FC2ブログ

SUPER EUROBEATvol.208レビューまとめ

リンク用まとめ記事です。

mzi_bgzgvxvj_170x170-75.jpg


1.TELL ME WHY/ RICH HARD D
(G.PASQUINI)
今回はトリではなく頭を務めるA-BEAT改めSUN FIRE RECORDS、歌うはDAVEではなくRICH HARD…って誰だっけ?なんて思ってしまったのは私だけでしょうか。
調べてみるとSEBvol.196収録のPIRATES以来の登場、そんなに昔々の曲という訳ではないのですが、どうもすっかり忘れていたみたいで(汗

で曲の方ですが、冒頭いきなり奥の方へ引き込まれるようなフレーズに始まり、波の音から始まった前作とは雰囲気も大きく異なるのが印象的。
その後も重苦しいパートが続き、果たしてこの調子のまま本編にうまく繋ぐことが出来るのかしらとちょっと心配になったところでリフがスタート。

今回はDANCE IN MY TOWN寄りの柔らかめのシンセ+MY DREAM/ ACE WARRIORのようなちょっと捻ったメロディラインといったところで、こう書くと何だかとても凄そうに見えますが、実際はここに「迫力の無さ」が追加。
音色の分だけ耳に馴染み易く、メロディの分だけ聞き手を惹きつけるのですが、いかんせん音に迫力が無く、聞いた瞬間、「なんじゃこりゃ…」とコンポの前でガクッと脱力してしまったほど。

ヴォーカルパートも何だかちぐはぐな内容。ZANINIとACE WARRIORを足して割ったような荒々しい歌声は良いのですが、Aメロ・Bメロとバックトラックがおとなし過ぎて、そのvo.ばっかり目立ってしまっているのが難点。
サビに入ると急に思い出したようにバックが賑やかになるのですが、何の前触れもなくいきなり切り替わるので、かなりの唐突感。

直前パートまでとの一体感も乏しく、サビで急激に大きくなったかと思えば直後に推しの弱いリフと来てこちらも何だかとてもアンバランス。
「アグレッシヴ+哀愁」を謳った割にはそのどちらをも感じることはなく、その中途半端さに、聞き終えた後も得も知れぬモヤモヤとしたものが残るだけ。

ライナーには申し訳ないですけど、かつての同名曲に大きく差をつけられた本作。個人的にはわざわざ1曲に持ってくるほどの曲とは思えない、なんて思ってしまいました。



2.JUNGLE OF FIRE/ LAURA VOX A
(ACCATINO-RIMONTI-FESTARI)
1曲目同様、こちらもかなりマイナー色の強い名義ですが、CD収録は今回が初めて。以前のエナアタ配信コンピではSEXY WILD AND CRAZY SOUNDやBAD GUNFIREをリリース、特にSEXY~はその当時のエナアタからは考えられないような曲調・ミドルテンポ路線で私やTさん、Cさんなども大変驚いていたような記憶があります(笑)
それを考えると、今回の作品も最近はやりの低速路線なんだろうなんて予想していたのですが、それがどうも違うようで。

こちらはハイハットをメインに据えたパートに始まり、直後にウニョーっとした感じ(?)のフレーズが被さり、この部分だけ聞くとまるで女性楽曲のイントロとは思えないのですが、続いてエフェクトを掛けたヴォーカルにピアノ、ギターと加わり、曲調もガラリと変化。

明るさを含んだイントロラストを聞くに朗らか系統のリフが続くと予想するも、実際はそういった要素抑えめの、どちらかと言えばアグレッシヴ路線に近い作り。
感じとしては前回LUCKY STAR/ CLAUDIA VIP辺りのリフに近く、この伸ばし気味のフレーズに一瞬間延びしているような印象を持つも、この厚みのあるシンセがそれを上手くカバー。
1曲目とは対照的に迫力ある音色がグイグイと曲を引っ張り、ついでに聞き手も圧倒。

