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SUPER EUROBEATvol.211レビューまとめ

リンク用まとめ記事です。

seb211_20110201234414.jpg


LEGENDARY HEART/ HOTBLADE B
(S.CASTAGNA-C.CODENOTTI-E.SOMENZI)
SEBvol.205収録PLASTICでデビューしたHOTBLADEさん。そこでの歌い回しがあまりにGO2に似ていたので、ここのゴミ管理人はまたしても勘違いという失態を演じてしまった訳ですが、続く本作においてもどこかGO2を意識したスタイルでの展開。

ドンドンと打ち付けるようなフレーズに始まり冒頭いきなりハイテンション、その後はFUNKY FUNLOVERよろしく「Go!Two!」なんて掛け声を入れたくなるようなパートを展開。そこで聞き手の期待度を高めつつ、しかし一度勢いを落とし、ワンクッション置いてからリフへ移行。

本作のリフは、LOVE COUNTDOWNやSEND ME ANGEL辺りの流れを汲んだ柔らかめのシンセで構成されており、アグレッシヴ路線ながらも耳当たりが良いのがポイント。ただしメロディラインに関しては似たようなところを動くため御世辞にも魅力があるとは言えず、飽きが来るまでが早いのが難点。

直前までの流れが途切れてから始まるヴォーカルパートは、上にも書いたようにGO2のスタイルを踏襲したものとなっており、メインvo.を軸に据え、その合間合間をコーラスが埋めていくといった作り。
構成はマイナーなAメロに始まり、パートが進むに連れ段階的に勢いを強めていくベタ路線。この部分に関してはあまり新鮮味は感じられませんが、メインを上手くサポートするコーラスや緩急つけたサビ前部分のタメとあって退屈と感じることはなく。

サビもPOWERFUL T.に匹敵するようなハイトーンヴォイスが炸裂し、バックに入る合いの手やちょっと変わったシンセと併せなかなかの盛り上がり。ちょっと長めのタイトルコールもなんのその、持ち前の歌唱力で強引に突破しており、これまた楽曲のアグレッシヴさに貢献。

良い意味での暑苦しさが全面に打ち出された本作。ただどこかSCPマンネリ路線から脱却し切れていないからでしょうか、オススメと言い切るまでは行かず。
リフのメロディやAメロへの切り返し、サビ部分にもう一捻り欲しかったところです。

※以前に配信されたものと今回SEBに収録されたものとではイントロが若干異なります。
(そのせいで上のレビューのイントロ部分の説明がおかしなことになっちゃってます(^^;))



WHEELPOWER&GO!/ DEJO&BON A
(LEONARDI-FOGLIA)
SSでは貴重な男性vo.楽曲ですが、今回はさらに珍しく男性同士のユニット。他レーヴェルのユニットではGO2がコンスタントに曲をリリースしている以外は、DAVE RODGERS&MEGA NRG MANやA-BEAT BOYSなどほぼピンポイントな名義ばかり。女性vo.との組み合わせと違って差別化しづらいから、っていうのも理由としてはありそうな気もするのですが実際はどうなんでしょう。

初っ端から話がそれましたが、本作はタイトルに嘘偽りなし、とにかくアグレッシヴな作品。まるでSUPER GTシリーズの1曲目のように車のエンジン音で幕を開け、その後は絶え間なく続くギターを軸に段々とギアを上げていくといった内容。
踊るようなギターにダイナミックなフレーズと加わり、さぁいよいよ!と勢い込んで始まるリフ。

イントロの雰囲気そのままにどこまでも力強く、掴み4拍から爆発するように駆け出し、バックでギターのサポートを受けながら忙しく動き回る作り。
当初はこの刻みに刻んだようなシンセにちょっと馴染めなかったのですが、全体の勢いに押されて、何度も聞いているうちにそれも気にならなくなり。

ヴォーカルパートは、いつかのMAX POWER/ DR.LOVEfeat.D.ESSEXの時と同じくツインヴォーカルにする意味あった?なんて一瞬思ってしまいますが、しかしイントロから続くアグレッシヴ路線を一度も崩さず貫き通す点は好印象。
構成は取っ付きやすいAメロに始まり、続くBメロで段階的に勢いを強め、ワンクッション置いてからサビで一盛り上がりと王道路線ですが、捻ってない分、頭からっぽにして楽しめます。

