LET THE PEOPLE SAY/ REGINA
(D.DI MARCANTONIO-L.STANGA)
基本的にノンストやEDIT収録の多いVIBRATIONの作品の中でも、特にフル解禁が待ち望まれていたと思われる本作。
MACHvol.7での復活劇から数えてわずか4曲目、曲数が少ないので逐一挙げてみると、
VIB098:SAMURAI/ JIMMY BRAVO
VIB100:X-MAN STORY/ JAKIE’O
VIB103:DONNA TOKYO/ LUNA
(TOKYO NIGHT/ J.RUSHを入れるか迷う(^^;))に続いて収録されたナンバー。今更言うことでも無いような気もしますが、上記作品はいずれも見事な出来映えで、もちろんそれは本作についても同様。
初登場から随分と経ってから行われたリクカン(SEBvol.160)へのランクインも当然納得の仕上がり。
曲も冒頭ヴォーカルが歌い出し、いきなり華やかな雰囲気でのスタート。ただし曲調そのものは決して明るいものではなく、進めば進むほどに哀愁要素が次第と顔をのぞかせていくといった流れとなっており、華やかさから一転、後半は悲壮感の漂うイントロへと変化。それでもバックトラックに関しては順調に加速し続け、曲調が変化してもそれなりの勢いを維持したままリフに突入。
一呼吸置いてから始まるリフは、直前までの勢いを余裕で上回るパワフルな仕上がり。
疾走感+哀愁というパターンでは、それまでも、そしてそれ以降にもいくつか存在しますが、そこに壮大なスケール感をプラスした作品となるとその数は激減。
そういった中において、本作はそれらの要素を見事に兼ね備えた作りとなっており、イケイケどんどん、エナアタてんこ盛りのシリーズの中でもしっかりと聞き手の記憶に残る作品に。
記憶に残ると言えば続くヴォーカルパートも負けず劣らず。
VIB作品とあって出だしAメロはマイナー調ですが、バックに走るピアノに歩調を合わせるようにして、低い位置から一歩一歩前進。以降はコーラスが入るAメロ後半辺りから段々と明るさを取り戻し、続くBメロ前半では完全復調、更に進んで後半では眩しいほどの輝きを以てこちらに迫り、そのまま間髪入れずにサビを展開!
今作では後にDELTAやAkyr、現在はDIMA MUSIC所属のSTEPHY嬢がvo.を担当しているのですが、後発の作品と比べるとやや自重している感は窺えるものの、そこかしこであのパワフルな歌唱力が見え隠れ。
その自重気味のヴォーカルもサビに入ると遂に抑え切れず、あの力強い歌声が炸裂!(やたらとビックリマークが続くね(笑))
Aメロから順々にギアを上げていく王道展開との相性もバッチリで、前半のタメがあったからこそサビでの爆発力も相当なものに。またバックには伸びやかなシンセフレーズが走り、両者合わせてとにかく隙のないパートを披露。
直後には再び壮大なリフが控えており、Bメロ後半からは見事な一体感。アグレッシヴ好きはもちろん、そうでない人をして唸らせしめるような作品に仕上がっています。
EUROMACHvol.9での並びも良かったですよね。
本作→CALL ME/ MESSALINA→LOVE TRAIN/ SUSAN KEYと続き、勢いのある女性楽曲が好きな人にはまさに堪らない内容でした(笑
■EXTENDEDが聞いて呆れる

言いそびれましたが、このITALO DISCO EVOLUTIONに収録されているI BELIEVE IN MIRACLE/ LILLYはSEBvol.211とは尺が違います。
(iTunesとJUNOで配信されているトラックの尺は同じです)