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EUROBEAT MASTERSvol.21レビュー

delta_20110213202030.jpg

未発表曲×4の評価ありレビュー。興味のある方のみどうぞ。


DANCE WITH YOU/ VICKY VALE A
(???)
正しくはDANCE WITH YOU(DOO-BE-DOO-BE-DOO)。DANCE WITH YOUだけだと正統派orシリアスな曲調を思い浮かべますが、括弧のフレーズが付くと途端にミーハー色の強い作品なのかしらと思うようになり。
いったい全体、本作はどんな曲調なんだろうと思いつつ耳を傾けてみると…

オープニングはダイナミックなフレーズに始まるも、その後は高めの頼りないシンセを合間に挟み、強弱のはっきりしたイントロを展開。その後は多少エフェクトを掛けたタイトルコールを織り交ぜつつ段階的に勢いを強め、一瞬の間を空けてから滑り出すようにしてリフをスタート。

このリフを聞くことで本作の路線がどのようなモノなのかはっきりするのですが、今回はずばりハイパービート路線。この手の攻め路線+MORONIvo.の組み合わせではSEB180~190番台に収録されたREBEL YELLやDANCE DANCEがありますが、それらと比べると少しばかりマイルドに。

またメロディには若干の哀愁要素も含まれるため、リフの入口部分で門前払いされるなんてこともなく。見た目とは裏腹に意外と取っ付き易いのも特徴。
この鼓膜を刺激してくる鋭いシンセや中盤・後半で捻ってくるメロディも◯。

ヴォーカルパートは、直前のリフの激しさを維持しつつも段々と哀愁要素が強まっていくといった内容。Aメロに限っては小休止といった具合で明るく展開するも、続くBメロでは一転、急速に哀愁楽曲化。
そうした曲調の変化に合わせ楽曲の勢いは一段と増し、200番台に収録されたYOU ARE MY WONDER/ QUEEN26辺りと同じように自然とサビに注目が集まるような構成。

果たして始まるサビはこちらの期待に見事応えてくれる程の出来で、従来パート以上に強めの哀愁要素で起伏を作り、相変わらずの疾走感を以てしてすんなり耳に馴染む仕上がり。
またおよそ哀愁楽曲らしからぬ“Doo-be-doo-be-doo”といった歌詞とのギャップやメインvo.をなぞるようにして配置されたシンセ、各種SEなど様々な要素が入り乱れ、サビはとにかく賑やか。

激しさと親しみやすさをうまく両立させた本作、アグレッシヴ好きはもちろん、そうでない方も楽しめる作品となっています。



ANOTHER HERO/ DANIEL C
(???)
同じDELTAではI NEED A HERO/ MARK ASTLEYやWAITING FOR YOUR HERO/ DANIELなんて曲がありましたが、今回はそれらとはまた“別の”ヒーローがテーマのようです。
ヒーロー3部作(?)のトリを飾る本作、前2作の出来が良かっただけに期待はしていたのですが。

オープニングは加工されたヴォーカルや低く唸るフレーズ、各種SEが適当に配置された作りで随分と暗い雰囲気。ベースや女性コーラスが加わってからも相変わらずの調子で、特に転調などもせずそのままリフへと移行。

このリフも、良くも悪くもそのイントロから続く雰囲気を律儀に守っており、やや物悲しさの漂う微哀愁アグレッシヴ路線。もっともアグレッシヴと言っても構成するシンセがペタつき力強さもないため、全体で見ても迫力に欠けるのが難点。
似たような音使いではBIG BAD AND HOT LOVE/ LESLIE PARRISHがありましたが、その曲ほどの疾走感があるわけでもなく、またメロディ面の押しも弱いため、どうしても味気なさ、物足りなさが残ってしまいます。

ヴォーカルパートも、良く言えば“ひたむき”、悪く言えば“面白みに欠ける”といった内容。
FULL METAL CARSなどとは曲調は違うものの各パートでスキのない歌い回しをする点では共通、あくまでもサポートに徹した女性コーラスや、楽曲の哀愁色を一層強めてくれるバックのシンセフレーズとあり、それなりにしっかりとした作りに。

ただ一方で「これだ!」と決め手になるフレーズ・ギミックもないため、聞いるそばから左右の耳から抜け落ちてしまい頭に残りにくいんですよね。
冒頭からブレること無く微哀愁路線で貫き通している点は素晴らしいと思いますが、それだけに終わらず、各パート特徴となる要素を盛り込んでくれたらもっと化けたんじゃないかと。



MAYA/ PAUL HARRIS&CHERRY A
(???)
DIMA MUSICのYOKO/ DAVID DIMAに対抗?有りそうでなかった二人組が放つ本作は、何だか日本人女性の名前っぽいタイトルが印象的。
“まや”が付く日本人と言えば小林、政井、岡本…分かった!真矢みきだ!「あきらめないで。悠香の茶のしずく石鹸」
えーレビュー始めます。

収束音を合図に重々しいギター鳴り響き、イントロも序盤はちょっと近寄り難い暗めの雰囲気。が、それも女性コーラスによるタイトルコールが登場する辺りから和らぎ始め、ギターの合間を縫うようにして高音シンセが忙しくうねり、リフへ向けて次第と加速。

奥の方から忍び寄るようなシンセで弾みをつけてから展開されるリフ。その直前での勢いが全く損なわれること無く、上手くリフそのものの勢いへと転化されており疾走感はかなりのもの。
また伸ばしたシンセとイントロ同様の高音うねりシンセを交互に切り替えるといった構成で、これまた疾走感に貢献。それ以外にもリフの中盤で歯切れの良いフレーズを配置したり、正統派アグレッシヴ路線から一歩捻ったようなメロディラインとあり、総じて聞き応えのあるリフに。
FULL METAL CRAS/ DANIELが好きだった人ならハマる可能性大。