THE SNAKEの作品のように、ギターを交えた伸びのあるサビも聞き応え満載。周りの要素に埋もれること無く、ヴォーカルもしっかり主張しており、総じてバランスの良い作品に仕上がっているかと。
ここ最近流行りのキー上げパートはありませんが、代わりにギターパートを多数追加。中盤のギターソロにイントロをアレンジした間奏でのソロ、そして最後にサビインストに合わせるようなソロとあり、ギター好きには堪らない内容となっております(笑)



SUNDAY MORNING/ VICKY VALE –
(MATTEO RIZZI-CLARA MORONI)
THE BEST OF 2009のレビューより再掲。
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今回一番の大穴ナンバーがこれ。DISC-1のもうタイトル、アーティスト名だけで色々と気になってしまう楽曲と比べると、何となく普通というか、SEBにあぶれてしまった楽曲というようにあまり良いイメージが無かったのですが、そんな勝手一方的なイメージを見事に吹き飛ばしてくれるクオリティ。

制作陣にはM.RIZZIさんが名を連ね、CDの並びからも類推できるようにTHE CHAMPION/ LUKEに近いシンセで構成。ただしメロディはTHE CHAMPIONやMY GASOLINEの様に変化球、屈折しておらず、爽やか路線での勝負。
しかもそこに適度なアグレッシヴさが加わり、爽やか=朗らかという事態には陥らず、とにかく爽快感と格好良さを両立した仕上がりに。この路線で言うとVIB辺りにもありそうな気もするのですが、なかなかどうして本作のような作品は思いつかず。

おまけに程よい哀愁要素が随所に散りばめられ、楽曲の清涼感、力強さが更に際立つ仕様。立ち止まることなく、とにかくグイグイと突き進んでいくメロディ、フレーズに終始圧倒されっぱなし。聞き終えた後の充実感といったら他の楽曲の数倍。

この勢いがリフだけに止まらないのが本作の凄いところで、Aメロこそ現状維持で一呼吸置くものの、そこからの切り返しはもの凄く、弾むようなヴォーカルに流れるようなバックフレーズと曲を盛り上げつつ一直線にサビへと向かう展開。
サビはより流麗なvo.の歌い回しを軸にあくまでも爽やかに、でも疾走感を忘れない作り。
バックに流れるシンセフレーズはもちろん、ギター、SHOCK WAVEよろしくの収束音SEなどが施され、この手の曲調にしてはかなりの賑やかさ。

冒頭、中盤と爽やか一辺倒で進めつつ、ただ最後の最後“without you”で転調するなどどこまでも気の抜けない構成。この転調部分のおかげでサビ-リフの流れもスムーズ、楽曲全体の一体感にも一役買っているんじゃないかと。

今年はETERNITY、DESTINATION TO DESIREなど爽やか系統でアタリの多い年でしたが、ここでこんな作品が来るとは…嬉しい悲鳴です(笑)

サビ締め直前部分はちょっとTOMODACHI BIG FRIENDっぽいかも。



CHERRY LIPS/ FRANCIS COOPER C
(ACCATINO-RIMONTI-FESTARI)
ここまで3曲ともに勢いのある曲が続きましたがここらで小休止。前回初めてSEBシリーズに収録されたFRANCIS COOPER名義、CY-RO名義同様、低速路線へと鞍替えした彼ですが、今回も同じく低速路線での展開。

イントロはノイジーなギターからのスタートとちょっとらしくない出だしでビックリさせられますが、落ち着いたテンポのおかげですぐさま耳に馴染むので問題なし。
進むにつれハイハットやシンセ、エフェクトをかけたvo.にピアノ、SEと続々と加わり、怪しいながらもそれでいて賑やかな内容。

一呼吸置いてから始まるリフは、聞けば聞くほどに「これがあのエナアタなのか…」なんて思ってしまう作りで、高速路線とは異なる滑らかなシンセで構成されているのが特徴。
2曲目同様、バック部分でギターに支えられており、聞きやすさを維持しつつもそれなりの攻撃要素も兼備。
テンポこそ異なりますが、雰囲気はBAD BOY/ RICK CASTLE辺りに近いかも。

とリフまでは良い感じに進み、思わずレビューも忘れて聞き入るほどだったのですが、しかしヴォーカルパートは相変わらず難有りと言うか。
これは前回PRETTY WOMANを聞いた時にも感じたことなのですが、バックの主張が激しすぎて全体的にゴチャゴチャとした印象を抱いてしまうという点。

