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SUPER EUROBEATvol.209レビューその②

昨日の続きです。

seb209_20101102233938.jpg

今回はtr.7~12(+14)までの評価ありレビュー。
以下本当に興味のある方のみお進みください。


7.JAPANESE GIRL/ MEGA NRG MAN AAA
(S.OLIVA-D.DI MARCANTONIO-T.MARIN)
このblogでも何度か触れましたが、1WEEK/ KRYSTALfeat.DAVID DIMAとは逆パターンでのOLIVA・DIMAの合作。なのでリリースはDIMA MUSICからではなくGGMから。

A-BEAT時代ではOUT OF SIGHTやSATISFACTION、GGM時代もYOUR LOVE IS LIKE A MEDECINEなどでDOMINOがコーラスを務めていましたが、今回も彼女が担当。イントロはそんな彼女大活躍で、主役のMARINを脅かしそうなほど主張しているのが特徴(笑)

以前のJAPANESE GIRL/ KEN MARTINを意識しているかどうかは分かりませんが、同じようにコーラスのタイトルコールを踏んでからリフという流れ。
また構成するシンセは2曲目のような硬めの音色ではなく、LIMOUSINEなどに近い、パキっとした質感の音色なのが特徴。
厚みこそありませんが、複数の音が束になってひたすら攻め立てるという作り。メロディラインも一見正統派のようでいて、しかし中盤にかけて予想もしない方向へと走りだし、勢い・インパクトいずれも100点満点。

ヴォーカルパートに入ってもその勢い・ノリは変わらず、落ち着くどころか更に加速。4拍のリズムに合わせての、跳ねるような歌い回しは聞いていて気持よく、曲が進むごとにこちらの期待度も相応にアップ。Aメロに比べるとBメロのバックはかなりシンプルなのですが、しかしそこで物足りなさを感じさせることは無く、コーラスと共にテンポよく展開。

“I’m ready, your ready, get ready”の三段構えで弾みをつけてからのサビは、これぞMEGA NRG MANといった感じでアグレッシヴまっしぐらな内容。全編のべつ幕無しにまくし立て、曲の隙間を見つけるのが難しいほど中身ぎっしり。
中盤・終盤には彼の代名詞でもある“FIRE”も登場し、結局リフから一度も勢い落とさずハイテンションのまま終了。まさに圧巻の仕上がり。

今年はこういった作品が少なかった分、余計に素晴らしく聞こえます(笑)
MARINファン、アグレッシヴ好きに文句なしにオススメ!



8.CALL MY NAME/ TORA D
(LEONARDI-FOGLIA)
このタイトルで言えばJILLY…ではなく、SARAHのそれがお馴染みでしょうか。そちらは哀愁EUROシリーズにも収録されるほどのド哀愁路線で鳴らしていましたが、対して本作は朗らかな曲調での展開。
やや短めのイントロ介してから始まるリフは、これまでのLOOKING FOR LOVERS/ DUCKY CHIXの延長線と言ったら分かりやすいでしょうか。上に書いたように朗らかさ・明るさを基調にしたメロディなのが特徴。
ただ本作に限っては通常のシンセ以外に、かなり強めのベースが配置されており、リフ全体の迫力はアップ。ただしそれまでのようなスマートさが全く無くなってしまった点は×。

ヴォーカルパートに入っても、絶えずドスンドスンとベースが鳴り響いているのですが、このロリ声気味のヴォーカルとの相性は今ひとつ。エコーを掛けた分だけ余計にこのvo.の影は薄くなり可愛らしさ半減、ベースだけがいやに目立ってしまっているのが気になるところ。
それ以外の曲の展開においても、何かこの曲ならではの要素があるでもなく、どうしても過去作品の焼き直しにベースを加えただけといった感じは否めず。

いつもと比べ、ちょっと捻りを効かせたキー上げリフは気に入っているのですが…LOOKING~や以前のFLAME AND FIRE/ TORAといった軽快さが売りの作品が好きな人からするとちょっと厳しいかも。



9.RAINY DAYS/ CY-RO C
(ACCATINO-RIMONTI-FESTARI)
SEBvol.205収録のIT’S ALL UP TO YOUで大きく路線変更したCY-ROですが、今回もまた低速路線での展開。1枠の時にこの路線のみ収録というのは、個人的にちょっと閉口してしまうというか…

エフェクトにギターを効かせたイントロは早くも哀愁調、しばらくするとピアノも加わり、ますます以て物悲しい冒頭の展開。ここまで割と落ち着いた調子で展開していたため、続くリフも、どちらかと言えばおとなしめの哀愁タイプだと予想するのですが、哀愁は哀愁でもかなり重厚なリフが登場。

ここ最近の低速路線と比べるとやや粗めのシンセで構成、耳への馴染みやすさは多少劣るも代わりに迫力がプラス。自身のIT’S ALL UP TO YOUとはBPMでは大差なくとも、そのシンセや曲調のおかげでだいぶ印象が異なります。