Aメロ以降は捻りなしの割と手堅い展開で、STEPHYにも似た芯のある女性vo.を軸にシンセやバックで激しく唸るギター、所々でしっかりと主張するピアノと、まるで重戦車のような力強さを以てサビまで進行。

DIMA MUSICの作品でも使われていたフレーズを介してからのサビは、基本的には直前パートの延長線上。とは言え途中失速すること無く突き進み、一層の賑やかさでリフ以上の盛り上がり。
個人的にこれだけバックが主張しているにも関わらず、それらに決して飲まれないヴォーカルがお気に入り。

上に書いたようにSEXY~の時も大変驚きましたが、今回もそれに負けないほどのインパクト。SEBvol.206、207に収録されたエナアタ女性楽曲が好きだった人なら同様に楽しめるはず。

ふと思ったのですがこのヴォーカルって…?



3.INVISIBLE TOUCH/ FASTWAY B
(S.CASTAGNA-C.CODENOTTI-E.SOMENZI)
こちらはSEBvol.201収録のROCK BEATIN’ WILD以来の登場。以前のそれが良くも悪くもいつものFASTWAY、LOVE COUNTDOWNタイプを期待していた分、肩透かしを食ってしまったわけですが、今回の作品もやっぱりいつも通りというか(笑)

こちらのイントロは聞き手の耳を惹き付けるというか、なかなか面白い作りとなっており、初っ端いきなりヴォーカルがテンポよくタイトルコールを繰り返し、また直後にはダンダン!とメリハリのあるバックの裏打ちされたパートが続き、そのキレのある展開に無意識のうちに指や足でリズムを取ってしまうほど(笑)

そんなイントロで気分を盛り上げてから、続くリフに耳を傾けてみると…これがまぁ何と言うか一昔、いや二昔ほど前に戻ってしまったような作りで、分かりやすく言えばKINGO KING’O BEATやGO BEAT CRZY辺りと同タイプ。
奥行きに乏しく飽きが来るのも早さそうなハリボテリフ、個人的にはシンセの音などでもう少しキャッチーさを付け加えて欲しかったところ。

ヴォーカルパートは、Aメロ・Bメロとやや抑えめの展開でリフからの流れが途絶えてしまうのがネックですが、バックのおかげでそこそこのメリハリを維持。
サビもLOVE COUNTDOWNのような華やかさが無いのが気になるところではありますが、こちらもキレのあるバックに助けられ疾走感のあるサビを演出。

リフと言い、それ以降のパートと言い、ちょっと紙一重な内容ではあるのですが、この他の作品ではあまり感じられないバックの歯切れの良さがそれをうまく解決。
ライナーにもあるように、REMIXやEDIT次第で更に化けそうな予感。



4.AWAKE/ STEPHY B
(DAVIDE DI MARCANTONIO-SJOERD VERMAAK)
カタログNO.DM052とかなり新しめの本作。歌い手はSTEPHY、前回I BELONG TO YOU(SEBvol.203)以来の登場となりますが、以前がBPM132と最近の低速楽曲の中でもかなり遅い作品だったのに対し、今回はそれと比べるとだいぶテンポアップ。

キラキラとしたフレーズに彩られ、儚さと幻想さが入り交じるイントロ。しばらくするとヴォーカルもそれに加わり、それまで物静かだった曲調も一転、次第と加速。
そのイントロからリフへの切替時の4拍タメも良いアクセントに。

リフはズバリこれ!と表現できる言葉が見つからないのですが…シンセ・ギターを1:1で配置した作りで、感じとしては自身のFEVER OF LOVEに近いかも。ただそれと比べると哀愁要素は多少控えめ、代わりに少しばかりの爽やかさとドリーム要素を加えたような格好でデジャヴ感は皆無。
ギターに裏打ちされているとは言え激しさはあまり感じられず、どちらかと言えば伸びやかなフレーズのおかげか自由奔放な印象を受けます。

Aメロ以降もそのリフのノリを上手く引き継いだような内容で、もちろんいつものパワフルボイスは健在も、基本はおしとやか、今回はここぞという所で力強く歌い上げるといったスタイル。
小気味よくAメロ、Bメロと踏んだ後のサビ、聞けば誰しも思い浮かべるのがONE DAY/ KATE RUSH。もっとも似ているのはそのタイトルコール部分のみで、歌っている人も違うため劣化アレンジなんてことも無く。