基本的に曲も地味よりも派手、隙間があるよりは中身ぎっしりの方が良いと思っているのですが、しかし本作含め、ここ最近のエナアタ低速作品はあまりにも色々ぎっしり詰め込みすぎ。
テンポがテンポだけに余計にそう感じてしまうのかも知れませんが、これではじっくり聞き込む前に聞き疲れ(造語)してしまいます。

曲自体はややアグレッシヴに寄せたリフ→哀愁気味のA・Bメロ→一転、爽やかさを含んだサビといった構成で、各パートの転調もいいアクセントになっているのですが、ただ欲を言えばBメロラストからの切り返しはもう少し長めに尺をとって欲しかったですね。
ちょっと唐突にサビが始まったように聞こえてしまうのが残念。


FALLIN' IN LOVE AGAIN(FASHIONver.)/ JAY LEHR B (A)
(S.CASTAGNA-C.CODENOTTI-F.LEHR-E.SOMENZI)
昨年末にiTunesやAmazonにて先行配信されたJAY LEHRのナンバー。以前にお伝えした通り、いつものSCP EUROBEATver.とFASHIONver.という異なるアレンジが存在し、当然SUPER “EUROBEAT”には前者が収録されると思っていたのですが、今回は後者を収録。

いきなりヴォーカルが登場するイントロはゆったりとしたリズムで、早くも今回が80’s路線であることを予見させる作り。激しさとは無縁、思わず聞き入ってしまう内容なのですが、しかしそんなことはお構いなしにすぐさま始まってしまうリフが困りもの。
BPM130の曲なのにイントロはたった14秒、テンポの速いEUROBEATver.よりも短いという有様。こうなってくるとその冒頭部分さえ余計、ユロパニEDITよろしく、最初からリフでも始めれば?なんて思ったりも。

何だか文句が過ぎましたが、しかしそれ以降に関してはほぼ完璧と言って良い程の仕上がり。リフはおよそSCPが作ったとは思えないほどの内容で(ひどい)、単音系のシンセで控えめながら清涼感あふれるリフを実現。
メロディもこれまた控えめですが、後に続くパートとの相性は抜群で、変に身構えること無く自然と耳に入り込んでくるところがお気に入り。

Aメロは、自身のI’M ALIVEからイケイケ色を取り払い、より聞かせることに重点をおいた作り。リフ同様、主張もほどほどで穏やかな曲調で進行するも、サビに入ればいくらか勢いを強めるため特に物足りなさを感じることもなく。
基本爽やかで押しつつも、要所要所で微かな哀愁を織り交ぜるところが◯。

全編嫌味なく素直な気持ちで楽しめる仕上がり、昔々のライナーの言葉を借りれば「好きな人はいても決して嫌いな人はいないと断言」出来る作品だと思います(byMNHRvol.19)

と言ってもやはり気になるのがこのEXTENDED尺。SCP EUROBEATver.の3:41よりさらに短い3:35、SEBvol.69 EDIT収録のBOOM BOOM GIRLやMISTERY(YOU ARE)並みの短さではやっぱり物足りないです(低BPMで1コーラスが長い分、余計にそう感じる)
色々なver.で尺をカバー!なんて冗談交じりに言いましたが、それでももう少しそれぞれのver.の尺を伸ばして演奏して欲しいところ。

ちなみにSCP EUROBEATver.のBPMは150で、それに合わせイケイケ色もプラス。どちらのver.も特徴があって好きですが、個人的にはこちらEUROBEATver.の方が躍動感があって更に好み(A)



THE HOUSE OF FIRE/ DAVE RODGERS B
(PASQUINI)
思い返してみればSEBvol.191辺りからDAVE復活→DAVE駄目だった…と同じところを行ったり来たりしているような気がしてならないDAVEさん。SUN FIRE RECORDSと名前を変えた割にイマイチ伸び悩み、ファンとしてはやきもきしっぱなしなのですが、では果たして本作はと言うと。

自身のTHE RACE OF THE NIGHTと比べると、オープニングは左右に散らしたギターのカッティングが時折響くだけでだいぶ大人しい作り。このままの調子でリフまで持つのかと心配になりますが、一瞬間を空けてからハイハットで畳み掛けそのまま一気にリフを展開するので無問題。

