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SUPER EUROBEATvol.209レビューまとめ

リンク用まとめ記事です。

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1.SAMURAI BLUE/ GO2 C
(S.CASTAGNA-C.CODENOTTI-E.SOMENZI)
久しぶりのような、でも案外そうでもないような気がするGO2名義ですが、調べてみるとなんとSEBvol.199収録SUPERSTAR以来の登場でちょうど10作ぶり。
今回は某日本代表を意識したタイトル、そして1曲目とかなり良い位置での収録に期待していたのですが。

他のサッカーネタの作品同様、歓声や打楽器をインストールしたイントロに始まり、開始早々こちらの気分を盛り上げてくれる作り。タイトルコールや野太いコーラス、過去のSAMURAI/ F.C.F.を彷彿とさせるフレーズも登場し、SCPの作品のイントロにしてはかなり面白いです(笑)

そんなイントロの盛り上がりを活かしてリフを…と行きたいところなのですが、これがどうも間延びしてしまっているというか。直前パート同様、タイトルコールを被せているとは言え、ベースとなるシンセ部分はややノッペリとした感じとなってしまっており、ここ最近のSCP楽曲とはまた違った意味でつまらなく感じてしまうのが難点。

過去のGO2作品というとCODENOTTIとZANINIの掛け合いが聞き所の一つでもありましたが、今回はそういった掛け合いはなく、A・Bメロ:ZANINI、CODENOTTIはバックの掛け声担当→サビで二人同時に歌うというスタイル。
やや抑え気味のBPMの分だけアグレッシヴさは劣り、A・Bメロと落ち着き過ぎな感もありますが、それでもサビに入ればいつもながらの力強さ、景気の良さも加わり、従来作品が好きだった人も同じように楽しめるかと。

このBPM設定も日本代表の応援(例のおーにっぽー)を考えれば、それもイメージ通りなんでしょうけど…ただ、どうしても同じSCPのサッカーネタ作品であるFANTASISTA!/ ACEや
SUPER STRIKER/ GO2がチラつき、それらと比べると見劣りしてしまいます。

また収録時期に関してもだいぶ旬を逃してしまった感は否めず。
嘘でもいいからfeat.THE CHERONIぐらい付け足しておいて欲しかったです。



2.CHANGE/ MARI-SAN B
(S.OLIVA-A.GATTI)
これまた久々登場の名義ですが、こちらはSEBvol.195収録のDON’T BELONG以来で今回で通算3作品目。STEPHYなどと同じく迫力のある歌声の持ち主で、今回もまたそうした歌声を全面に打ち出した作りとなっています。

前作以上に早い段階でヴォーカルが登場するイントロ。最初メインにその歌声を据えるも、進むにつれ左右に振り分け、一方でシンセやSEを散りばめ、随分と奥行きのある作りへと変化。
吸い込まれるようなフレーズを介してから、続いてリフが始まるのですが、これがその、うーむ…と口ごもってしまうような作り。過去のLOVING TONIGHT/ LOLITAと同系統といえば分かりやすいでしょうか、構成するシンセは異なるものの、硬めの音色という点では共通。

無論柔らかさなどとは無縁、メロディ要素にも欠け、LOVING~同様、リフ全体が淡白な作りになってしまっているのが残念。RUNAWAY/ LEO RIVERのようなアグレッシヴ路線ならばこの音色でもいいのですが、これぐらいのBPMで、聞かせる系の作品でやられてしまうと、ちょっと聞いていて辛いです。
リフとは対照的に、この歌声と140というBPMの相性は良好で、以前より余裕があるせいか伸び伸びと歌っているような印象。
A・Bメロといまいちパッとしないのが気になるところですが、その分サビがしっかりとカバー。BETTY BLUEやGO GO GIRLSと比べるとかなり伸ばし気味のタイトルコールを軸に爽快感溢れるサビを展開。後追いでメインを支えるコーラスも加わり、イントロの時同様、奥の方に次第と広がっていくところがお気に入り。

あとはこの歌声を更に引き立ててくれるリフがあれば。
ラストのリフで止めるところは◎(笑)



3.BAD/ DJ MOONRAKER A
(JACKSON)
以前の配信レビューより再掲。
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以前の記事でも触れたましたが、オリジナルは1987年リリースのマイケル・ジャクソンによる同名ナンバー。前回のTHRILLERではTHE SPEED MIX、THE ENERGY REMIXともに原曲のノリの良さそのまま、さすがカバーのSAIFAMと感嘆せしめるアレンジでしたが、今回のBADもまた同様の感想を抱く程の味付け。