そのコール部分を足がかりにギターが後を追い、進めば進むほどに勢いは強まり、サビラストではその盛り上がりも最高潮に。ここまでどこか抑えて歌っていた分、余計にここでの歌声は際立ち、バックで支えるシンセとギターと共にまさに楽曲のラストに相応しい仕上がり。

ポイントをしっかり抑えた作りで聞き終えた後の充足感もなかなかなのですが、ただ個人的にはこの曲調、スタイルで行くなら気持ちもう少し早いテンポで展開して欲しかったところ。



5.QUEEN OF HEART/ CORRADO C
(M.RIZZI-M.CAPALDI-C.BERETTA)
SEBvol.207のMARKO、MIRKAに続き、今回もDELTAから新たなアーティストが登場!…なんですが、でもやっぱり聞き覚えがあるような無いような(笑)
名前からは判別しづらいですが、男性ヴォーカル。

開始早々いきなり情熱的な歌い回しを披露し、このパートのインパクトでは3曲目に勝るとも劣らないほど。左右に振ったり女性コーラスを登場させたり、他にもうねるようなシンセや複数のSEを配置したりと手の込んだ作りで、その歌声と合わせ思わず聞き入ってしまう、そんなイントロ。

丁寧なアプローチあってからのリフ。こちらも直前パートまでの流れを汲んだ微哀愁路線なのですが、ただどうもリフを構成するシンセが淡白であるためか、リフ全体で見ても味気なく聞こえてしまうのが難点。
加えてメロディラインも似た様なフレーズの繰り返しで、そういったところもこうした味気なさに拍車を掛けているような印象。

ヴォーカルパートはイントロ同様、こちらの情感に訴えかけてくるような歌声メインで、もちろんその点に関しては何ら問題ないどころか素晴らしいとさえ思っているのですが、一方でこれといった特徴がないため、聞いていてもどうも上の空、心に響いてこないというか。

最近のRIZZI作品同様、Bメロからの盛り返しには目を見張るものがあるのですが、それだけでは曲全体の味気なさを払拭することは出来ず。
いずれのパートにおいてももう少し取っ付き易い要素があれば。



6.CRAZY/ DAVID DIMA C
(DAVIDE DI MARCANTONIO-SJOERD VERMAAK)
シンプルなタイトルが逆に目を引く本作はDIMA本人が歌うナンバー。これまでにもKARENやMIKE DANGER、他にもMR.MやVANILLAなどが同じように単発CRAZYをリリースして来ましたが、本作はそれらとはまた違った曲調、スタイルで展開。

こちらのイントロはとにかく明るく、ギター伴奏こそ無いもののどこか懐かしのKEEP THE MUSIC/ DAVIDを彷彿とさせる作り。とにかく陽気な雰囲気で、聞いているこちらの心も浮き立つような高揚感あふれる仕上がり。

続くリフもそんなイントロの雰囲気を上手く引き継いだ格好となっており、今回は珍しく爽やか要素抑えめ、明るさをメインに据えた路線での展開。
4曲目同様、シンセとギターの組み合わせなのですが、こちらはギターがあくまで裏方、メインのシンセを支えるといった作りでFREEDOM/ DAVID DIMA辺りと同系統。
リフの隅々にまで音が敷き詰められ、一つ一つの音は細めながらも全体で見ればかなりの厚み。この常に上を目指して走っていくメロディとの相性もバッチリ。

ヴォーカルパートはだいぶイレギュラー。以前に3BのナンバーでLOVELINE/ F.C.F.という作品があり、それがAメロ→Bメロ→Aメロ→Bメロとサビまでの道のりがとにかく長い作りだったのですが、本作もそれと同じ構成で進行。
ただしこちらはそのA・Bメロがユーロらしからぬ味付けで、こういった変則的な構成以上にイレギュラーに映るかも。