弾みをつけて始まるリフは、WILD REPUTATION/ THE BIG BROTHERSから続くアノ感じ、と言えば分かりやすいでしょうか。SAY YOU’LL BE THERE/ KING&QUEENやWHAT YOU NEED/ MANUEL辺りと同じノリ。

それら同様、メロディ要素に乏しく無機質さが目立ってしまうのが玉に瑕ですが、ただ最近のDAVEのナンバーの出来を考えると、これぐらいメロディ要素控えめの方がかえって良かったのかも知れません。
LUCKY MANなどと同じくシンセを走らす一方、それと並行するような形でギターを敷いてあるので退屈はしないかと。

やや不満の残るリフに対してヴォーカルパートは花丸100点満点、ここだけなら余裕でA付けちゃうほど素晴らしい出来。ギターとの掛け合いが楽しいAメロにいつの間にか分身するBメロ、そしてセルフコーラスと共に熱く歌い上げるサビ!
ELDORADOの時も思いましたが、とにかくコーラスとの合わせ技がバカうまで、もうこの声だけで軽く昇天(笑)一気に曲に引き寄せられます。

WELCOME TO THE REAL WORLD/ ACEを彷彿とさせるフレーズに“Let me go!”×2とテンポの良い歌詞。バックには相変わらずのギターがついて回りアグレッシヴ好き完全対応。中盤にはお約束のギターソロまで有り、全編手抜かりなく盛り上げてくれます。

冒頭にも書いたように復調→不調と同じところをウロウロしている総帥DAVE、今度こそ波に乗って完全復活!というところにまで行けるか。
期待半分、不安半分といった気持ちで次作を待ちたいと思います(笑)



I BELIEVE IN MIRACLE/ LILLY A
(ACCATINO-RIMONTI-FESTARI)
4曲目同様、最近になってSEBに初めて収録されたLILLY名義。前作I AM A LIARはやや抑え気味(BPM148)での展開でしたが、今度は更にBPMを落とし、加えて曲調もガラっと変更。

ボヨンボヨンと随分と弾力のあるベースからスタートする本作、しばらくはその音のみでの構成で少しばかり聞き手を困惑させますが、その後は昔懐かしいあのドラムに軽快なステップで突き進むピアノ伴奏と登場し、一転随分と親しみやすいイントロへと変化。
適度に息を整えた後、再びのシンセドラムを介してからリフへと移行。

4曲目同様、こちらのリフでもバックにギターが仕込んであるのですが、ただ本作の場合はさらに強気なベースと加わるので一層重厚なリフに。メロディも女性低速楽曲にしては珍しくだいぶアグレッシヴ要素の強いものとなっており、SEB200番台に収録されたMICHELLE ROSEやCIAO CIAOとは一味も二味も違うのがミソ。
使われているシンセのおかげか、上記2曲と比べメロディがはっきり際立っているのも良いですね。

でヴォーカルパートなんですが…これはブックレットのライナーにも書かれていますが、懐かしの
I DON’T BELIEVE IN MIRACLE/ SINITTAをパクったモチーフにした内容(笑)
A・Bメロは全くの別物ですが、4拍の枠を突き崩したような歌い回しや、所々での囁きを交えたアダルティな雰囲気などそこかしこでSINITTAの影がちらほら。
対してサビは、特に掴みの部分はほとんどそのまんまとなっており、違いといえばDON’Tが有るか無いかぐらい(当たり前か)

タイトルコール以降も上記作品をギリギリのところでかわすといった際どい内容ですが、重厚なバックトラックによく通るヴォーカル、気持ちこちらの方が爽やかな曲調とあってなんとか差別化。
聞き手を選ばずすんなり耳に馴染んでくるという点では共通、原曲(?)ファンも、そうじゃなかった人もどちらも楽しめると思います。

モチーフがこの曲ならイントロから続く強気なベースにも納得。
あとはサビ+αパートやGOT TO BE YOUR LOVER/ KEVIN JOHNSONのようなギミックがあったらもっと良かったかも(笑)



JAILHOUSE ROCK/ SPEEDGANG B
(BENNETT)
いつもの3BでもASIAでもなく、SPEED RECORDSなるところからのリリースとなった本作。お初の名義で正直なところほとんど期待していなかったのですが、いやはやこれがなかなか。