DELTAの男女ユニットでは、最近でもGO SHINKANSEN!/ CHERRY&LUKEがありましたが、それと比べると本作の主役はあくまでも男性ヴォーカル。
彼の物憂げな歌声が楽曲の哀愁要素を担当、対してMORONIの方は躍動感のあるバックトラックと共に楽曲の勢い維持のために奔走。

パートごとにどちらか一方だけが歌うというスタイルではなく、MORONIがコーラスとして要所で加わるといったスタイルとなっており、Aメロこそ少しばかり大人しいものの、それ以降は賑やかに展開。
男女vo.の更に隙間を埋めるうねるシンセも効果的に作用し、それこそ2人ではなく3人(?)で歌っているような内容に。

サビも、実際の意味はどういったモノなのかは分かりませんが、YOKO/ DAVID DIMAと同じく日本人には親しみやすいフレーズが配置された作り。
攻めの姿勢の窺えるメインに完全サポート役のMORONIが一体となってグイグイと歌い進め、直後に続くリフに負けず劣らずの力強いサビを展開。上記タイトルコールと合わせ頭に残りやすく、曲調の割にすらすらと聞けるところも本作の魅力の一つかと。



NONSENSE SENSATION/ PAUL HARRIS B
(???)
上にも彼の曲があるため余計にそう感じてしまうのかも知れませんが、どちらかと言うとCDより配信での出番が多いような気がするPAUL HARRIS名義。
CDに収録されない=クオリティが低い=誰かさんに蹴られてしまった、なんて悪い方に考えてしまいがちですが、しかし実際はそんなネガティブな考えを見事吹き飛ばしてくれるほどの出来映え。

イントロのインパクトでは上のDANCE WITH YOUと同等?いきなりタイトルコールで始まる本作、その後も何度かコールを繰り返すも段々とフェードアウトし、今度はハイハットやシンセのパートへと移行。
このちょっぴりFIGHTIN’ OVER FREEDOM/ ACE漂うシンセ部分も上記ANOTHER HERO辺りと同じペタつき気味の音色。このままだとメインのリフもパッとしないんじゃ…と心配になるも、直後のリフは随分としっかりとした作りでそれも杞憂に。

直前のペタつきシンセはなりを潜め、多少太めのシンセを軸にゆったりと、しかし着実に突き進むといった作り。その音使いが仇となったか、BPMではMAYAと変わらず155あるものの疾走感はダウン。
それでもこちらは代わりに力強さが加わり、より迫力の増したサウンドで聞き手を圧倒。これまたアグレッシヴ好きなら文句なしに楽しめるんじゃないかと。
個人的に真ん中辺りの突き上げるような伸ばしシンセがお気に入り。

歌部分に関しては、女性vo.がいなくなった分 大人しくなった、と思いきや全くそんなことを感じさせないのがポイント。リフの雰囲気を引き継ぎつつのAメロではメリハリのある歌声を披露し、続くBメロではいくらかの煮え切らなさを織り交ぜつつも順調に加速。

ANOTHER~同様、遊びが少ないと言うか真面目すぎる感はありますが、切々と一途に歌い上げるスタイルも本作ではプラスに作用。サビのタイトルコールは長いものの韻を踏んでいるおかげでテンポよく、ラストの“with you!”の叫びまで流れが途切れないのがミソ。リフではあまり感じられなかった疾走感を存分に味わえる内容となっております。

唯一の不満は、これは今回収録された4曲全てに言えることですが、EXTENDEDパートにあまり魅力を感じないという点。
基本的に2コーラス+間奏+Bメロ切り返し+4コーラス目(何故かどれもAメロは必ずインスト)といった内容で、そういった面において取り立て聞き所となるような箇所がないのはちょっと寂しいですね。



配信が再開された際に掲載する予定だったトラックリストです。

delta21.png


tr.6・17の名義はRIZZIさんのMyspaceで確認可能、tr.1・10は確認が取れなかったため、Eurobeat Primeに掲載されているカタログを参考にしました(もしかしたら実際の名義は異なるかも)


なんとなく気が向いたので4曲繋げてみました(ホントにただ繋いだだけ)。試聴代わりにどうぞ
曲順・カッコ内はBPM
NONSENSE SENSATION/ PAUL HARRIS(155)
ANOTHER HERO/ DANIEL(155)
MAYA/ PAUL HARRIS&CHERRY(155)
DANCE WITH YOU/ VICKY VALE(157)

超が付くほど久しぶりに原曲の速度そのままに繋いでみましたが、いやーやっぱり面倒くさいですね(^^;)4曲中3曲は同速、苦労したのはDANCE WITY YOUの繋ぎ部分ぐらいですが、それでもBPMを統一して作るときの2倍以上は掛かってしまったような。

あとリフ叩きもこれぐらいのBPMだと浮いちゃいますね…リフを叩く→オリジナルのリズム壊してしまう→それをカバーするためにBPM引き上げる→168がベスト。
あくまで持論です(笑)



ちなみにかつてEUROBEAT MASTERSvol.21が配信されていたページを見てみると、すでに当該コンピは見当たらず、サインアップを求められるだけ…

Delta Music Industry Maya (extended) - Delta Music Industry
キャッシュは残っていますが、当然購入・試聴はできません

買いたい時が買い時ならぬ、見つけた時が買い時。CDのような実体のあるものと違い、こういった
データ配信の類はある日突然消えてしまうから怖いですよね…
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