相変わらずヴォーカルパートは、このvo.に対する耐性が有るか無いかで評価が分かれそうですが、高速路線時のような狂った歌い回しは皆無なので、それが苦手という方も結構すんなり聞けるんじゃないかと。
肝心の内容についてですが、前回のPRETTY WOMAN/ FRANCIS COOPERがピアノを絡めた作りだったのに対し、こちらの相棒はギター。各パート満遍なく敷かれていますが、中でもサビはタイトルコールを追うように配置されており、サビの重厚さにきっちり貢献。

転調なども一切なく、一貫して重厚哀愁路線。これまでどちらかと言えば朗らかさを含ませた作品が多かっただけに、割合新鮮に楽しるのではないでしょうか。



10.JUST ANOTHER DAY WITH YOU/ DAVE&FUTURA D
(PASQUINI-MALFERRARI)
DANCE IN MY TOWN・SUPER EUROBEATに続いて、通算3作品目にあたる本作。DAVEのデュオと言えば十中八九の平和路線、前2作でなりを潜めていたその平和要素がここに来て復活。

冒頭ノイズ音からハイハットで打ち付け淡白ながらもなかなかオシャレなイントロ。直後にはDAVEが登場し、そうした淡白さを解消、そこからもうワンフレーズ挟んでから一気にリフを展開するのですが、このリフがペラッペラ…3作前のLOUDER&FASTER/ POWERFUL T.ではそのアグレッシヴさで何とか誤魔化せていましたが、これが平和路線になると途端にその軽さが露呈。

使われているシンセの粗さも相まって、それこそまるで悪夢のSEB170・180番代に逆戻りしてしまったかのようなサウンド。
メロディ自体は決して悪くなかっただけに、余計にこの軽さが悔やまれます。

ヴォーカルパートですが、ベースがついてまわる8曲目とは対照的に、こちらはとにかく軽さがついてまわるのがネック。内容自体はいつかのFOREVER/ DAVE&DOMINOのように、平和・朗らか路線が嫌いな人でも聞けるような作りではあるのですが、やはり重厚さが微塵もないためインパクト・聞きごたえ、いずれもほとんど感じられず。

また気になるといえば一緒に歌うFUTURAの存在。私だけかもしれませんが、やたら彼女の声がキンキンしていて耳に障るんですよね。BメロでDAVEに合わせてハモる箇所が特にそうなのですが…もう少しキーを下げるなり、後ろに下げるなりして欲しかったです。

EXTENDEDの構成が凝っているところは◯。
以前のI’M SUPERSTAR/ FUTURAなどもそうでしたが、このアラビアンと言うか、東南アジア的なノリは誰の趣味なんでしょうか?(笑)



11.FLY/ ELIZA C
(MATTEO RIZZI-CLARA MORONI)
体制刷新のためかどうかは分かりませんが、このところ連続で新名義を発表しているDELTA。そうは言いつつもいずれの名義も聞き覚えがあるような気がするのですが、ただ下の曲のようなオチが待っていそうなので、具体的に誰に似ているとかは書きません(笑)
でELISAでもELISHAでもなく、ELIZAさんのデビュー曲となる本作。

キラキラと煌めくフレーズに始まり、すぐさま伸びやかなヴォーカルも登場し、爽やかさ重視のイントロ。そんなイントロを聞けば誰しもリフはそれと同系統、明るく爽やかなそれが続くと思うも、実際はそれとは反対に、ややマイナー調なリフを展開。

もっともマイナーとは言えそこに終始するわけではなく、進むごとにメロディは段々と変化。イントロとの落差に当初は違和感を覚えるものの、捻りが効いているおかげで退屈里は無縁。
ただ一方で、BPMが145程度にまで引き下げられてしまったのが痛いところで、今年リリースされたYOU ARE MY WONDER/ QUEEN26やYOUR BARBIE GIRL/ VICKY VALEのような、疾走感から滲み出る切なさといったものがまるで感じられないのが残念。

Aメロ以降も、基本的に上に挙げた作品をこのBPMに引き下げたような格好で、確かに爽やかな曲調を引き立て、聞きやすさに貢献しているとは思うも、個人的にはSUNDAY MORNING/ VICKY VALEのように爽やか+高速路線で押し切るスタンスの方が好みなので、本作も今ひとつピンと来ず。
マイナーなリフと、一転爽やかなサビの取り合わせは気に入ってはいるのですが。



12.WHAT D’YOU WANT FROM ME/ JAGER D
(S.CASTAGNA-C.CODENOTTI-F.CORDIOLI-E.SOMENZI)
BLAST!の時に間違え、そしてSCPの時にも間違える…クレジットをよく見ればしっかり書いてあったのに!前回I WON’T FALL APARTでは思いっきりZANINIの体で書いてしまいましたが、正しくはMIKE SNAPなどでお馴染みのFILIPPO CORDIOLIさん。間違えちゃってごペンなさい。