途中DIMA節でアクセントをつけながらA・Bメロ×2を展開した後にようやっとサビが始まるのですが、こちらはリフと同じくいかにもユーロビート然りとした作りで、それまでのらしくない展開を考えると逆に拍子抜け(笑)
とは言えこちらは伸び伸びと気持ちよさそうに歌い上げるヴォーカルが響き渡り、聞いているこっちの気持ちも明るくなるようなサビで聞き応え、聞き終えた後の爽快感もひとしお。

こういったリフやサビを聞くと、BPMももう10ほど上げてもバチは当たらないんじゃなんて思ってしまうのですけどねー(笑)
(この特異なA・Bメロを考えると今のBPM148がベストなんでしょうけど)
BPM以外ではリフ繰り返しや長めの1コーラスのために変型パート・ミソパートに乏しく、ラストの尻切れトンボな終わり方含め、EXTENDEDパートに面白味がないのがちょっと残念。



7.THE MAGIC OF SUNSHINE/ CIAO CIAO C
(ACCATINO-RIMONTI-FESTARI)
SEBではvol.186収録のBANG BANG CRASHING OF THE BOOM BOOM以来の登場。その後もSUMMERTIME BLUESやRUN INTO THE HOT FIGHTなどかなり早いテンポの作品をリリースしていましたが、今回は低速路線を担当。

エフェクトを掛けたヴォーカルにピアノフレーズを交えたパートに始まり、そこからベース強めの重厚パートと続き、そこでいくらか行きを整えた後にリフを展開。

今回は、以前のHARD TO SAY I’M SORRY/ MICHELLE ROSEと比べるとかすれ気味のシンセで構成。メロディラインもドリーム色抑えめで人によっては若干の抵抗があるかも。
音の厚みに関しては十分過ぎるほど。タイプこそ違えどリフの存在感は2曲目同様。

ヴォーカルパートの展開はAメロ:シリアス、Bメロ:シリアスから明るい曲調へと徐々に変化→サビ:転調一切なしの明るい曲調といった流れで、ありきたりと言ったらそれまでですが、この手の路線との相性は抜群。捻りがない分だけ、より素直な気持ちで聞くことが出来るんじゃないでしょうか。

リフからサビまでとにかく厚みがあり、賑やかさには事欠かない作りではあるのですが、一方でその賑やかさに貢献しているヴォーカルパートのバックの音(特にピアノ)が大きすぎるのがちょっと気になったりも。



8.PRETTY WOMAN/ FRANCIS COOPER D
(ACCATINO-RIMONTI-FESTARI)
SEBvol.207収録のJOE D.TOASTERの作品が丁寧かつゴージャス、素晴らしい出来映えで1ヶ月経った今でもヘビーリピート中。当然、今回のこの作品にも期待をしていたのですが、いざ聞いてみればまさかの低速路線…いつかのCY-RO同様、あんたも低速路線なのかとガックリ。
加えて2曲続けて同レーヴェル、同路線と代わり映えのしない展開にもいいかげん辟易。

いきなりヴォーカル登場のイントロに始まり、その後はギターやROY ORBISONの同名曲をチラつかせつつ展開し、ワンクッション置いてからリフへと移行。
同じく低速路線だったCY-ROのナンバーと比べると音の厚みも、またメロディラインのキャッチーさも増しており、以前のそれ以上に万人受けしそうな仕上がり。

他方ヴォーカルパートは、このくどめのvo.とあってかやや聞き手を選ぶか。それでも曲の展開自体は上の作品同様とにかくオーソドックス、バックには時に流れるような、時に踊るようなピアノ伴奏が敷かれ、どこまでも丁寧な仕上がり。
いつもの狂ったような歌声をチラつかせつつも、基本はこの路線に即した歌い回し。落ち着いたAメロからBメロで弾みをつけ、サビでは哀愁と明るさを上手く両立させつつ賑やかに展開。

曲の構成に関しても同様に丁寧、この歌声にさえ慣れてしまえば何の気兼ねなしに楽しめるんじゃないでしょうか。
----------------------------------------------