オープニングからドスンドスンといかにもこのレーヴェルらしい強気のキックが響き渡り、淡々としているんだけどインパクトは十二分、気がつけばこのリズムに身を委ねている、そんな魅力を兼ね備えたイントロ。
曲も進めばドラムにベースと段々と楽曲に参加しだし、また25秒を過ぎたあたりからヴォーカルも顔を出し始め、楽曲の勢いは段階的にアップ。次第に高まるバックトラックを背景に、さぁリフ!と思わせておきながらバック弱めの変型Bメロ+エフェクトを挟んで一休み。

ヴォーカルの高らかなサビコールを介して遂に始まるリフは、最近ではSEBvol.205収録のLITTLE LITTLE STAR/ JAY LEHRなどと同じようにイントロのフレーズをそっくりそのまま強くしただけの内容。
本作においては基本ベースが動きまわるだけ、メロディ要素もほとんど無く、私のように一にも二にもメロディをば!という人からすると退屈…なはずなのですが、そんな思いとは裏腹につい聞き入ってしまうんですよね(笑)
メロ要素はなくともベースメインで力強さは十分、またヴォーカルやコーラス、SEなどがリフの上にかぶさり賑やかさも十分、この辺りがつい聞き入ってしまう理由なのかも。

ヴォーカルパートに関しても、その屋台骨となるのはリフから続くベースライン。このベースが主役のバックトラックだけに注目してみると、終始同じテンションでリズムを刻むばかりで正直面白いとは程遠い作りなのですが、ここに例のあのヴォーカルが入るとその印象も一変。

Aメロはまるで囁くような歌い出しに始まり、適度にまくし立てたり適度に空白を入れたりと緩急自在に歌い進め、続くBメロでは前半テンションを落とし聞き手を油断させるも、後半に入れば一気にギアを入れサビに向けて再加速。

Bメロラストの盛り上がりを受けのサビは、まさにスパークなんて表現がピッタリな仕上がり。常に高い位置をキープしながら、それでいて次々とまくし立てるノリノリなメインヴォーカル(笑)、そしてそれに男性コーラスと加わり、奥行き、爆発力をばっちり兼ね備えたサビに。
おまけに従来パートから連続するベースも、そうした主役たちに押されること無くしっかりと主張しており、このパートのノリの良さ、メリハリのある展開に大きく貢献。

カバーにあたってBPMは引き上げられていますが、それでもこのサビの独特なグルーヴ感は変わらず健在、また要所要所に登場するあの息継ぎ(?)や各パートの手拍子など、楽曲の隅々にまでアレンジを担当した彼らのこだわり、原曲へのリスペクトが感じられて好感が持てます。

個人的に2:41~のLIKE A FIRE/ MARK FOSTERにも似たエフェクトを交えて止まるパート、他にも思わず「このヴォーカルノリノリである」なんてツッコミたくなる、ラストのアドリブサビパートがお気に入り(笑)



4.MAD MAN/ MANUEL B
(MANUEL CARAMORI-DAVIDE DI MARCANTONIO)
先に収録されたALL IS MAGICでは、それまでのアグレッシヴ路線から一転、らしくないミドルテンポ路線を披露し随分と驚かせてくれましたが、今回は基本(?)に戻ってA-BEAT・GGM時代同様のアグレッシヴスタイルでの勝負。

一瞬VIRTUAL LOVEかBAD LOVE/ KEN MARTINでも始まるのか、なんて思ってしまいますが、すぐさま方向転換。例の雄叫びがこだまし、性別は違えど2曲目同様、歌声を軸にしたイントロを展開。ギターやゲームミュージックのような音色を配置、VAMPIREよろしくの鐘の音を挟んで一気にリフへと移行。

今回のリフは以前のTSUNDERE NIGHT/ DAVID DIMAなどと同系統のシンセでの構成、掴み4拍の辺りはかなり似ていますが、そこからややアラビアンチックなフレーズを織り交ぜ、捻りを効かせてくるのがポイント。BPMの分だけ疾走感もなく、やや綺麗にまとまりすぎている感もありますが、このフレーズが何とか埋め合わせてくれています。

