以上に存在感を増したコーラスや右寄せギター、そしてDAVEのバロメーターでもある?ウォウウォウも飛び出し、11曲目同様、アグレッシヴ好きならニンマリ、大満足の仕上がり。

あとはリフだけ…と言うセリフも何度目かしらなんて思ってしまいますが、実際気になるところはこの部分のみ。
相変わらず長めのギターソロに後半の各種変型パート等々、EXTENDEDの面白みも上昇。次回こそ文句なしの作品を!(このセリフも何度目だろう(^^;))



14.TAKE MY BREATH AWAY<EURO HEALING>/ ACE
(S.CASTAGNA-E.SOMENZI-C.MARRALE)
CD初登場はEUROMACHvol.9。以前も言いましたが、この頃のACEの作品って妙に声が浮ついていて、PLAY THE MUSICともどもあまり好きじゃなかったんです。

そんなこんなで今回のこのver.もさして期待していなかったのですが、これが意外にも(と言ったら失礼ですが)良い感じ。原曲と異なりバック、ベース部分はほとんど取り払い、ギターとヴォーカルでの勝負。
歌い直ししたからなのか(してなかったらゴメン)、バックが控えめだからなのか、はたまたこのBPMだからなのか、原曲とは真反対。まさにこのver.名通り心に染み入るような仕上がり。
BメロからのWaiting繰り返しからのバックの盛り上がり具合がお気に入り。

あとイントロ部分のフレーズがちょっとSANTA MARIA/ TATJANAに似てるかも。
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・14.TAKE MY BREATH AWAY<POPS VERSION>/ ACE
(S.CASTAGNA-E.SOMENZI-C.MARRALE)
こちらは配信限定ver.。こちらは基本的に上のEURO HEALINGにハイハットとキックを加えただけといった格好で、あまり違いが感じられないのが残念といえば残念。
ただ3:30~からの原曲の間奏部分を模したパートはこちらのみ、原曲が好きな人や上のver.を聞いてビビっときた人は買ってみるといいかも。

原曲との違いを聞き比べるために、EUROMACHvol.9に収録されていたトラックを再生したらいきなりリフ叩きの激しい展開で、そのあまりの違いっぷりに聞いた瞬間、思わず鼻水出ました(笑)



とそんな感じでSEBvol.207。今回はアグレッシヴな作品多めででしたが、ただそれ以上に聞いていて面白いと感じる曲が多かったですね。
曲調、メロディ、シンセ、ヴォーカル、ノリの良さ、EXTENDEDの構成…挙げだしたらキリがありませんが、いずれの作品においても個性、主張がしっかりしており、聞き終えた後も?マークが浮かぶなんてことは皆無。

レビューを書くときに絶対評価というわけではなく、ある程度の相対評価とでも言いましょうか、「あの曲がこの評価なら、こっちの曲はこれぐらいの評価かな」なんて調整をしたりしなかったりするのですが、今回は結局、「あれも良いこれも良い」で高評価のオンパレードとなってしまいました(^^;

さすがに今回のレベルを毎回、とまでは言いませんが、ただこれに近いレベルで曲を揃えてくれると嬉しいんですけどねー。今回が良かっただけに逆に次回がちょっと心配ですけど(笑)

あと@社にお願いと言えば4曲目のWONDERWOMAN DREAM。2コーラス目のAメロの歌詞、対訳がごっそり抜けているのでもうホントどーにかして下さい。
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