JAIL=牢獄と付くからにオープニングからかなりイッちゃった作りなんだろうと予想するも、いざ蓋を開けてみれば思いの外静かな滑り出し。しかしそう思ったのも束の間、ダイナミックなギターフレーズが鼓膜を刺激し楽曲はみるみるうちに加速。
2曲目には及ばないもののインパクトのあるイントロを展開。

今回のアレンジにあたって新たに追加されたリフ。どこかTELEPHONE OPERATOR/ PETE SHELLEY(アメトーークのヤツね)を彷彿とさせるものとなっており、とにかくエネルギッシュ。
私自身、基本的にリフはメロディ要素がないとヤダーの人なのですが、これぐらい攻め攻めなら文句ないです(笑)去年はエナアタ同様、めっきり丸くなってしまった3Bですが、こういうリフを作れるのならまだまだ安心出来そうですね。

ヴォーカルパートは、原曲が持つロックンロール的陽気さを抑えつつも攻めることに重点をおいたアレンジ。そんなアレンジに合わせヴォーカルは激しく歌い上げ、リフとはまた違った方向でアグレッシヴ。
個人的に1:55付近のレッドゾーンぶっち切りな歌いっぷりがツボ(笑)

そろそろオリジナル楽曲が聞きたいと思いつつ、でもこのカバーアレンジは良かったです。
唯一惜しむらくは、SCP同様の短いEXTENDED…


MAKE ME WONDER/ DESTINEE AAA
(DAVIDE DI MARCANTONIO)
SEBvol.207収録WONDERWOMAN DREAMでデビューした彼女の2ndナンバー。今回もタイトルには“WONDER”を冠しており前作との繋がりを感じさせますが、実際聞いてみるとまさにその通り、アンサーソングといった位置づけの内容。

イントロには明るいフレーズが散りばめられ、早くも本作の基本的な路線といったものが窺えるのですが、12秒辺りから登場するヴォーカルを聞いてその予想は確信へと変化。
バックコーラスを担当しているのはDIMAでしょうか、決して前へ出過ぎることもなくメインvo.を支えており、このパートの賑やかさにもばっちり貢献。

いざ始まるリフに耳を傾けてみれば予想通りの爽やかポップ路線。以前のETERNITY/ ALEKY同様、シンセではなくギターメインで作成されてはいますが、アグレッシヴ要素は控えめ。
代わりにMIRACLE OF LOVE/ CRYSTALにも通じるような清涼感が全体を覆い、ずっと聞いていても飽きを感じない、いつまでも聞いていたい、そう思わせるようなリフを実現。

ヴォーカルパートもやや哀愁がかった前作に対し、今作は爽やか要素強め。屈託のない歌声がパートの隅々にまで響き渡り、聞いているだけでウキウキしてくるような内容。
Bメロ序盤で哀愁を漂わせるもすぐさま切り返し、直後には従来パート以上に爽やかな、そして壮大なサビを展開。
前作以上に伸びのある歌声も◎、そしてそのおかげでリフ~サビには一体感が生まれ、スラスラと最後まで聞けてしまうところが本作の魅力。

同CD収録のSUNDAY MORNINGと路線が被っちゃっているのが少し気になるところですが、まぁそちらが好きならこちらも嵌れるということで(笑)



DON'T WANNA BE A SURVIVOR/ DAVID DIMA A
(DAVIDE DI MARCANTONIO-SJOERD VERMAAK)
2曲仲良く並んで収録、同じDIMA MUSICのナンバーでもこちらはDAVID DIMAの作品。このタイトルを見れば同レーヴェルのDON'T WANNA CRY FOR YOUかVIBのSURVIVORを思い浮かべますが、しかしいざ聞いてみると…?