尺いっぱい引き伸ばしたリフの後に続くヴォーカルパート。変わらずレッドゾーンぎりぎりの歌声が広がり、アグレッシヴ好き大満足、と行きたいところですが、これまたサビに至るまでやや迷走気味なのが気になるというか。
抑え気味のAメロ歌い出しはまだいいのですが、そこからBメロに移る時や、更にサビへと移る時に幾分唐突に切り返していくので、初めて聞く分には違和感を覚えてしまうかも。

対してサビは完璧と言っても差し支えない出来映え。ついに限界突破のヴォーカルがトラック内を所狭しと駆け巡り、テンションは落ちることはなく、終始高音域での展開。通常コーラスにも関わらずアドリブ気味の歌い回しで聞き手を翻弄、合間合間には更に煽るようなコーラスが敷き詰められ、とにかく賑やか。
以前も少し書きましたが、歌声だけでここまで魅せてくれるヴォーカリストはそうはいません。

各種変型パートにギターソロまで付いてきて、EXTENDEDの聞きごたえも満載なのですが、ただ、またしても気になるのがGGM時代との差。

直近のNIGHTRAIN・LIMOUSINEとはBPMは150と全く一緒で、楽曲の路線もほぼ同様。違うと言えばリフの音色ぐらい…MANUELがDIMA MUSICへ移籍したと聞いたときには、DIMAとの化学反応でとんでもない作品が出来上がる、なんて思っていたのですが、その期待からすると、本作はあまりにも同じすぎて軽く拍子抜け。
いや、高望みし過ぎなのは分かっているのですが。。。

バッチリ格好良く決まった締め部分は大好き(笑)



5.NEW HORIZON/ KEN BLAST A
(TRAVIS STEBBINS)
DELTAレーヴェル発の作品ですが、前回のWHEN THE SUN GOES DOWNがNEWFIELDのプロデュースだったのに対し、今回はMORRIS CAPALDI&SILVIO MORETTIのコンビが記載。この辺りもDELTA体制刷新の現れなんでしょうか。

どうものっけから話が横道に逸れてしまいましたが、このナンバー、やや抑え気味のBPMで聞かせる系の要素を含んでいた前作からすると一転、今回はかなりの攻め路線での展開。

DANCE IN MY TOWN/ DAVE&FUTURAと全く一緒のフレーズに始まり、いきなり「おいおい…」となるもすぐさま別路線へと突き進み、ギターとシンセを織り交ぜつつ一気に加速。ここまでヴォーカルの登場するイントロが多かっただけに、一切vo.の登場しない本作のイントロは逆に新鮮に感じます。

駆け上がるようなフレーズを踏んでからリフが始まるのですが、昨日も言いましたが、Jモノ作品のGod Knows/ MI→NA辺りを意識したような作り。もちろん構成するシンセやメロディも違うのですが、この高速BPMで次々と畳み掛けてくるところや、全体的なノリなどは共通。東方系のコンピにも名を連ねていたところを見るに、全く知らないなんてことは無いとは思うのですが…(笑)
シンセはやや粗いものの、そこが妙に耳に引っ掛かるなんてことはなく、今回のアルバム内最速のBPM162であっと言う間に聞かせてくれます。

でヴォーカルパート。このvo.は哀愁楽曲の方が似合い、逆にアグレッシヴな作品だとかえって歌声だけ浮いてしまい、バックとの一体感も欠けてしまうんじゃ…なんて聞く前は思っていたのですが、これが意外にもヴォーカル・バックと二人(?)仲良く足並み揃えて進行。

この歌声から漏れる物憂げな感じもプラスに作用。Bメロで哀愁寄りになったかと思えば締め部分で引き伸ばし、勢い殺さず一気にサビを展開。最後の最後まで耳の離せない、ジェットコースターのような作りでとにかくアグレッシヴ。

WHEN THE SUN GOES DOWNとは雰囲気も大きく異なりますが、これはこれで◯。
私のようにJモノのリフやバックトラックは好きだけど、日本語なのがちょっと…という方にもオススメ(凄い後ろ向きな勧め方(^^;))



6.ONE HEART ONE SOUL/ MOMO D
(S.CASTAGNA-C.CODENOTTI-E.SOMENZI)
MOMOがいればTORAがいる、なんて思っていたのですが、意外にもこの組み合わせはSEBvol.189(FLAME AND FIRE/ FROM HEARTACHE TO HEAVEN)の時のみ。どちらも同じ4文字・まるで日本語のような名義だから余計にそう思ってしまったのかもしれませんが(笑)
前作FLASH&LOVEから割とスパン短めで収録と相成った本作。