と後半2曲、どうも他人事みたいなレビューになってしまいましたが、個人的に80’s路線は好きですが、ただ、だからと言って今更そういったスタイルの新曲が聞きたいわけでもなく。
たまにならいいのですが、こうして2曲も続けて、しかもエナアタだけで3枠使ってそのうちの2枠となると「もうお腹いっぱい」というか。

こうした個人的な好みは別にして、ことこのSEBvol.208においてはtr.7・8どちらかだけの収録、
残りの一枠は他のレーヴェルに譲って欲しかったところです。



9.NEVER GONNA MAKE/ RADIORAMA B
(F.SERRA-M.FARINA)
こちらは以前にFACTORY DANCE TEAM MIX、ALTERNATIVE MIX、CROSSOVER EDITがリリースされていましたが、上記作品同様、今回はEUROBEATアレンジでのリリース。ちなみに歌い手はMORGANAからRADIORAMAへとチェンジ…しているのですが、あんまり変わった気がしないのは気のせい?(笑)

こちらも早い段階からヴォーカルが登場するイントロ。曲の入りこそまるでEDITのようで面白みにかけるなぁなんて思ってしまうのですが、こちらが思っている以上にこのパートの尺は長く、初めて聞く時分には、このなかなかリフが始まらない展開に戸惑ってしまうほど。

こちらのリフは、以前のFACTORY DANCE TEAM MIX・CROSSOVER EDITのそれの流れを汲んだ作りとなっているのですが、それらの雰囲気をよく表しているとは言え、少しばかりメロディに面白味に欠けるのが難点。
この投げやりな感じも慣れてくると悪くないような気もするのですが、ただこの後に続く本編を考えると、もう少し深み、奥行きのあるメロディで展開して欲しかったかも。

ヴォーカルパートは完璧…なんて書くと、上のレビューと全く一緒になってしまいますが(笑)、全編隙のない曲運び、サビまであっと言う間に聞き進めることが出来るところが魅力。

Aメロ、Bメロを聞けばいかにも哀愁然りとした曲調。この流れで行けば当然、サビも同じような曲調で、と普通なら思ってしまうのですが、本作はBメロラスト“darling”を境に一気に転調。
華やかさを全面に打ち出したサビ。直前まで割と抑えた曲調で推移していた分、余計に映え、この裏表のないハッキリとした歌声と合わせ気持よく聞くことが出来ます。

本作のミソはそのサビで更にもう一度、転調があるという点。初めは明るいのに気が付けば哀愁、この辺りの自然な切り替えはSTAY WITH ME TONIGHT/ SARAH(SEBvol.162)に近いかもしれません。

サビは転調→転調と捻りの加えた展開で終始耳の離せない作りなのですが、ただこうした流れの後にこの煮え切らなさの残るリフとなるとやっぱりちょっと違和感が。
同じようにモチーフにするならCROSSOVER~ではなく、強気なピアノが響き渡るALTERNATIVE MIXにしてくれた方が、もっと自然な感じで本編に馴染んだんじゃ、なんて思ったりも。



10.MEMORIES OF YOU/ ORLANDO B
(M.FARINA-R.GABRIELLI)
以前に同名タイトル/ 同アーティストでFACTORY TEAM REMIX、MARSEILLE MIX、ROBY’S MIXがリリースされていましたが、今回はそれのEUROBEATヴァージョン。昨今あまり見られない男性vo.+ど哀愁という組み合わせ、カバーとは言えなかなかの勝負をしてくれています。

冒頭はややくぐもった感じの男性ヴォーカルが登場し、またバックには滑らかなピアノ伴奏が敷かれ、早くも哀愁モード全開。その後もエフェクトやSEなどに彩られ、落ち着いた雰囲気ながら力強さも兼ね備えたイントロを展開。
リフに到達するまで1分以上。かなり丁寧なアプローチで、聞き手の期待をどんどん高めてくれる作り。