イントロは鐘のような音を小刻みに鳴らしたようなパートに始まり、上の曲とは対照的に幾分大人しい雰囲気。冒頭はほとんどずっとこの調子なのですが、しかしそれでもヴォーカルが登場し出す辺りから段々と勢いをつけ始め、しゃがれ気味のヴォーカルを一度挟んでから一気にリフを展開。

本作のBPMは150。過去のFREEDOMや最近の配信ナンバーと比べるとやや低めではあるのですが、SEBvol.208に収録されたナンバーと比べると高めで、ぎりぎり遅いとは感じない速度(個人的に)
そうしたリズムの中で演奏されるリフはとにかく爽やか。こう書くと9曲目とほとんど一緒のように思われそうですが、それと比べると朗らかさが抜け、適度なアグレッシヴさが加わるため実際は全くの別物。

以前にVIBで彼が歌ってきた作品に似ている…と言うよりは、リフ全体の存在感がある分、TIMEのBECAUSE YOU LIVE/ MIKY MCなどに近いと言ったほうが正しいかも。
要所要所で伸ばしたようなフレーズを入れつつもガシガシと突き進んでいくスタイルで、このメロディと合わせ、実際の数値以上の疾走感を味わうことが出来ます。

ヴォーカルパートは、最近の彼の作品の中では荒っぽさが特に目立つのが印象的。また強めに設定されたベースも手伝って躍動感もプラスされ、総じて豪快さ際立つ内容に。

歌詞も優秀で、ちょっと予想もしないようなところから飛び込んでくるAメロ歌い出し“Well I…”に、思わず一緒に叫びたくなるようなBメロ“bang bang for your heart”。
サビはメイン部分のフレーズがやや長めで御世辞にもキャッチーとは言えませんが、中盤の“Hey baby”やまたしてもALL RIGHT NIPPONっぽい箇所などもあり取っ付きやすさはなかなか。

決して高速アグレッシヴ路線ではないのですが、リフからサビにいたるまで終始パワフルで早さについては全く気にならず。アグレッシヴ好きも納得の出来かと。



ALOHA-OE UNTIL WE MEET AGAIN/ SARAH C
(PETERSEN-CLINTON)
カタログナンバーARD1383、以前JUNO DOWNLOADでの配信開始をお伝えしたときにも触れましたが、こちらのナンバーのユーロビートアレンジ(本当のオリジナルはハワイ最後の女王リリウオカラニ作詞の作品?)
タイトルを見て分かるように本作のテーマは「ハワイアン」。これまで有りそうでなかったこのテーマ、果たしてどんな出来映えになっているか気になるところですが…

オープニングはIN THE HEAT OF THE NIGHT/ ASIA GANG辺りと同じくベースのみのパートでやや淡白ですが、SEや手拍子と加わり次第と賑やかに。
直後の3B作品にしてはやや唐突に始まるリフは、同レーヴェルのAGE AGE ALL THE TIME/ COO COO寄りと言えば分かりやすいでしょうか。ただそれと比べると多少平和路線が漂っているため、若干好き嫌いが分かれるかも。

ヴォーカルパートは、誰しも一度は聞いたことがあるであろうメロディのオンパレードでリフ以上に耳に馴染みやすいのが魅力。3Bアレンジらしく強めのベースを走らせ、しかし上に乗っかるヴォーカルは原曲に沿ったやや気怠い歌い回し。

一見すると相反するような二つの要素も案外上手くまとまっており、滑らせるようなシンセやバイオリンと共にサビまで賑やかに進行。そのサビは長めのタイトルコールに相変わらずの歌い回しで全体的にボンヤリしてしまっているのがネックですが、ここでもバックのベースがカバーしてくれているので、結果的にはそこまでは気にならないはず。

とこのように明るい曲調、ギャップのあるヴォーカルパート、サビの盛り上がり等々、ポイントはしっかり抑えた仕上がり…なんですが、正直いまいちピンと来ないんですよね。
たぶん私が「ハワイアン」にあまり興味がないからだと思うんですけど。

逆にこの手のジャンルが元々好きな人ならすんなり嵌れるんじゃないかと。ゆったり、のんびりといった要素はほぼ皆無ですが、程良く3B色の出たアレンジでこれはこれとして楽しめると思います(こう見えてBPM154もあるんですね(笑))


GOGO THE NIGHT/ GARCON C
(ACCATINO-RIMONTI-FESTARI)
ああ遂にGARCON名義まで低速路線なのね…とうすら寂しい気持ちでいっぱいなのですが、これで今回3度目の低速路線。3曲あれば1曲ないし2曲はBPM153程度の作品でしょう、なんて予想していたのですが、ビックリするほどあてが外れました。

こちらのイントロは7曲目同様、80’s楽曲を意識したサンプリングが冒頭から登場し、なかなかに雰囲気のある内容。ただ残念なのは、これは今回収録されたエナアタ低速作品いずれにも言えることですが、尺が短いんですよね。