曲の方はBAD/ DJ MOONRAKERに対抗した…かどうかは分かりませんが(笑)、囁くようなラップからのスタートとなかなか奇抜なイントロ。
やっぱりマイケルを意識したかのような呼吸音を挟んでから始まるリフ。ここまでの2曲がどうにも面白みに欠けるリフで、本作に対してもほとんど期待していなかったのですが、いざ聞いてみるとこれがなかなか。
相変わらずメロディラインはどうなのよ、なんてツッコミを入れたくなるような内容ではありますが、シンセやエフェクトのおかげか新鮮に聞こえますね。

でヴォーカルパートなんですが、リフもかなりトランス寄りな作りでしたがこちらはそれ以上。どうにもユーロビートを聞いているというような感覚に乏しく、聞いているうちに中途半端にユーロの体裁を保ってないで、いっそのことトランス楽曲でリリースすればいいやんけ!なんて思い始めて(すごい乱暴な理論)
UP ALL NIGHT/ ANNERLEY GORDONやINSIDE YOUR HEART/ QUEEN26などのように他ジャンルを取り込んで、それをアクセント付けに利用するのはいいのですが、ただ各々 許容範囲ってモノがあるわけで。
私の場合、本作に対しては新鮮というよりは違和感という印象の方が強く、ついに馴染むことが出来ませんでした。

逆にそういったジャンルへの抵抗がなければ難なく楽しめるんじゃないでしょうか。
個人的にこの曲とはSEB以外のコンピで出会いたかったかも。



14.BYE BYE JAPAN<HEALING EUROGROOVES REMIX>/ ALEXIS
(DALL’ORA-DEGANI)
オリジナルはSEBvol.74収録のVANESSAの同名曲。以前はGUBINELLIがvo.を務めていましたが、今回はELENAさんが担当。それに合わせて名義もALEXISへと変更。

かなり抑え気味のBPM(155→135)で展開される本作、人々行き交う雑踏の中から、JAPANにちなんでか琴の音をあしらったパートと続き、原曲のイントロや間奏をアレンジしたかのような、流れるようなリフを披露。
曲調に即したELENAさんの歌い回しも素晴らしく、それこそ元々彼女の歌であったかのような貫禄すら感じさせます。

原曲のドラマチックさを上手く引き立てたアレンジ。オリジナルが好きだった人も同様に楽しめるでしょう。この調子で、来年こそは3Bともども新曲お願いします!(^^;)


そんなこんなで今回のSUPER EUROBEATvol.209。
お気に入りはMEGA NRG MANやKEN BLAST、MANUEL、DJ MOONRAKER辺り。MARI-SANやELIZAは、それぞれリフ・BPMでもうひと押しあれば。
一方で今ひとつなのがSCP・A-BEAT・SS。特にSCPは、とにもかくにもリフをどうにかしないと、ますます飽きを感じるまでが早まってしまいます。
ライナーのインタビューにもあるように、最新のトラックに挑み続けるその姿勢はいいんですけどねー。

去年と同じスパンでリリースするのなら、次に新曲が聞けるのは約4ヵ月後。
ジャケット含め南青山オサレ路線はもう結構、来年こそはもっと聞いていて元気が湧いてくるような、勢いのある作品を揃えて頂きたいところです。


<文句の殿堂>

>キリ盤なんて毎年同じと思っている皆様、
>本年度SEB210の裏コンセプトは
>「こんなヒット曲あったよね」
>脱ド定番で、今までのキリ盤にあまり収録されていない良い曲を選曲しております。

このSEBvol.210の件や少し前に触れたファンクラブもそうですが、最近急に擦り寄ってきて、正直気持ち悪いなぁと(ひでぇ)
もっとも@社が何をしようと、このblogの、外野からただヤジを飛ばすだけというスタンスは変わらないわけで。今まで通り文句ばっかりの非生産的blogとして頑張っていく所存であります!
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No title

SEB211ですが、SEB210が年末のリリースなので、2月リリースもあるんじゃないかなぁと個人的に予想しているのですが、3月まで新曲無しと考えると少し憂鬱です(笑

SEB210、マニアもびっくりの選曲期待してます。
twitterでいろいろあの人に向けてつぶやいてみようかなと思います。
(言ったもん勝ちですよね!(笑)

No title

こんばんは、鼻炎管理人です。

>SEBvol.211
うーん、どうなんでしょう。SEBvol.210が12月29日発売とは言え、基本的には去年のvol.200とタイミングと変わらないですし。
12ヶ月に対し10作なので、間が空いてしまうのは仕方ないのですが…今年みたいに上手いことエナアタ辺りが配信してくれれば退屈せずに済むのですが(笑)

>SEBvol.210・twitter
見たらHUNGRY HUNGRY挙げてて吹きました(笑)ついでにWITH ALL YOUR HEART/ ANNALISEも入れといてください! 
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