ふたたびイントロからヴォーカルが登場し、おまけにかなり甲高い歌声でインパクトでは2曲目や4曲目に負けず劣らず。ただし面白さでは圧倒的に見劣りし、いつものSCPらしく早々に切り上げてリフを展開。

でそのリフもお世辞にも面白いとは言い難いと言うのが正直なところで、一つ一つの音はかなり力強いのですが、ただエフェクトのせいなのか全体がボンヤリとしてしまっているのが難点。使われているシンセや曲調、そのほとんどが前作FLASH~と大差なく、新鮮味にも欠けるところも×。

一方のヴォーカルパートはバックの打ち方で何とか前作と差別化を図ろうとしており、A・Bメロとスピード感をばっさり切り捨てるも、その分サビで取り返すといった構成。
いつかのIRENEやROMIのようなハイトーンボイスを軸に、朗らかな曲調で聞かせることに重きをおいた前作から一転、かなり攻撃的な曲調で展開。

この声あってサビの存在感は相当なのですが、ただ一方でキャッチーさに欠けるため、リフ同様、耳に残りにくいのがネック。レビューを書くにあたって何度か繰り返し聞いているのですが、それでも「なんとなくヴォーカルが凄かったような気がする」と漠然としたイメージしか残らず。
せめてリフ・サビいずれかでもう少しキャッチーさがあれば。




7.JAPANESE GIRL/ MEGA NRG MAN AAA
(S.OLIVA-D.DI MARCANTONIO-T.MARIN)
このblogでも何度か触れましたが、1WEEK/ KRYSTALfeat.DAVID DIMAとは逆パターンでのOLIVA・DIMAの合作。なのでリリースはDIMA MUSICからではなくGGMから。

A-BEAT時代ではOUT OF SIGHTやSATISFACTION、GGM時代もYOUR LOVE IS LIKE A MEDECINEなどでDOMINOがコーラスを務めていましたが、今回も彼女が担当。イントロはそんな彼女大活躍で、主役のMARINを脅かしそうなほど主張しているのが特徴(笑)

以前のJAPANESE GIRL/ KEN MARTINを意識しているかどうかは分かりませんが、同じようにコーラスのタイトルコールを踏んでからリフという流れ。
また構成するシンセは2曲目のような硬めの音色ではなく、LIMOUSINEなどに近い、パキっとした質感の音色なのが特徴。
厚みこそありませんが、複数の音が束になってひたすら攻め立てるという作り。メロディラインも一見正統派のようでいて、しかし中盤にかけて予想もしない方向へと走りだし、勢い・インパクトいずれも100点満点。

ヴォーカルパートに入ってもその勢い・ノリは変わらず、落ち着くどころか更に加速。4拍のリズムに合わせての、跳ねるような歌い回しは聞いていて気持よく、曲が進むごとにこちらの期待度も相応にアップ。Aメロに比べるとBメロのバックはかなりシンプルなのですが、しかしそこで物足りなさを感じさせることは無く、コーラスと共にテンポよく展開。

“I’m ready, your ready, get ready”の三段構えで弾みをつけてからのサビは、これぞMEGA NRG MANといった感じでアグレッシヴまっしぐらな内容。全編のべつ幕無しにまくし立て、曲の隙間を見つけるのが難しいほど中身ぎっしり。
中盤・終盤には彼の代名詞でもある“FIRE”も登場し、結局リフから一度も勢い落とさずハイテンションのまま終了。まさに圧巻の仕上がり。

今年はこういった作品が少なかった分、余計に素晴らしく聞こえます(笑)
MARINファン、アグレッシヴ好きに文句なしにオススメ!



8.CALL MY NAME/ TORA D
(LEONARDI-FOGLIA)
このタイトルで言えばJILLY…ではなく、SARAHのそれがお馴染みでしょうか。そちらは哀愁EUROシリーズにも収録されるほどのド哀愁路線で鳴らしていましたが、対して本作は朗らかな曲調での展開。
やや短めのイントロ介してから始まるリフは、これまでのLOOKING FOR LOVERS/ DUCKY CHIXの延長線と言ったら分かりやすいでしょうか。上に書いたように朗らかさ・明るさを基調にしたメロディなのが特徴。
ただ本作に限っては通常のシンセ以外に、かなり強めのベースが配置されており、リフ全体の迫力はアップ。ただしそれまでのようなスマートさが全く無くなってしまった点は×。