さすがにYOU CAN TELL ME/ LAURIEのようにリフを始めるまで1分半かけるとまでは言いませんが、ただ1分ぐらい取ってもバチは当たらないと思うのですが…もう少し余裕を持ってリフへと進んで欲しいところ。

30秒辺りから始まるリフは、一口にどんな路線なのか説明するのが難しいのですが、オリエンタルムード漂う微哀愁路線、というのが一番近いでしょうか。
ちょっとエコーを掛けたようなシンセに、奥底の方で激しく唸るギターという組み合わせもこのリフの摩訶不思議さに作用。「興味無いよ」なんて言いつつ聞き始めたのにいつの間にかすっかり聞き入っている、そんな魔性の魅力さえ持ち合わせたリフに仕上がっています。

ヴォーカルパートは、今回収録されたCHERRY LIPS/ FRANCIS COOPERと同じような問題点を抱えているのがネック。上記曲程とまではいきませんが相変わらずヴォーカルがバックに埋もれてしまっており、一体どこに主眼を置いて聞けばいいのかさっぱり分からず。
ヴォーカルを追えば追うほど相応に騒がしいバックも聞くことになり、結果としてこれまた聞き疲れしてしまうという…重厚なアレンジを施すこと自体は悪くはないのですが、ただ低速楽曲との相性はイマイチ。
特に男性vo.はもう少しスリム化してくれると嬉しいかも。

曲自体はCHERRY~が無問題だったのならこちらも無問題。
タイトルから連想するイメージとはかけ離れているものの、このねちっこいvo.によるタイトルコールは結構しぶとく頭の中に残ります(笑)



LONELY/ FUTURA D
(PASQUINI-MALFERRARI)
CD収録率が良い割に、単独名義ではいまいちヒットと呼べる作品のない彼女。最近はアレンジ・メロディが足を引っ張り、特にパッとしなさ加減に拍車がかかってしまっていますが、では本作はというと。

いつかのA NEW DAY/ デジプラを彷彿とさせるキラキラとしたフレーズに始まりイントロは幻想的ではあるのですが、その後に加わる右に寄せたよく分からないフレーズが非常に不愉快(苦笑)
蚊の飛んでる音とはまた違うのですが、ずっと聞いている内に「やめてくれー!」と叫びたくなるような音。ごめんなさいこれはちょっと無理。

規則的にリズムを刻むキックからシンセを挟みリフと移っていくのですが、これがその、うーん…と言ったきり押し黙ってしまうような内容。
言ってもメロディは良いんです。良いんですがアレンジが壊滅的で、直前の曲が異常に重厚だったせいもあってか、やたらスカスカしたリフに聞こえてしまうのがネック。
この辺り6曲目のDAVEと真逆の悩みを抱えていることになるのですが、本作に関して言えばもう少しメインのシンセに厚みを持たせて欲しかったですね。

Aメロ以降もそのリフに合わせて控えめなアレンジとなっているのですが、どうも全体的に迫力がないせいか、何だか気の抜けたSTILL LOVE/ NUAGEを聞いているような感覚に。リフ同様、サビメロも決して悪くはない(むしろ良いぐらい)ので、余計にこの味気ないアレンジが悔やまれます。



LET'S GET IT DONE TONIGHT/ KEN LASZLOfeat.DOMINO A
(C.CANTINI-F.DELEGA-G.CORAINI-A.FARRINGTON-S.OLIVA)
SEBvol.187のGO GO CHAMPION/ DJ NRGで復活するもその後何の音沙汰なし。一回こっきりスポット参戦、もう復活は有り得ないのかな…なんて思っていたらGGMで復活。しかもまさかのKEN LASZLO名義で(笑)

DJ NRGではなく、わざわざ昔懐かしの名義を持って来たところからも察しがついたと思いますが、今回は80’s仕様の低速路線。BPMは128と、今回収録されたGARCONやLILLYをわずかに上回る程度の数値なのですが、しかし遅いと感じないのが不思議というか。
TIMEのPHIL&LINDAの作品のようにディスコ・サウンドテイストで展開されるからでしょうか。