そんな期待を受けてのリフですが、感じとしてはRAIN AND TEARS/ LARA辺りの音色に近いでしょうか。キラキラとしたシンセで構成されており、エフェクトのせいでやや漠然とした感じを受けるも、ギターによって裏打ちされているおかげか肩透かし感は皆無。
ベタの中のベタを行く哀愁メロディと相まって、一度聞けばバッチリ頭にインプット。IN MY ARMS/ KATE PROJECT(SEBvol.206)とまではいかないまでも、この手の曲調が好きな人にとっては堪らないであろう、そんなリフ。

ヴォーカルパートに関しては既に以前のver.で完成しているので、とりたて特に言及するのも野暮のような気もしますが、とにかく非の打ち所の無い出来映え。
一瞬SAIL AWAY/ KARENを思わせるAメロの歌い出しに始まり、そこからパートが進むごとに段々とコーラス、ピアノ、SEと加わっていき、哀愁作品とは思えないほどの賑やかさを以てサビまで進行。

一層の凄みを増したサビはまさに楽曲の締めに相応しい出来で、直前パート以上に存在感を見せるコーラスがポイント。ギターとともに楽曲の隙間を埋め合わせ、楽曲の哀愁さと激しさを同時に高めてくれます。
男性vo.+ど哀愁という組み合わせではDEEP INTO YOUR EYES/ DANNY WILDEに非常に近いのですが、こちらはそこに迫力といったものが追加。それとはまた違った、新鮮な気持ちで聞くことが出来るかと。

唯一ネックなのはEXTENDEDパートにこれといった見せ場がないということでしょうか。強めのギターやコーラスを乗せたリフがあるとは言え、個人的にはイントロの様にピアノをフィーチャーしたパート、他にもROBY’S MIXやMARSEILLE MIXの様なアコーディオンを用いたパートを設けておいて欲しかったですね。



11.EYES OF SKY/ VIVI B
(S.CASTAGNA-C.CODENOTTI-E.SOMENZI)
どうも今回は特に物忘れが酷いようで、こちらも以前のナンバーが思い出せずじまい。調べた結果、7曲目同様、SEBvol.186以来の登場というところまでは良かったのですが、案の定曲名を見てもどんな曲だったか思い出せず、レビュー前に確認することに(^^;)

どうも最近、イントロいきなりヴォーカルを登場させる曲が増えているような気がするのですが、本作も初っ端にタイトルコールを配置した作り。もっともこの曲の場合、そこで歌ったあとはベースメインの静かなパートが続くので、インパクトや面白味という点では他の作品に少し劣る印象。

そのイントロに続いて始まるリフなんですが、3曲目のFASTWAYのナンバーと言い、どうも今回のSCPは二昔ほど前の作品っぽいというか(笑)上がKINGO KING’O BEATだったのに対し、こちらはMUSIC COME ON!/ GO2を彷彿とさせる仕上がりで、SEBvol.150~160番代の作品ですと言われても何の疑問も持たずに納得してしまいそうなほど。
3曲目同様、飽きが来るのも早そうなリフではありますが、この常に明るいメロディラインやちょっと懐かしい感じも手伝ってつい聞き入っちゃいますね。MUSIC~が好きだった方なら同じように楽しめるはず。

ヴォーカルパートはCHRISTENEとAI YAMAMOTOさんを足して割ったような、透き通るような歌声がメイン。A・Bメロこそ抑え気味でイマイチぱっとしませんが、サビからの伸びはなかなか。
この手の作品ではFLASH&LOVE/ MOMOやFOREVER FLY/ STELLAなどが同じSCPからリリースされており、差別化という点ではちょっと際どかったりするのですが、ヴォーカルの分だけこちらの方が耳に馴染みやすい印象。
サビバックで元気に跳ね回るピアノ伴奏や懐かしのMR.NICE GUY/ CHRISTENEを彷彿とさせる力強さもお気に入り。



12.MIND GAME/ DREAM FIGHTERS B
(DAVIDE DI MARCANTONIO)
相変わらず単数形だったり複数形だったりと一貫性のない名義。
ブログのコメントでもありましたが公式HPのカタログではDAVID DIMA、今回のSEBで重複しないようにするための変更なのか、それとも本当に別の人が歌っているのか気になるところではあるのですが。