ヴォーカルパートに入っても、絶えずドスンドスンとベースが鳴り響いているのですが、このロリ声気味のヴォーカルとの相性は今ひとつ。エコーを掛けた分だけ余計にこのvo.の影は薄くなり可愛らしさ半減、ベースだけがいやに目立ってしまっているのが気になるところ。
それ以外の曲の展開においても、何かこの曲ならではの要素があるでもなく、どうしても過去作品の焼き直しにベースを加えただけといった感じは否めず。

いつもと比べ、ちょっと捻りを効かせたキー上げリフは気に入っているのですが…LOOKING~や以前のFLAME AND FIRE/ TORAといった軽快さが売りの作品が好きな人からするとちょっと厳しいかも。



9.RAINY DAYS/ CY-RO C
(ACCATINO-RIMONTI-FESTARI)
SEBvol.205収録のIT’S ALL UP TO YOUで大きく路線変更したCY-ROですが、今回もまた低速路線での展開。1枠の時にこの路線のみ収録というのは、個人的にちょっと閉口してしまうというか…

エフェクトにギターを効かせたイントロは早くも哀愁調、しばらくするとピアノも加わり、ますます以て物悲しい冒頭の展開。ここまで割と落ち着いた調子で展開していたため、続くリフも、どちらかと言えばおとなしめの哀愁タイプだと予想するのですが、哀愁は哀愁でもかなり重厚なリフが登場。

ここ最近の低速路線と比べるとやや粗めのシンセで構成、耳への馴染みやすさは多少劣るも代わりに迫力がプラス。自身のIT’S ALL UP TO YOUとはBPMでは大差なくとも、そのシンセや曲調のおかげでだいぶ印象が異なります。

相変わらずヴォーカルパートは、このvo.に対する耐性が有るか無いかで評価が分かれそうですが、高速路線時のような狂った歌い回しは皆無なので、それが苦手という方も結構すんなり聞けるんじゃないかと。
肝心の内容についてですが、前回のPRETTY WOMAN/ FRANCIS COOPERがピアノを絡めた作りだったのに対し、こちらの相棒はギター。各パート満遍なく敷かれていますが、中でもサビはタイトルコールを追うように配置されており、サビの重厚さにきっちり貢献。

転調なども一切なく、一貫して重厚哀愁路線。これまでどちらかと言えば朗らかさを含ませた作品が多かっただけに、割合新鮮に楽しるのではないでしょうか。



10.JUST ANOTHER DAY WITH YOU/ DAVE&FUTURA D
(PASQUINI-MALFERRARI)
DANCE IN MY TOWN・SUPER EUROBEATに続いて、通算3作品目にあたる本作。DAVEのデュオと言えば十中八九の平和路線、前2作でなりを潜めていたその平和要素がここに来て復活。

冒頭ノイズ音からハイハットで打ち付け淡白ながらもなかなかオシャレなイントロ。直後にはDAVEが登場し、そうした淡白さを解消、そこからもうワンフレーズ挟んでから一気にリフを展開するのですが、このリフがペラッペラ…3作前のLOUDER&FASTER/ POWERFUL T.ではそのアグレッシヴさで何とか誤魔化せていましたが、これが平和路線になると途端にその軽さが露呈。

使われているシンセの粗さも相まって、それこそまるで悪夢のSEB170・180番代に逆戻りしてしまったかのようなサウンド。
メロディ自体は決して悪くなかっただけに、余計にこの軽さが悔やまれます。

ヴォーカルパートですが、ベースがついてまわる8曲目とは対照的に、こちらはとにかく軽さがついてまわるのがネック。内容自体はいつかのFOREVER/ DAVE&DOMINOのように、平和・朗らか路線が嫌いな人でも聞けるような作りではあるのですが、やはり重厚さが微塵もないためインパクト・聞きごたえ、いずれもほとんど感じられず。

また気になるといえば一緒に歌うFUTURAの存在。私だけかもしれませんが、やたら彼女の声がキンキンしていて耳に障るんですよね。BメロでDAVEに合わせてハモる箇所が特にそうなのですが…もう少しキーを下げるなり、後ろに下げるなりして欲しかったです。

EXTENDEDの構成が凝っているところは◯。
以前のI’M SUPERSTAR/ FUTURAなどもそうでしたが、このアラビアンと言うか、東南アジア的なノリは誰の趣味なんでしょうか?(笑)