名義やクレジットにも驚きですが、肝心の内容も驚きの連続。バックでストップを連続でかけつつ、雪崩れ込むようにして始まるリフは「これ本当にGGMの作品なの?」なんて思ってしまうような内容で、まるでDIMA MUSICのような音使いが印象的。
正直、JAPANESE GIRL/ MNMよりよっぽどDIMAっぽいような気がするのですが、でもこちらにはノータッチなんですよね…(笑)
これまでとは違う伸びのあるシンセがひたすら耳に心地良く、このテンポと相まって思わず聞き入ってしまう作り。

ヴォーカルパートは上にも挙げたようにPHIL&LINDA辺りと同じスタイルで展開されているのですが、変型パートが先に配置されていることもあって、初めて聞く分には頭の上にずっと?が浮かびっぱなし。
特に1コーラス目リフ直後の、まるでイントロの続きのようなパートや、エフェクト+バックはピアノのみの変型サビなど面食らうこと必至。2コーラス目を聞いて、やっとここがAメロだったのか、サビだったのかと納得(笑)

変化球な構成に耳を奪われがちですが、曲の進め方自体は割合オーソドックス。エナアタとはまた違った意味でヴォーカルにはクセがありますが、独特なリズムを守りつつサビまで進行。
個人的にこの人と言えば、KAMIKAZEやKAMIKAZE FOR LOVEなどの攻め要素の入った歌い回しをするといったイメージが強かったので、本作のサビでの伸びやかな歌い回しには結構驚いたりも。

終始先の読めないEXTENDEDの構成も◎。名義やクレジットをはじめ色々な面でインパクトのある作品に仕上がっています。



I WON’T FALL APART(ROCK POWERver.)/  JAGERfeat.ANDREA MARTONGELLI
(S.CASTAGNA-C.CODENOTTI-F.CORDIOLI-E.SOMENZI)
オリジナルはSEBvol.204に収録された同名ナンバー。公式ブログに「オリジナル・ヴァージョンで登場」とあり、ORIGINAL DEMOver.が収録されるものだと思っていたのですが、実際はROCK POWERver.の方でした(笑)

GO2やFASTWAYのロックナンバーでギターを担当していたANDREA MARTONGELLIが今回もfeat.で参加しており、全編力強いギター伴奏に支えられているのが特徴。
BPMを抑えている分、メリハリやグルーヴ感は損なわれてしまいましたが、代わりに加わったギターがそれを上手く埋め合わせ。
左右に振り分けたカッティングや原曲シンセの代わりに配置されたうねるようなフレーズ、ヴォーカルの叫びに絶妙なタイミングで合いの手を入れる等々。

中盤にはギターソロも完備、HIGHWAYSTAR/ GO2feat.ANDREA MARTONGELLIのようなハイテンション路線ではありませんが、それでもギターを存分に堪能できる仕上がり。原曲とはまた違った魅力があると思います。オススメ。
----------------------------------------

ちなみにCDのみシークレット・トラックでORIGINAL DEMOver.を収録(こちらも冒頭の文章がおかしなことに…でも修正はしない(笑))
デモの方はROCKver.以上にBPMを落とし、更に聞かせることに特化したようなアレンジ。ただこちらのver.でもバックでギターが唸り、ROCKver.とまではいかないまでもそれなりのアグレッシヴさを維持。
3つのバージョンの中では一番バランスの良いアレンジとなっているかと。

ちなみにこのデモver.のみサビ+αパートが存在。
SEBブックレットにはその部分の歌詞は掲載されていませんが、JAGERさんのサイトにて公開されていますので、気になる方はそちらをご覧ください。



そんなこんなでSEBvol.211。
評価を振り返ってみるとBA・(AAA)・CBBABAAAACCDAと14曲中ほとんどがB以上。
あんまり誉めるばっかりのレビューになっても仕方が無いのですが、しかしそう付けざるを得ないようなクオリティの高い作品揃いだったのも事実。

今回は低速・高速問わず「自分はこういう曲なんだ!」「私はこういう曲なんです!」といったような、はっきりとした主張がなされていたのが良かったですね。
引き合いに出して申し訳ないですけど、200番台(特に中盤)はそういった主張のない、何考えてんだか分からないボンヤリとした曲が多く、曲を聞いた後も「どんな曲だったっけ?」と頭に残らないことも多々。
それと比べると今回は各曲の聞き応え、全体の満足感も段違い。
いつもはアルバムの中で2~3曲気に入った曲を選んでリピートするのですが、今回は久しぶりにアルバム単位でヘヴィーリピートすると思います(笑)
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