それはさておき曲の方。エコーのかかったフレーズが響き渡るイントロはどちらかと言えば暗めの雰囲気、以前のALL ABOUT YOU/ DREAM FIGHTERS(SEBvol.207)やSOMEBODY TO LOVE/ DAVID DIMA(SEBvol.205)を辺りを思わせる内容。

さては今回も低速微哀愁路線なのかしらとやや苦笑いしながら聞きすすめると、意外なことに今回は割と高速寄りのリフ。
ただしBPMを見れば148と6曲目のCRAZY/ DAVID DIMAと同じ、確かに疾走感はあるのですが聞けば聞くほどにもっと早くして聞きたくなる衝動に駆られるというか。
リフそのものは以前のSTORMBRINGER/ DREAM FIGHTERS(SEBvol.189)と同系統の、細めのシンセを幾重にも束ねて鋭く斬り込んでいくといったスタイルで、アグレッシヴ好き向け。

CRAZYとは異なり、Aメロ以降もいつもの高速路線を踏襲した作り。マイナーな出だしから段々と勢いを強めるという王道路線で耳に馴染みやすく、またBメロラストには全日本サビ前タメ推進委員会名誉会長には堪らないハイハットタメも搭載しアクセント付けも十分。

そのサビはSTARLIGHT WOMAN/ BIG WAREZ(VIP HYBRID)と同じくALL RIGHT NIPPON/ JIMMY BRAVOをモチーフにした内容ですが、こちらもまたそのままフレーズを持ってくるなんてことはなく上手い具合にカモフラージュ。
所々それらしきフレーズをチラつかせながらも巧みにかわし、パクリや劣化アレンジといったものを全く感じさせない、オリジナリティ溢れるサビを演出。
しゃがれ気味の歌声が曲を引っ張り、挑発的なうねりシンセとともにサビを疾走。STAR~に迫るほどの盛り上がりで、リフ同様、こちらもアグレッシヴ好きには堪らない出来映え。

CRAZYもA・Bメロが変化球な作りだったからこそ、あのBPMでもある程度納得できたのですが、ただこちらはそういった要素もなく…どうしてももっと早いテンポで聞きたかった、なんて思ってしまうのです(今回このセリフ何度目?(笑))


<せめて音量は揃えて欲しい>

キャプチャ

インストはこの辺りを購入。
今回はバックトラックの凝った作品が多く聞き応えも相当あるのですが、個人的にイントロのピアノがバッチリ堪能できるMEMORIES OF YOU、サビでの転調がよく分かるNEVER GONNA MAKE辺りがお気に入り。
エナアタの3曲はヴォーカルがなくとも十分過ぎるほどの迫力、またINVISIBLE LOVEはイントロにヴォーカルが登場しないのでREMIX等で重宝しそう。



そんなこんなでSEBvol.208。
レビューの評価を見てみれば12曲中6曲がB、それぞれ決して悪くはないんだけどでも良いと言うにはいささかの抵抗がある…BPM、リフのシンセ、メロディ、それぞれもうひと押しあればその印象、
ひいてはアルバム全体の印象もだいぶ違ってきたんでしょうけど。

とりあえずそろそろ本当に親父の新曲が聞きたいですね。ストックが無いからだと自分に言い聞かせ無理やり納得させてきましたが、それももう限界。
ときめきユーロ(笑)云々よか、あの良い意味で下品で、でもそれでいてパワフル、聞いた瞬間に思わず笑ってしまうようなクセ曲が懐かしく、ひたすらに恋しいのです。
関連記事

コメントの投稿



スパム対策のため「http」が使えません。お手数ですがhを抜くなどでご対応下さい。
非公開コメント

プロフィール

玉鬼feat.管理人

Author:玉鬼feat.管理人
お盆前なんでなかなかテレワークという訳にもいかず…

最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ
カレンダー
07 | 2020/08 | 09
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2カウンター
リンク
ブログ内検索