11.FLY/ ELIZA C
(MATTEO RIZZI-CLARA MORONI)
体制刷新のためかどうかは分かりませんが、このところ連続で新名義を発表しているDELTA。そうは言いつつもいずれの名義も聞き覚えがあるような気がするのですが、ただ下の曲のようなオチが待っていそうなので、具体的に誰に似ているとかは書きません(笑)
でELISAでもELISHAでもなく、ELIZAさんのデビュー曲となる本作。

キラキラと煌めくフレーズに始まり、すぐさま伸びやかなヴォーカルも登場し、爽やかさ重視のイントロ。そんなイントロを聞けば誰しもリフはそれと同系統、明るく爽やかなそれが続くと思うも、実際はそれとは反対に、ややマイナー調なリフを展開。

もっともマイナーとは言えそこに終始するわけではなく、進むごとにメロディは段々と変化。イントロとの落差に当初は違和感を覚えるものの、捻りが効いているおかげで退屈里は無縁。
ただ一方で、BPMが145程度にまで引き下げられてしまったのが痛いところで、今年リリースされたYOU ARE MY WONDER/ QUEEN26やYOUR BARBIE GIRL/ VICKY VALEのような、疾走感から滲み出る切なさといったものがまるで感じられないのが残念。

Aメロ以降も、基本的に上に挙げた作品をこのBPMに引き下げたような格好で、確かに爽やかな曲調を引き立て、聞きやすさに貢献しているとは思うも、個人的にはSUNDAY MORNING/ VICKY VALEのように爽やか+高速路線で押し切るスタンスの方が好みなので、本作も今ひとつピンと来ず。
マイナーなリフと、一転爽やかなサビの取り合わせは気に入ってはいるのですが。



12.WHAT D’YOU WANT FROM ME/ JAGER D
(S.CASTAGNA-C.CODENOTTI-F.CORDIOLI-E.SOMENZI)
BLAST!の時に間違え、そしてSCPの時にも間違える…クレジットをよく見ればしっかり書いてあったのに!前回I WON’T FALL APARTでは思いっきりZANINIの体で書いてしまいましたが、正しくはMIKE SNAPなどでお馴染みのFILIPPO CORDIOLIさん。間違えちゃってごペンなさい。

曲の方はBAD/ DJ MOONRAKERに対抗した…かどうかは分かりませんが(笑)、囁くようなラップからのスタートとなかなか奇抜なイントロ。
やっぱりマイケルを意識したかのような呼吸音を挟んでから始まるリフ。ここまでの2曲がどうにも面白みに欠けるリフで、本作に対してもほとんど期待していなかったのですが、いざ聞いてみるとこれがなかなか。
相変わらずメロディラインはどうなのよ、なんてツッコミを入れたくなるような内容ではありますが、シンセやエフェクトのおかげか新鮮に聞こえますね。

でヴォーカルパートなんですが、リフもかなりトランス寄りな作りでしたがこちらはそれ以上。どうにもユーロビートを聞いているというような感覚に乏しく、聞いているうちに中途半端にユーロの体裁を保ってないで、いっそのことトランス楽曲でリリースすればいいやんけ!なんて思い始めて(すごい乱暴な理論)
UP ALL NIGHT/ ANNERLEY GORDONやINSIDE YOUR HEART/ QUEEN26などのように他ジャンルを取り込んで、それをアクセント付けに利用するのはいいのですが、ただ各々 許容範囲ってモノがあるわけで。
私の場合、本作に対しては新鮮というよりは違和感という印象の方が強く、ついに馴染むことが出来ませんでした。

逆にそういったジャンルへの抵抗がなければ難なく楽しめるんじゃないでしょうか。
個人的にこの曲とはSEB以外のコンピで出会いたかったかも。



14.BYE BYE JAPAN<HEALING EUROGROOVES REMIX>/ ALEXIS
(DALL’ORA-DEGANI)
オリジナルはSEBvol.74収録のVANESSAの同名曲。以前はGUBINELLIがvo.を務めていましたが、今回はELENAさんが担当。それに合わせて名義もALEXISへと変更。

かなり抑え気味のBPM(155→135)で展開される本作、人々行き交う雑踏の中から、JAPANにちなんでか琴の音をあしらったパートと続き、原曲のイントロや間奏をアレンジしたかのような、流れるようなリフを披露。
曲調に即したELENAさんの歌い回しも素晴らしく、それこそ元々彼女の歌であったかのような貫禄すら感じさせます。

原曲のドラマチックさを上手く引き立てたアレンジ。オリジナルが好きだった人も同様に楽しめるでしょう。この調子で、来年こそは3Bともども新曲お願いします!(^^;)
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